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[固まるレンにはどうしようかと悩んだ後にどや顔をした。かなり満足げだった。
ビセのサラダの説明を聞くと]
へえ。美味しそうですね。
湯立った人を表現するセンスはすげえと思いますけど。
何故か遭難しかけて腹減りましたし、是非食べさせて貰いたいですね。
俺がドレスを着たら……
……やべえ。何か大切なものを失う気がする。
高校で女装男装カフェとかいう定番のアレに巻き込まれた事はあるけど。
若さゆえの過ちだからこそ許されるもんだよな……。
ああ、そういえば……
あの時、ンガムラが一際輝いていたな……。
お嫁さんが来るはずなのに来ないんですか?アクセサリーやドレスは、ウェディングパーティに使うのかな。みんなサプライズでしょうか。
手紙はみんな中身が違うみたいです。テレビやドッキリかもしれなかったり、ポルテさん手紙はドラマみたい。
まだ来ていない人は来るはずの人なら、その人は花嫁さんでしょうか。天気予報で山はお天気が悪くなると言っていました。お天気悪いと、来るの大変。プレーチェは、早く着くといいと思う、ます。
小さなひつじくん、お名前あると素敵。
プレーチェ考える。ひつじくんのきょうだい!「ひつじくん」はお兄ちゃんがつけてくれた。プレーチェ、小さなひつじくんの名前、考える!
[丁寧な日本語を頑張っていたのに、結局途中からいつもの喋りに戻った事には話すのに精一杯で気づいていない]
さて。
んじゃ、キッチンに行ってみるか……
って、お!
[キッチンに向かって歩き出しかけたが、曲がり角から先程の猫がちらりと顔を覗かせるのが見え]
さっきの……えー……とりあえず、ミケ!
ちょっと待てって。黒飴やるから。
[それでは猫は間違いなく釣れないだろう]
おーい。無視すんなって。
そんな完全スルーされたら俺泣いちゃうから。
ミケ(仮名)やーい。
[たた、と走っていく猫を追って自分も軽く走り出した。廊下は走らないというお決まりの標語は完全に守られていなかった。
白兎を追う少女の如く、猫を追って壮年男は不思議の国へ――行く事はなく、山荘をうろちょろと。そのうち諦めて戻る事*だろう*]
[戻り来たピエトロとしばらく厨房を使って、
やがて卓ではささやかな酒席が設けられる。
取って置きの大吟醸は明晩に、と添えて
青年は甘口を燗で、辛口を冷やで饗する。
騒ぎに乗り遅れる性質、と自ら評した儘に
談笑の場では控え目に在って――不安がる
アンを宥めたり、辿々しい日本語を操る妹を
微笑ましげに眺めたりと時を過ごす様子。]
……。爺や。
[コトン。通信機を、ごく軽く叩く音。]
刑事には、そうだね…気をつけよう。
爺や流のサプライズも、覚えておくよ。
[青年が慎重に、言葉を選ぶときの癖。]
けど…
ここに、呼ばれてしまったんだから
プレーチェは もう 死ぬ子だよ。
[コトン…]
――帰さない。
[コトン…]
嵐のなか、泥まみれで
のた打ち回って死ぬのはかわいそうだ。
それにしても。
ひつじ… ひつじね。
[いもうとの抱くぬいぐるみと、
カプセルから現れたひつじと――
何かを重ね、青年が漏らす声は]
いけにえのひつじ… ふふ、*傑作だなあ*。
[夜も更けてくると、やがて場も散会となりだすか]
…うーん…
妹のこともあって、気楽に考えてましたけど。
そう言われてみればアンさんがさっき仰ったように
まだお着きでない方…も心配、ですね。
[未だ現れぬ招待主。朝になれば知らせもあるかなと
面々と話し合いつつ覗かせる不安はまだ*僅か*]
左様でございますか。
[サラダを作る手元へ視線を落とす。ダイニングから聞こえてくる、プレーチェの明るい声]
小さな、可愛い、羊さん。
カプセル、まだ開けてはおられないのですね。
[カウンターに転がったままのそれへ、ちらりと目を向けた]
もし……白い狼なら、レアアイテムでございますよ。
[ダンケとともに、酒肴を持ってダイニングへ。サラダの他には、簡単に皿へ盛った乾き物]
さあさあ、皆さん、軽いお食事などいかがですか。
おいしそうなお酒も頂けるようですよ。
温泉風サラダピエトロ風、赤く茹だった人参がポイントでございます。
卵も載せておりますよ。
湯の花ならぬ卯の花もこう、散らしてございます。
少し多めにご用意致しましたから、遅れて到着される方がいらしても、ご心配なく。
お酒はそうですねえ、辛口を頂きましょう。
[猪口を手に、適当な席へ*座った*]
ああ、見失った……。
[暫く猫を追っていたが、幾つも角を曲がるうちに完全にまかれてしまった。長年追い続けている怪盗にしてやられた名探偵のように落ち込んだが、その後すぐに]
……まあ、そのうちまた見つかるかもしれないしな。
ここはミケに勝ちを譲ってやろう。
[気を取り直し、濡れるくらいわけもなさそうな歌を鼻歌しながら、ダイニングへと向かった]
瑞原軍曹、ただいま帰還したであります!
[辿り着くと、その場にいる面々にびしりと敬礼をしてみせる。酒やサラダやを勧められれば]
あ、どうも、頂きますー。
此処に来る途中で迷っちゃって腹減ってたんですよ。
この辺の道ってわかりにくいですよね。
え、そうでもない?
もしかして、妖怪かなんかに迷わされてたとか……?
なにそれこわすぎる。森ヤバイ。
[酒は燗を貰ったりしつつ。
男は相変わらずの調子で喋りまくっていた*だろう*]
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