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─連結部─
[>>36赤毛の少年の体格でもアイリを受け止められたけれど、それでも大きく列車の外側へと振られ]
(落ちたら、死ぬね)
[走る景色の速さと風に肝を冷やしながら、渾身の力で車内に引っ張り込む。
そうしてもつれるように列車内に倒れた]
お客様、大丈夫ですか?
一体何を……落ち着いて下さ──ア─────ッ!
[腕の中のアイリに声を掛けた瞬間、どんな運命のいたずらか、突き飛ばされる>>%1。
壁に辺り、そのままくてんと意識を失う]
お腹すい……た……。
[ダイイングメッセージは腹の音**]
うーん…。見られたのはまずいよね…。
このまま外に放り出しちゃおうかなぁ…。
でも結構重そうだな、この人…。
[少女の腕力で少年を運ぶのは骨が折れそうだ。
しかも人に見られてはならないとなると面倒]
んー……ごまかせるかなぁ。
[少年の前にしゃがみこんで、うーんうーんと唸っている。
もし少年が目を覚ましたら礼と侘びを言い、「屋根がどうなってるか気になっちゃって」等というだろう]
>>8
[開けたまま放置してあったマトリョーシカに目をやる。ふむり、と思案の結果に満足して、返事を書くことにした]
<可愛くない小熊。
閣下にボルシチでも献上なさい。
ラウル>
[そんな内容を、組織の人間が使う暗号で、書く。解読出来ても出来なくても、意味深に映ればいい、そう思いながら。
差出人の名前は、相手に合わせて間違えたままに。訂正すれば相手が喜ぶだけだと思えたから。マトリョーシカに鮭の絵を書き足して、手紙を詰めると、閉じる]
[それからもう一枚、今度は楽譜に、音符と文字を連ね始める、鼻歌を歌いながら]
ワタシが最初にロマネスの秘宝を見つけてしまうのが、一番、か。
[兎の頭を撫でつつ、お前の出番が無ければいいけれど、などと、つぶやいた]
そう言えば。
[手紙を書きつつ]
あなたはなんで、この仕事を? やっぱり「ロマネスの秘宝」に興味があったからですか?
[音符、速度記号、あるいは、表題、訂正。それらを楽譜に仕立て上げる。楽譜を装った、暗号に]
かの秘宝の存在は、本当でしょうかね。それを取り巻く噂も。
[噂、秘宝を開ける、鍵のこと。アナスターシェ嬢。オラヴィが言ったことは真実か否か、結局の所、自分にはわからない]
[わからないけれど、その噂を信じる者がいるのならば、自分のとる行動は変わらない]
何を今更、ですよね。すみません、忘れてください。
[書き付けた楽譜を折りたたんで、散乱した荷物の、もう一匹いる兎のぬいぐるみの中に押し込む。
これに一番最初に気づくのは、そして読めるのは、会話の相手だと思うから、の行為]
―三等客車―
[妨げられた眠りを取り戻す為に、鞄の中からショールを取り出し、再び規則だ正しい汽車の揺れに身を任せる。
――カタリ
鞄の中のタローカードの箱が開く音で、目を覚ます。]
しっかり閉めて無かったのね。
[そう言いながら、最初に拾ったカードは、予備の白紙のカード。]
白紙のカードが何故?
[思い立った様に、タローカードの枚数を確認すると1枚足りず。
少し戸惑った様な表情を浮かべる。]
『LA ROUE DE FORTUNE -運命の輪-』が足りない―…‥
[書いたのは、「アナスターシェ」に連絡をとるための方法。仲間内で特定の相手を呼び出すための、コード。
解読して、相手が驚くかは、知らない。し、そもそも、この「合図」が本当かどうかもわからないけれど。
もし、自分に何かあったときは。一番に見つけてくれるのが、この話し相手であればよい、そう思っての、行為]
え?私は…。
[不意に、この仕事を請けおった理由を聞かれて、 少し戸惑った。]
そうね、興味、なくはないわね。
[言いよどんでいる内に、忘れてと言われて、首を傾げた。]
食堂車できいた感じだと、噂は流れているみたいね。
どれだけの輩が動いているかは分からないけれど。
[昨日話した中にも、混ざっていたのだろうか?]
[書き付けた楽譜、仲間であればわかる場所へとしまい込み。代わりに、投げっぱなしだった細身の剣をベルトに吊す]
一番に排除すべきは、あの人、ですか。
[マトリョーシカを上着のポケットへ入れて]
さて、行きましょう、ヤナーチェク。
[青い兎の背を撫でて、中身の感触を確かめると客室をでる]
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