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>>29夢想家といわれて
いや俺は詩人だ ロッカーだ!
[すこしむっしてみせる]
で あんたは 自分を鬼というの?
---知ってる?
鬼って 追放されたカミの一種って説。
そしてぽつり>>24本当に自分の為だけ?
犬だって動物だって仲間のために命張ることだってあるんだよ
[そういって 困ったように溜息をつく]
誰の写真だったかなぁ。
コラージュでね。大きさは全紙……これくらいの。
[新聞紙一面分位の大きさを両手で形作る。
向こうの世界は鏡の中のように不思議な距離があるようで、声は決して届かないのだけど、それでも訥々と]
一つ一つが、そう、こんぺいとう位の大きさで。
色んな国の、色んな年の人の顔なの。
動物も、植物も、景色もあった。
それが乱雑に貼ってあって、でも、遠くから見ると全体が一つの顔のように見える。
その手法自体は珍しくないんだけどね。
[その画を思い出そうと、視線は空へ]
その作品のタイトルは「god」。
くく。自らを女と呼ぶのは意外だ。
……見え透いた挑発には乗らぬ。
手伝いだと。ほう。
何か勘違いをしているようだが。
神を殺したとて、皆が戻るなどと言った覚えはない。
むしろ神を殺すことで、その手段さえなくなるやもしれぬ。
[そうしてミドリへと視線を向けます]
神がいるなら、俺は鬼だ。摩訶不思議な神隠しの話、どう説明をつけるというのか。
神がいなければ、俺は人だ。20世紀も半ばを過ぎて、そんな非科学的な話があるはずがない。
さて、結論は?
博識だな。だがカミの一種ならば、どうした。そんなことは何の意味も持たぬ。
……は。仲間など、いない。
[一言の元に切り捨て]
決めるのは、いつだって人の役目。
神を選ぶも、神を捨つるも。
それが出来ぬ輩に、村に、未来などあろうはずもなし。
……下らん感傷だ。
ああ。躊躇ってるのか。俺は。
残った人たちと
攫われた人たちと
秤にかけて、傾く方向は ――
[頭の中に浮かぶ人の像。かたり、秤から何かが零れて落ちます]
消えれば悲しい。
でも…いつかは消える。
[見上げていた顔を地面へ伏せる。]
悲しいなら最初からなきゃいいのに。
大切だ、なんて気持ち知らなければ、消えることに怖がらなくていいのに。
神ってのはそれを知ってんのかな…。
知ってるから隠すんだね。
それが本当なら…性格悪い。
[ぶすっと膨れた。]
消えるのがわたしだったら…。
神ってのも…神隠しの意味なんてないって知れたのに…ね…。
それも…分かってたんだね…きっと。
[息を吐いた。]
ほたるってなんで光るのかなー。
ここにいるよ、って気付いてほしいから…?
だったら…わたしと同じなんだね…。
[空を見上げたまま*呟いた。*]
少しは人の話も聞いているようだな。
さてな。確かめたことはないし。
[確かめようとも思わん、と吐き捨てるように]
……神の力は俺には通じんよ。
通じるのなら、わざわざ信者を使ったりせんだろう。
話す必要もないことだが、どうせあんたに嘘は通じないだろうからな。
[仕掛けを警戒しながらも、見た目はぞんざいに布の包みへと手を伸ばします]
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