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[飛んでくる石>>24が見えて、大きく溜息を吐く]
それでいいんだよ。誰も帰って来なくしてるんだから。
それに、本当に生き返りがあるなら、誰がどうやって死のうが――
[ホズミに向けた言葉は、途中で切らざるを得なかった。
それは、メスを手にこちらへ向かって来る若葉が見えたから]
――よくわかんないや。貴方たちの考えてること。
でも、若葉さんがダンケさんの事を大事に思ってる事。
それの気持ちが、本当だったら
いい な
[その言葉は、どこまで正しく発音出来たかわからない。
視界が暗転し、意識が真っ逆さまに落ちていく。
何かを掴もうと足掻いた白い手は、虚しく地面に*転がった*]
[何度も思い出した事がある記憶。それにも関わらず、何故だか、暑さのためではない汗が滲み出したのを感じた。左腕の先端から伝わるように体が冷えるのを感じた。動悸が激しくなる。吐き気がする。
何も考えないようにしようとしても、記憶は繰り返し頭に浮かんだ。村の「記憶」が、村の外の「記憶」が、男が多く知るそれらの記録や知識や物語の断片が、撒き散らされるように、混じり合って浮かぶ。
深く閉ざされた無意識に存在していた何かが、現れつつあるような感覚に襲われた]
……あの話は……
[セイジが倒れゆく姿をぼんやりと眺めながら。思考を逸らすように、集会所でマシロに語ろうとしていた、かつて村にあった「似たような状況の話」の結末を思い出す。あの話は容疑者が皆死ぬという悲劇的な結末を迎えていた。犯人が死んだ今回は、そうはならないのだろう、と思う。だが今回も悲劇ではあるのだろうと、思う]
……終わった、のですね。
[倒れたセイジを、メスを持ったワカバを、順に見て呟く。その声と表情は奇妙な程に淡々としていた]
罪は死によって赦される。
命は喰らわれ繋がれる。
[先程も口にした言葉を繰り返して、唇の端を噛む。思いの外強く噛んでしまったようで、唇から血が細く一筋伝った。それを指先で拭い、舐め取って]
……終わったのですね。本当に。
良かった。
[やはり淡々とした調子で言うと、踵を返した。完全なる終焉を見届ける事もないまま、おぼつかない足取りで、何処かへと*歩いていった*]
本当に?
[顔色を変えずにそう言って、うごめくセイジを見ていた。
やがて微動だにしなくなってから、ンガムラの去った方へ身体を向け声を張り上げた]
アンちゃんそろそろ煮えたはずだからいただきましょうー!
[一気に言い、長く*息を吐いた*]
[きつく唇を引いてから、右手を振り上げ]
―――― どうか、
清治くんの罪が清められますように。
[僅かな抵抗の後、皮膚を突き破り
容易に血管までたどり着く鋭利なメスの刃。]
……あ、 ダン ちゃん。
ううん、ダンちゃんだけじゃなくって
ホズミさんにも助けてもらったからだよ。
ありがと。
[頭を撫でられれば、血の飛んだ顔で
ほにゃりとしたいつもの顔を向けた。**]
あ、アンちゃん…食べる準備もうできたんだ。
早く食べてあげなきゃね。
……ダンちゃん、行っても いいよ。
私は、清治くんを ―――
…… して、 あげなきゃ。
[赤い罪が足元にも流れ、それは畑の土にも吸い込まれていく。]
分かったすぐ行くよ。
[ほずみに返しつつ、もう一度、倒れた清治を見つめる。]
うん。じゃあ、先に行ってる。
[若葉に先に行くように言われれば、一度だけ若葉を見て集会場へと歩き始め]
それにしても、医者ってすごいな。誰が父親か分かるなんて…
[若葉のルールを知らない...はそんな見当違いな事を呟きつつ集会場へ]
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