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化粧師 ンガムラは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
え?
あ、すまない、失礼した。不躾だった…は?
ああいうこと…とは?
…もしや、ア…女学生の失踪のことを聞いているのか?
去年も祭りに来ていたことは知っているが、村の者でもない貴方が何故そんなことを聞く。
何か心当たりでもあるのか?
…生憎、僕が知る限りは去年が初めてだ。
それより前のことも知りたいなら、僕より年嵩の者に聞けばいいだろう。
…でも。
ただ、興味本位で聞きたいだけなら、止めて欲しい。
アンがいなくなったことに、心を痛めている人だって少なくないし─
怖がっている人も、いるだろうから。**
/*
さってと、投票どうしよっかなー。
デフォはロッカさんなんだけど、まだ絡んでないんだよなー。シンヤ君やザクロさん、モミジ姉さんとも絡めてないのでどうしよう。
僕への応対次第じゃンガムラさん入れてもいいなー。
現状警戒心バリバリになってるからなー。
それはそれとしてモミジ姉さんがお母さんになっててときめく。
[それはあっという間だった。
今年の願いの代償に。
選ばれた子はまだうら若き女の子。
本物の花は摘まれてしまったからと、耳許に差された青い花はとてもとても美しく。]
またひとり、誘われた――。
[目を細め、歌うように紡ぐ数え歌は。
暗闇の空へ吸い込まれていった。]
そういえば。
アンタも気を付けなよ?
誘うもの在りきならばまた、
誘われる者在り――。
ひとの「念」は怖いからね。
精々引き込まれないようにしないとね?
――…お互いに。
[風が吹き、忽然と姿を眩ませた少女を神隠しと準える騒ぎにくつりと笑みを落し。
「コエ」の主を眇めたならば。
すれ違い様、件の星の砂を差し出しただろうか。]
しあわせになれるんだってさ。
まぁ、引きずられない為の…お守りになるといいね。
[受け取られたのならばそれで。
断られてもさして気にもせず。
やがて季節が巡るまで。
聲は深い眠りに就くか*]
神隠しに遭っても祭りはやるんだねぇ。
[去年と同じく。けれど少しだけ見栄えの良い衣装を手に、祭り会場へと向かう。
星の砂の効果か。
場末のスナックに偶々訪れた客の伝手から伝手へ。
ごく偶にだが、ラジオから歌声が流れるようになっていた。]
尾上 ザクロ…かぁ。
[与えられた芸名を口にして、照れる。
世話になっているスナックのママには、祭化粧に訪れている化粧師を尋ねてはと勧められ、向かう最中。]
あ、そうですか。
出かけている…いえ、約束していた訳じゃないんで…。
[恥ずかしながらも小さいとはいえ舞台に上がるのならプロの手に任せてみようと訪れた場所で。
肝心の人物は生憎不在だった。
しかし大概の事は自分でまだこなさなければならない駆け出しの身。
化粧くらい自分で何とかしようかと。]
あ、たこ焼き屋――
[視線を巡らせた先。
分け合いながら頬張る子供たちを見て漏らす。
けれど青のりが気になって二の足を踏む*]
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