156 じんろうさまのかみかくし村 〜まつりごと〜
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(10) 2014/ 8/ 3(日) 12時50分位[むかし]
―― 回想 生と死の境界線にて ――
知っているも何も…。
――っと、いまは未だ、言うべきではないのかな?
[言いかけて噤むのは(>>4:+7)、まだ「コエ」がそちら側にいるから。
今年もまた、誰かが花を手折るならば。
「コエ」の持ち主は代償を送らなければならない。]
(11) 2014/ 8/ 3(日) 21時00分位[あの世とこの世のはざま]
でも、うすうすは気付いているだろう?
そう、アンタだって。
[近付く姿(>4:>+8)、眇めて。
ひとつ笑みを落として自らが謳うように送った少年を捉える。]
祠の裏、毎年祭りの日だけに咲く花は、願いをかなえる。
神隠しという禍を齎しながら。
[それが答えだと言わんばかりに。
あとはふたたび口を噤むのみ。]
(12) 2014/ 8/ 3(日) 21時00分位[あの世とこの世のはざま]
―― 回想 あの世とこの世のはざまにて ――
[此方の聲が聴こえずとも。
むこうの「コエ」は聞こえる。]
忘れてしまったのなら。
願い事はあったと思っていた方が。
――きっと幸せじゃないか?
[手招かれないようにと。
渡した星の砂。まだ手許にあるならば。
僅かばかり彼のしあわせをかなえて欲しいと。
賺した瓶の中を覗き、願う。]
(13) 2014/ 8/ 3(日) 21時20分位[あの世とこの世のはざま]
どんなふうに?
さぁ、けれど人のうわさは勝手で好き好きで。
きっと善くも悪くも伝わっていそうだね。
ま、アタシの場合はアンタほど善くないと思うけどな?
[人徳の差だ、と。
くつり――。愉悦に躍る様に滑らせる唇の弧は、赤く歪んで。]
(14) 2014/ 8/ 3(日) 21時20分位[あの世とこの世のはざま]
――アンタが消えることが村の望みならば。
その先は知った事じゃないが。
[ふっとひととき。
溜息はまるで遠い未来を見透かすように。長く。]
それでもアンタの居た軌跡は、きっと語り継がれるだろうよ。
そうだな、その祠に青い花が咲くくらいには、な?
[聴こえる相手も居ないというのに。
それでも言葉は謳うように*紡がれていく*]
―― 回想 あの世とこの世のはざまにて 了――
(15) 2014/ 8/ 3(日) 21時20分位[あの世とこの世のはざま]
[>>10 ダンケの姿が目の前で消えても、顔色一つ変えなかった。
手の中に残るのは、枯れた花びら。
足先に当たるのは、杜氏の落とした小瓶]
はぁー……
[その場にへたりこんで、ヤンキー座りをする。
何が起きているのかなんて、一介の化粧師にわかるはずもない。
ただ出来るのは、神様に*祈ることだけ*]
(16) 2014/ 8/ 3(日) 21時20分位[祠]
……ようするに。
[返される言葉>>12に目を細める]
[いつのとも言えぬ記憶に残るもの>>3:*0と重なる声が紡ぐそれは、端的な答え]
神隠しを起こしていたのが、あなただった、と。
[呟いて]
[相手がそれきり黙り込むなら、こちらも何も言わない]
[何故、どうして]
[そんな事は問うても意味がないと思うから]
[ただ]
(17) 2014/ 8/ 3(日) 21時30分位[あの世とこの世の境界線]
……対価もなしに、願いだけが叶うなんて事は、在り得ないけど。
[自分が消えて、何が叶えられたんだろう]
[ずっと気になっているその答えは得られそうになくて]
…………。
[ふ、と、ため息をついた時]
[境界線自体が、ゆらいだような気がした]
(18) 2014/ 8/ 3(日) 21時40分位[あの世とこの世の境界線]
『かくれんぼは、終わりにしましょう。』
『もう、かえる時間ですよ。』
[昔、むかしに言われた言葉>>8が聞こえた気がした]
[かくれんぼは終わり、かえる時間]
[帰れるんだろうか]
[帰れるなら──]
(19) 2014/ 8/ 3(日) 21時40分位[あの世とこの世の境界線]
…………。
[場にいるひとたちを振り返る]
[どうしますか、と問うように]
[他者の選択がどうであれ]
[あちら側に行く選択肢がない以上、選ぶ道は──ひとつ、だけど。*]
(20) 2014/ 8/ 3(日) 21時40分位[あの世とこの世の境界線]
― いま ―
うわ。痛そう。
[>>0:33靴擦れのあとが見えると、わずかに眉を顰める]
ああ、ユウキのやつ、今買い出しに言ってしまって……
ん、絆創膏ならある、か……?
[なじみの医師の名を呼び捨てるのは、いくらか慌てた証拠である。ごそごそと袖を探り、子供たちに増やされた荷物の山を探り。
せめて冷やせばと見たものを、問いかけられてしまった>>0:35]
(21) 2014/ 8/ 3(日) 21時50分位[いま]
……。
[子供たちが特別に作ってくれたものだから、無下にはできないとは思う。思うのだが]
……えっと。
[さらに眉根が寄って]
飲む?
[どぶ色のそれ、さすがに差し出せずに聞く*]
(22) 2014/ 8/ 3(日) 21時50分位[いま]
…シンヤ君。
写真、見せてくれてありがとう。
ケン君もアンも、笑っていて、楽しそうで…
───…やっぱり僕、諦めたくないよ。
いなくなってしまったことを、受け入れたくないよ。
また皆で一緒にお祭りを楽しみたいし、シンヤ君にもっと笑顔の写真を撮ってもらいたい。
───…花を頼ることは、出来ないけれど。
どれ程時間がかかっても、皆帰ってきてくれるって信じ続けるよ。
神様が、この想いに応えてくれるまで**
(23) 2014/ 8/ 3(日) 22時30分位[長椅子の置かれた木陰近く]
─ 回想/境界 ─
[答えかけて、噤まれる言葉>>11。
気付いているだろう?>>12と言われて、今度はモミジが口を噤んだ]
………
招く御手は、貴女だったのね。
[ぽつりと零れたのは自分が作った表現の一つ。
言うなれば神の御使いと言ったところか]
(24) 2014/ 8/ 3(日) 22時30分位[境界]
[紡ぐ言葉が見つからず、ケンの声>>18を聞きながら手元に視線を落とす。
両手に握られた大小の青い花。
先程は気付かなかった問いの答え]
……招く御手も、悩んだのかしら。
[示すのはもう一人の御手のこと]
手折る人が居る限り、常世への参り道を開かなければいけないのだもの。
[歌姫に差し出すのは小さな青い花。
もう一つの大きな青い花は、自分の胸元に添えるようにして押さえる]
(25) 2014/ 8/ 3(日) 22時30分位[境界]
祭りが無くなれば、花も咲かないのかしら。
花が咲かなければ、手折る人も居なくなるわ。
手折る人が居なくなれば、神隠しも起きやしない。
……でも、祭は戻る場所でもあるのよね。
[神隠しが起きても祭りが取り止められなかった理由。
神隠しを調べて分かったことを口にして、モミジは苦笑を浮かべた]
(26) 2014/ 8/ 3(日) 22時30分位[境界]
[境界が揺らぎ、どこかから声が届く]
祭りが続けられていると言うことは、戻ることを願われていると言うこと。
そのために誰かが対価に選ばれるのだとしても……。
戻れるのならば、私は戻りたいわ。
あの子の下へ。
[我が子を想う。
微笑みながらも目端に涙が浮かんだ*]
(27) 2014/ 8/ 3(日) 22時30分位[境界]
─ 平成26年 夏祭りの日 ─
なんでこーも暑いのよぅ、歩き疲れちゃったじゃないよー…
…はぁ、もう無理。ちょっと休む。
アンったら本当どこ行っちゃったのよぅ
暑い〜喉渇いた〜アイス食べた〜い!
ってかお祭り一緒に回るって言ったのアンのくせに〜…
人が混んできちゃったら回るのも大変になるじゃないよぅ…
(28) 2014/ 8/ 3(日) 22時40分位[長椅子の置かれた木陰近く]
─ いま ─
あ、絆創膏でも良いわー。
[頂戴、とダンケ>>21に手を伸べる。
問いかけてしまったことの答え>>22を聞くと]
え、飲み物なの?
[色からそんな風には思えなかったため、驚きと共に嫌そうな表情をした*]
(29) 2014/ 8/ 3(日) 22時40分位[いま]
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