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やっぱり、音楽が好きだからね。
ううん、気にしないで。返すのはいつでもいいよ。
ああ、ならよかった。
晴れ晴れの歌、うまく吹けるように頑張るよ。
……ん?
[アンの申し出を聞くと、にこ、と笑い]
わあ。アンちゃんが歌ってくれるなんて、嬉しいよ。
アンちゃんの歌声、優しい風みたいで、好きだから。
うん、よかったら一緒にやろう。
歌詞はまだ全然考えてないんだ。
……と、いうか……歌詞を考えるのは、苦手だからね。
代わりに作ってくれると、嬉しいな。
[...が曲に歌詞を付けると、「[夢の国]で[抱き枕]が[バック転をした]」というような、酷いものにしかならないのだった]
有難う。皆が楽しんでくれるといいね。
あ、そうだ。お姉さんを探すのと一緒に……
お社にお祈りしてこようかな。
ミス・トランクスの日が雨にならないように、って。
もしかしたら、お姉さんがいるかもしれないし。
考えるのは苦手だけど、セイジくんの笛なら自然に歌が出てきちゃうからきっと大丈夫だと思うよ。うん、がんばる。
そうだ…ギンスイのお姉ちゃんも探さなきゃ。
ミス・トランクスの日、お社の神様がお天気にしてくれるといいな。私も裏山にお祈りに行こうかな。
[ふと、手に持った封筒を思い出し。]
…そうだった。分校のほうにもお知らせ貼ってこなきゃいけないんだっけ。
私、お兄ちゃんのお手伝い終わらせてくるね。
途中でお姉ちゃんが見つかればいいんだけど。ほんとにどこに行ったんだろ…。
[分校のほうに向かって*歩き出す*]
じゃあ、僕はお社に行ってみるよ。
どこかでお姉さんが見つかったら、皆が心配してた事、話しておくね。
行ってらっしゃい。またね。
[分校の方へ歩き出したアンに、手を振ってその姿を見送った。それから、明るく笛を吹きながら、お社がある裏山へと*歩いていき*]
―人形店―
[ジンジャークッキーみたいな平たい人形は、様々な柄のトランクスを履いて並んでいる。]
間に合うかねえ。
出店用に<11>体は欲しいんじゃあ……
[ボタンの皺の寄った口が開閉する。
その人形たちの脇へ座ると、人形の小さなトランクスを布の山から取りだした。]
あの嫁ごは、ちいとも手伝いやしない……。
餡ころもち食べてばかりで、役にたちゃしない……。
[針刺しから針を取り、一人不平の呟きを零し続け。]
あんの孫も、遊びほうけてばかりで…
[老婆の不平よりも緩やかに針先は進む。
続けていれば目と腰に疲労が溜まったため、店先から出て温暖な空気を吸い、
骨を労わるようにして緩慢な伸びをした。]
雨は、降っとらんのか……。
――あんれ。
[通りかかり、頭を下げた女性。]
月下の女将さんかいな。
ああ、改まってどうしたんじゃあ?
あんたさんとこの娘っこも
ミス・トランクスに 参加するって?
V9阻止が目標とな。
はあ、よろしく頼まれてもなぁ…
…水着とトランクスも女将が用意済みかいな。
その組み合わせ、娘っこが着るんか。
嫌がらんかのう。
[対して女将はしとやかな笑みを浮かべただけで、挨拶をして去っていった。]
ああぁ、
腰が痛む。足も痛む。
……しかし御医者様はやたらと散歩を薦めてくる。
はあ……やれやれ、
人形作りももう仕舞いじゃ、
さびつかない為にその辺を歩いてみるかのう。
[奥の間に居た嫁に店を頼んでから、
ゆっくりゆっくりと歩を進め始めた。*]
昼のバスにゃ、乗っちゃおらんかったごと ある。
[南国訛り。たぶん、村から出てはいないだろうと…
ンガムラから簡単に事情を聞かされてそう伝える。]
…トランクスでん ミス は ミス じゃったっで
美人さんは 出て来っど だい。
[やや楽観的に付け加えてから、そんなら、と挨拶。]
ンガ、
[ムラさん、と声は荷台から手を離した途端に置いていかれる。
軽い警笛の余韻。和服の男が乗った軽トラのバックミラーには、
少し遅れて手を振り返す移民の姿が映っていたことだろう。]
[ キコ… ]
[上り坂はもうしばらく続く。見かけるのはボタンの後ろ姿。]
ほ 婆っばん
[こんちは、と懐こく声をかける。老婆と上り坂とを見比べる。]
…
此処せえ 乗っちっきゃい。
[足腰の適わぬらしき彼女へ、自転車の荷台――トランクの上を
ぽこんと叩いて示す。腰掛けて乗っていくように勧めるよう。
運動にならぬとボタンが断っても、移民の男は首を横に振る。]
…そんなら てっぺん までなら 良かろだい。
[力を籠めるでもなく、移民の男の腕はボタンを抱え上げる。
荷台のトランクケースへ彼女を座らせ、自身は自転車を押す。]
こないだの握り飯 うまかった。
親方も よろしゅう て。祭、晴れたらええな て。
[上り坂。他愛無く話す。口数はすくない、話題もつたない。]
なあ 婆っばん。
『いい天気』 て 『晴れ』 か ?
[斑曇り、雨上がりの空。『あした天気になあれ』…聞いた歌。
見上げ、思い出しながら尋ねた。老婆が零す、不平の合間に。]
[話題が祭に及ぶと、ギンスイの姉たるV9ミスにも話が到る。
ンガムラから聞いた其れをやや遠慮がちにボタンの耳に入れた。]
…ネギヤさん 張り切っちょっで。探さんと なあ。
[ボタンの反応を聞くと、僅かばかり困り顔。
やがて自転車は坂の頂上へ着く。
彼女を下ろす際、積荷のトランクからじじじと音が聴こえた。]
ほ
…何でん 無か。
[男がてのひらを当てると程無く音は収まる。すこうし、微笑み。]
そんなら、気ぃつけて 行たっ来やんせ。
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