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雨……降りそうだね。
ほかのみんなは中かな?
雨降ったら露天風呂は入れないよね。
……残念。
[困惑したルリににこっと笑う]
だいじょうぶだよ。オレたちお客さんだから。
雷。
夕焼けだけ見ると、とても降りそうにないけれど。
これから一気に崩れるかもしれないね。
[レンの言葉に、空を見上げ]
客……なのかな?
お邪魔させて貰えるなら有難いけれど。
[途中言いかけられたのには反応しかけつつも、ルリに小さく頷いて]
……と。
私はフユキ、というんだ。
[名を名乗り、靴を脱いで広間へ*向かおうと*]
[すっと指を伸ばすと【チカノ】と書かれた蝋燭を手に取り【レン】と書き直す]
これでよしっと。
さて、お茶でも飲もうかネギヤさん。
……あれ、羊羹……2棹出さなかったっけ。オレ。
隣の家に囲いが……
……へー、かっこいー?
[広間に来ると、立ったままでネギヤの洒落に付け足して。ふと戸棚の方を見やり、滲む光に、少し静止。失礼、とそちらへ歩いていき]
……。
蝋燭? ……フユキ。
[手前に来ては、並んだ蝋燭の一本に目を留め。そこに刻まれた文字を呟くように読み上げる。幾らか思案するような間を置いた後に、その場から離れ]
ようこそ、おこしやす。
[広間にいるお客さんたちに一礼をする。
黒板の前に立ち]
……地球を七回半……
[頭に残るフレーズを口にする。
白墨を手に取ると、文字を書き始める]
○月×日 かみなり 日直 リウ
[書かれた日付はなぜか霞がかかったように
ぼんやりとして認識できない。
文字の隣にはデフォルメされたゾウの落描き]
ん? ああ、今晩は。
お邪魔しているよ。
[聞こえた声に立ち止まってそちらを向く。一人の少女の姿。軽く礼をし返し]
……地球を、七回半。
[呟かれた言葉を復唱した。黒板を眺め、書かれた文字と、ゾウの絵とを見]
……リウ。理性のリに、うっかりのウ。
あなたは、ご主人様?
[フユキに問うと戸棚の前に歩み寄り、蝋燭に書かれた名前を読み上げていく]
宿帳……出席簿?
[小さく*首を傾げ*]
ああ。来たよ。
[少女の声に答える、男の声。
短くも意味を込めた言葉]
私で。何人めかな?
何人が集まって。
何人が消えるのかな?
[韻を踏むような、自問自答のような*問い*]
ここは、分岐点。
みんな集まって、散っていく。
遠くからも、近くからも。澱みがなくなるまで、留まるの。
私は別のあなたを知っている。私は今のあなたを知らない。
別のあなたは私を知っている。今のあなたは私を知らない。
……あなたは1人目。初めまして、よろしく。
[寂しそうな笑みを浮かべて、*丁重な礼*]
リウ、ね。
[少女の名をぽつりと繰り返し]
ご主人様になった覚えは、ないね。
多分。
[戸棚へ向かうのを見ながら言い。少女、リウが蝋燭に刻まれた名を読み上げた後、続けた言葉に]
ああ。何か学校のようだね。
[膝の上に置いていた束から筆入れを抜き出すと、卓の上にそっと*置いておいた*]
初めまして。
[と、挨拶を返した後]
別の私。私でない私。
君は知っているけれど、私は知らない私、か。
分岐点。
[何か考えるように、少しく声が聞こえなくなり]
ああ、それならあるいはその「私」は、私のように異形では……なかったのかもしれないね。
考えても詮無い事だけれど。
[意味もない。その言葉は、*どこか遠く*]
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