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[管理棟の中に足を踏み入れ、中を見回す。管理人らしき人の前へ歩み寄ると、簡単な注意事項を聞く]
[利用者帳に名前を書き入れて、鍵を手に入れる。少年と兎を抱えた女性の姿を見つければ]
しばらくお世話になりますね。
よろしくお願いします。
[頭を下げて*自己紹介*]
[派手な音と共に、入口の扉を開けて入ってきた。
いわゆるグリコのポーズ。]
ふーゆきせんせー?
何処にいらっしゃるのですかなぁー?
原稿を受け取りに参りましたぞーぅ!!
[ひたすら暑苦しい空気を放つこの男。
使い込まれた鞄と、何故か甘い匂いを放つ大きな紙袋を手にしていた。]
[管理棟に入るなり、辺りを見回す。
獏の姿を認め、目を何度か瞬かせた。]
おう、獏じゃないか。
こんなところで会えるなんてな、パパ嬉しいぞっ!
どうだ、ママは元気にしてるかぁ?
………うん、まあ。
戸籍上ではもうパパじゃあないけどな。
[言いながら紙袋に手を突込み、中から巨大なハート型の箱を出し。]
本当は郵送予定だったんだパパからのバレンタインプレゼントだ。受け取れ!
[問答無用で獏に巨大ハートを手渡した。**]
革靴…は歩きにくいな…
…後で長靴でも管理人さんに借りるか
[滑らないように気をつけながら、管理棟までやっとの思いで辿り着いた。
中に声を掛けながら ドアを開ける。]
あのう 予約していた 天馬啓太ですが・・・。
[先に来ていた少年に気づく]
あぁ、獏君 先に着いていたのか ごめんよ革靴が歩き辛くて遅くなってしまった。
[と声を掛けると。少年の手にみるからにむさい叔父さんが特大ハートチョコを無理やり押し付けている様子が目に入る]
ちょっ 誰 その人?
[小声で獏に尋ねた]
[男から少年に視線を戻すと ほっとした様子で。]
来てくれてよかった。瑞樹が逝って丁度一年たつのかなぁ。久しぶりだね。
瑞樹も喜んでると思うよ。
ずっと瑞樹は弟の君の事を心配していたから僕も気になっていてね…。
元気だったかい?
ここはね いつか 瑞樹と二人で来ようって約束していた場所なんだ。
[握手をしようと獏に向かって手を出す]
[しかし 差し出した手は宙に浮き]
あ…あぁ そうか。
まだ許しては貰えてない・・・よね。
事故った車を運転していたのは僕なのに…
君のおねいさんだけが死んで僕が助かって。
[所在無げな手を握り締める。]
うん…でも 君がここに来てくれて、僕は本当に嬉しいよ
誘ってよかった。
[ニッコリ笑うと管理人のほうへ振り返り 受付けに記帳すると部屋の鍵を*受け取る。*]
…思ったより冷えるわね。
[下がってきたマフラーを持ち上げ、口元を隠すように覆う。肩からさげた荷物を持ち直すと滑らぬように慎重に歩を進める。しばらく行くと、ようやくそれらしい建物が見えてきた]
すみません、予約していた清水と申しますが。
[扉を開けると、中の暖かな空気にほっと息をつく。]
へぇ、ようやく人が集まったっていうのは本当みたいね。
あれ。…栗田さん?
[そこに見知った顔を見つけたが、彼は何かを少年に押し付けている真っ最中。知り合いかしら?と首をかしげつつも、とりあえず挨拶は後回しに、管理人に言われるまま受付で*記帳*]
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