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─ 探偵事務所 ─
[懐から、厚みのある茶色い封筒を取り出すと、腰かけている机の上の黒い電話のダイヤルを回す。]
あー、もしもし?来々亭さん?探偵っすけど。
青竜定食に、エビチリつけたの持ってきてくれるかい?
……あはは、大丈夫、がっぽり報酬もらってっからよ。
んじゃ頼むぜ。
[電話を切り、煤けた室内を見回す。
流行らぬ探偵事務所としてはこんなものかという風情の調度。]
……まあ、こんなもんなのかねぇ。
[呟いた口元には、薄く苦い笑みが浮かぶ**。]
[焼き鳥屋の中はそれほど広くはない。
客はまばらにいるだけにみえる。
店に入ったときに聞こえた威勢のいい声>>35に自然と目が向き]
……
[女性一人、というのも珍しい気がしてついそちらをみた。
生憎、翻訳関係の書籍は担当違いのため、翻訳家の素性には気づかない。
編集者に気づいた店主が声をかけてくれば、一つ頷きを返し]
あー……そうだな、ももとかわを塩で一つずつ。
それとウーロン茶をくれ。
[通りに居を構えているものにとってはどんな噂になっているのか。
尋ねる前にとりあえずの注文をしてカウンターの空いている席に腰を下ろした]
[横丁の端には、円筒形の厳めしいポスト。
少女に呼び止められた背広姿は立ち止まる。]
テンマ、と申します。
[捻りない返答は、相手のまなざしゆえに。
ひとつ、会釈より少しだけ深い辞儀をする。]
[――ふと、背広姿は懐に手をやる。
取り出した紙片は、一葉のハガキ。]
…
[すこし見詰めたのちに、傍らの古ポストへ。
手首を翻す折は、少女にも短い文面が見える。
『今日は、貴方のお誕生日ですね。』
真白いハガキにたったそれだけの、文面が。]
うん。
[ポストの底が乾いた音を立てると、
テンマと名乗った男はひとつ頷いて]
…
僕の名前を知ったばかりのあなたを、
なんとお呼びすればよいでしょう?
[尋ねる。――他愛もない、会話の続き。
地下鉄に乗る気は、失せたよう*だった*]
む! 敵か?
[ガラリと古臭い音を立てた扉へと振り返るも――]
なーんら、ひげのおっひゃんかぁ…
だったらまだまだ頼めるよねっと。
おやじっ!! ナンコツ!!
[すぐにまたカウンターへと向かうように座り直して、
新たなオーダーを。]
それとそこのひげのおっさん。
"常盤緑"って英訳するとなんていうか…知ってる?
[店主に促されるように座る人影に、呂律の回らない口調で訊ねた。]
[あきらかに酔っている口調の女性がまた一つ注文するのを聞く。
店主は慣れた様子で相手をしていた。
注文したものが左程間をおかずにでてくる。
ウーロン茶を口にして喉を潤したときに、酔っ払い独特の口調で尋ねられた言葉に僅かに眉を寄せた]
ひげのおっさん……まぁ……いいが……
常盤緑か。あれはたしか、英語でもそのままになるんじゃなかったか……?
[ひげのおかげで年齢が上に見られるのはいつものことだが、おっさんという呼びかけには少し肩を落とし。
酔っ払いの問いかけとおざなりにせずに少し考えて答えるが、英訳関係はあまり詳しくはない。
首をひねりつつ、翻訳家のほうへと視線を向ける]
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