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ライデン、起きろ。
お前みたいに大きな奴が、廊下で寝てたらビビるだろ。
寝るなら、部屋に帰って寝ろ。
[ライデンの前に座り込んで、おでこ辺りをつついてみる。それでも起きないから、胸元から一本のマジックを取り出して]
起きないと、額に内って書くぞ。
[微妙に脅してみる。]
かんせいしつ?
[奥まったその一室は扉が開く気配がない。
プレートを見上げていたが、一歩後ずさってすとんと腰を下ろした。
病院の待合室にあるような椅子の上、やがてまどろみ丸くなる。
上着の下に半ば隠れて、穏やかな寝息を*立て始めた*]
うむ、すまない。
次からは部屋に戻って寝るように心がけよう。
[少し身体を起こして一旦座り直しつつ。バクの問いかけには、やや考えるような間を置いて]
そうだな、……
何か見たような気もするが……
ただの気のせいかもしれない。
だが、……いや。
[口元を押さえ、一度、横に首を振り]
恐らく何も見なかった、のだろう。
……君はまだ、夢は喰われたままかね?
そうか、見なかったのか。
[ぺたり、ライデンの前に座り込んで]
俺の夢は、まだ見つからない。
ただ、夢の登場人物は、見つかった気がする。
…そんなところで眠らんでくれ、クランケ。
頭を打った後遺症で意識障害が出たかと心配になったぞ?
[ようやく目覚めたライデンに苦笑い。]
夢というのはね、覚えていない方が正常なんだ。
脳内の整理整頓をするために、睡眠中に頭の中で広げた記憶の断片。
それが夢だからね。
必要なものをきちんと棚に仕舞ったら、残りかすは獏がきちんと掃除して、すっきり目覚める。
その作業の途中で目が覚めるから、頭の中がちらかりっぱなしのまま。
それが夢だと学術論文にはあるね。
[ふ、と思い]
忘れているのは、夢の途中で散らかったものをちゃんと片付けられてないからかな?
[物理とわかたれた、蒼の世界。
カメラのファインダーに赤が映された頃、
墓碑の間にゆらめきだした影、
遠巻きに、別の薄墨色のが、迎える態で現れ。
さらに向こう、
ひとつの墓碑の前に佇む、淡く暖かな色の影もあった*]
心配させてしまったようで、すまないね。
少しばかり気分が悪くて……
だが、今は大丈夫らしい。
[夢の話には、ふむ、と]
成る程。
それならば、実際に夢を見ていたのなら……
少しは思い出せてきている、という事になるだろうか。
とはいえ、見たかどうかもわからないのではどうしようもないが。
[獏というのには同じ名を持つ少年をちらと見つつ。腕を組み、思考を巡らせるよう]
散らかったもの……か。
夢を捕まえる方法は、あるよ。
眠りを誰かに見張ってもらい、うなされていたら起こしてもらうんだ。
…きっと最悪な気分で目が覚めるから、積極的にはオススメしないね。
[うたた寝から覚める。
寝汗でこめかみに髪の毛が纏わり付いていた。
薄暗い中を起き上がると、上着が床に落ちて視界が白む]
……ひつじ。
[ぬいぐるみと上着を拾い上げ、ぺたりぺたりと廊下を歩き出した]
─自室─
[乱暴に水気を拭うと、癖のある茶色い髪をとき、いつものようにまとめる]
[首の後ろにある、3つの金色のほくろが、きらりと光を反射した]
[やがてそれもスカーフで覆われる]
準備完了。
[鏡の中の自分に笑顔を向ける]
──夢を見たのはどちらでしょう?
[まるで自分の背後にカナメがいるかのように、鏡の中のアリスの台詞を呟く]
[バクの上着を片手に、自室を後にした]
返さないとね。会えるうちに。
うん、とびきり空腹だ。誰も夢をみないからな。
[医者にクスリ、笑ってみせて。]
ライデン、何か聞こうとしたろう?
なんだ?中途半端は気になるしな。
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