[ミナツの描く絵本の話を聞きながら]
へえ、ロマンチック……と思わせといて
シビアな内容だね。
だけど星が降る村って、ここがモデル?
昔隕石も落ちたみたいだし。
みんな知ってるのに
誰も 何も 言わないんですよ
[小姐の唇は微笑むかたち。
指先が一度、喉から下へ辿る。]
… 腑に 落ちない。
[声は微か 言葉通りに*震えた*。]
おねぎさんが?
[くりくり動く双眸に、ぱちりと瞬きを返す。
小さな嫌みに言い返すのも、食べ物に向けられる情熱にも、後回しにされるお供えさえも、つっこむ間がなく]
腑に……確かにそうだけれど。
え、それじゃ……
[布巾を持つ手が、忙しなくカウンターを拭く。
震える声に、問うような視線をバクにも向けて]
今晩のお料理のお代、誰が払ってくれるの!?
[心配するところを*間違えた*]