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――っ!
[不意に風を感じた。
開いた瞳に写るのは、晴れ渡った青空と、可愛らしい動物を模したもの。
なんだかよくわからない動く仕掛けと、カフェテラス。
困惑した瞳がゆるゆると周囲をみやり。
手の中にある手帳へと、視線が落ちた。
そこに記されたゲームスタートに、唇を噛む**]
[ぱらり、開いた手帳に、書き込んでも居ない文字が見える。
その中の一つ――]
……?
[繋がる相手の名前に、首をかしげた]
グリタって……えーっと。
[魔法使いらしきおねーさんと口論していた人だったかな、と思い返す。
どうやって繋がっているのか、何が繋がっているのか良く分からぬまま]
「とりあえず、この場所の探索をはじめる」
[いつもの癖でメモを取った**]
さてに、だが………。
[日用品売り場。そこに現れた和装の男。
それがいわゆる自分の知る現実ではないことを知るのは容易だった。]
――……
[誰も男に気がつかない。そう、その世界では棋界の魔王と呼ばれ、子供にも人気のある将棋棋士としてあった。
普段着ならまだしも、この見てくれでここまでスルーされることも男にとってはまた新鮮であった。]
なるほど、明晰夢にも近いですが、
それならば起きようとする意思、ここまで叶わぬのもそれではない証拠。
[そして、日用品、非常に綺麗な小ぶりのシャンプーを手にとり…そこらの店員に話しかける。]
これは、いただいても?
[すると、彼らは、さも当たり前のようにどうぞと頷いた。
つまりここは、先ほどの途中であるのだ。]
ほう
[そして、扇子に振動を感じ、広げると、そこにまた赤い文字が現れている。]
ええ、います。
貴方の声が今、見えます。
[それが、誰の声であるか、わかるわけもなく…しばし考えてから。]
私は、四番です。ゼンジといいます。
[そう名乗った。]
[0th アンは そっと目を開いた。
小さなパラソルの下に小さな机。
プラスチックの椅子。
どうやら6F,屋上遊園地の傍らしい。
そっと手にした日記を見下ろすと
何やら文字が増えていた。
それはどうやら1thの動向について。
日記は正常に機能している]
/*
6→屋上>小さな遊園地とカフェテラス
5→5F>フードコートとレストラン街
4→4F>おもちゃ・雑貨・本屋等売り場
3→3F>スポーツ用品売り場
2→2F>服飾系売り場
1→1F>日用品・大工道具と食品売り場
……服、か 着替え…?
タブレット入れ欲しい
あと、武器だな 掃除用具でいいかなぁ
― 現在/2F 男性服売り場 ―
[次に目を開くと、布の独特の匂いが鼻に届く。]
!? …ここ、は
[黒をベースとしたスーツがずらりと並ぶ中に
明らかにその場に相応しい恰好で立っていた。
寒くなってきたのか、コートを着たマネキンが
店頭に並んでいた。]
…、…。
[手に持ったままのタブレットに触れると
スケジュール帳のアイコンが変化している。
タッチすると、そこに「Game Start」と
今の時刻の予定に書かれていた。]
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