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確かにこんな山奥で貝殻っていうのも、なんだろうな。アンは……貝殻返しにきたのかな。
[ぶつぶつと、思考を垂れ流しながら、蔵へ]
……お?
[蔵は、開いていた。それも、少し意外だったけれど]
傘?
[入り口に立て掛けられた傘は、見覚えのある、色。一度、ホズミを振り返って。
反射的に足音をひそめてしまうのは、何故だろうか。足音が消えるわけでもないのに]
にゃ、ナオさん気付きましたかにゃあ!
[こちらへ手を振るナオのほうへ、栗甘納豆をくわえてととてとて歩く
ぐるりのナオの前を一周して、その目の前に甘栗納豆を置いた]
ナオさん気付いてくれてよかったですにゃあ。確かナオさんは栗を楽しみにしておりましたね。ささ、甘納豆をどうぞどうぞ。
[ナオの手が甘納豆を空振りして、ちょっと未練がありつつもウミちゃんお食べと言うナオに]
うみゃあう〜……そういえば、こんな状態のお方は食べる事ができないんですにゃあ…ナオさん申し訳ないですにゃあ〜…!
ウミは見えるだけなので具体的にどうすることもできないですけどにゃあ。お話のお相手はできますにゃー。そちらからはわからないかもしれませんがにゃあ。
それにしてもナオさんのとーくはいつも面白くてウミ好みですにゃあ。
って、おおお?
[探している物と、探している者が、同時に見つかって、思わず声を上げた]
ロッカ、なにやってる、危ないぞ。
[御輿の上のロッカに駆け寄った]
くぁ…あ〜〜。
[甘栗納豆を食べ終わってぺろぺろと身だしなみを整えると、本能には逆らえないのは猫の宿命であって、要するに大きなあくび。
目元がとろとろ。うつらうつら]
みゃあう〜……
[細い目ではあるが、一点を見つめて、鳴く]
[見えているのか、との質問を肯定するように、猫が元気よく鳴いた]
あははー、そうか!見えるのか!
おまえさては、スピチュアリア……あれ?スペシャリスト……じゃない、何かアレだな?
[それから何やら申し訳なさそうに、甘納豆を食べる猫へ微笑んで]
いいよいいよ、遠慮せずにお食べ。
どうやらあたしは、食べられないみたいだからさー。
ところでさ、ケン見なかった?
んーと、体じゃなくて、魂の方。
[他に相談相手もなし。眠そうな猫に、尋ねた]
んなぁう〜〜。
[しっぽをしゅんと下げて、小さく動かした首はかぶりを振っているように見えるかもしれない]
みゃあ〜〜。
[そろりそろりと、茶屋の入り口のほうへ移動して一度立ち止まり振り返り先ほどと同じ一点を見る]
んなぁ〜〜〜〜〜う。
[くい、くい。
動かす首は外を示しているようだ。
そのまま茶屋の外へと飛び出す。雨振る中で選んだ道は蔵がある場所へと続いている]
[とりあえず二人して息をひそめていたのが台無しだ]
待て、待て待て!
[ぽい、とホズミの方に白い貝殻を投げて。
落ちてくるロッカをキャッチ……尻餅土つきつつ]
痛たた。お前、此処でなにしてた。
[ぜはーと息を吐いて。ロッカを抱えたまま、むしろ小脇に抱えたまま、聞いた]
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間違えの上塗りですね(まがお
更新まで、あと1時間ありませんし。この人数でこの展開ですし。後のお二人大丈夫かしらと心配です。
いつもこのくらいの時間に、居ないは、居ないような気はするのですが。
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