[>>24ライデンの腕の動きに一度肩をすくめたが、小さく笑いながらスケッチブックを差し出す]
打たれ弱いので酷評はやめてくださいね。
星が降る村のお話です。
流れ星に乗って宇宙からやってきたうさぎ型の生き物が、みんなの願いを叶えてくれるんです。
でもそれには代償が必要だったとわかって―ー……以下つづく。
うん、ヨーヨーすくいも綿あめも
射的もりんごあめもカラーひよこも
イカ焼きも星のお菓子の交換も楽しみだけどさ。
[浴衣はニキの「楽しみ」に入っていないようだ]
は、はじめまして!吉岡仁希です!
[ミナツの紹介を聞いてあわあわと挨拶をし、視線を合わせず頭を下げた]
[そこでライデンのバッグにあるキャンバスが
僅かに覗いているのに気付く]
[その色に、目を奪われる]
おねぎさんか、なるほど?
[バクの答えに目を細めると、綺麗に拭き直したグラスをカウンターに置いて……コースターの向きもきちっとまっすぐに置いて、どうぞーと手で示し]
キノコのチョコ? あらん、アタシ食べたこと無いわ? ……の山のなら美味しいんじゃない?
おねぎさんなら……あら、そういえば遅いわねえ。
[忘れっぽい男はようやく来店の約束思い出し、腕時計を見る。しかし腕時計は止まっている!]
[バクの悪態をよそに、健啖ぶりを発揮して――]
[やがて、ほうと吐息ひとつ]
…
オーナー、知らないの?
[ふと静まり返った瞬間に、ぽつり]
[眦の切れ上がった双眸が、くりくりと動く。]
ネギヤさん いなくなっちゃったんですよ?
[ミナツの描く絵本の話を聞きながら]
へえ、ロマンチック……と思わせといて
シビアな内容だね。
だけど星が降る村って、ここがモデル?
昔隕石も落ちたみたいだし。
みんな知ってるのに
誰も 何も 言わないんですよ
[小姐の唇は微笑むかたち。
指先が一度、喉から下へ辿る。]
… 腑に 落ちない。
[声は微か 言葉通りに*震えた*。]
おねぎさんが?
[くりくり動く双眸に、ぱちりと瞬きを返す。
小さな嫌みに言い返すのも、食べ物に向けられる情熱にも、後回しにされるお供えさえも、つっこむ間がなく]
腑に……確かにそうだけれど。
え、それじゃ……
[布巾を持つ手が、忙しなくカウンターを拭く。
震える声に、問うような視線をバクにも向けて]
今晩のお料理のお代、誰が払ってくれるの!?
[心配するところを*間違えた*]