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[老婆の娘と近い年齢――のようにも、老婆には思えたが、彼女は長いこと娘にも孫にもあっていなかった。いくつほどであったかも、遠い記憶の中、笑い声のこだまする家族風景で途切れてしまっているから、彼女の中には何一つ娘の現在を想像できるものは無く。幾度か声を交わしたことのある相手の、蓮向かいに腰を下ろす。]
ああやっと着いた。
一日、一日、なんだか食堂が遠くなっていく気がしますよ
[皺に紛れてしまうように眼を細くさせて、朝の挨拶を向けた**]
おはようございます。…もしかして、中学生ですか?
よかった。近くの部屋、ちっちゃい子ばっかりで。中学生になっても小児科に通ってるのってわたしだけなのかな、って思ってた。
[通りがかった少年に、ぱっと顔をほころばせ。]
[廊下で立ち話をしていた矢先、横切る少年へと意識が映る。
小さな頃から幾度か見たことのある顔だ。軽く手を上げ挨拶を送る。]
おはよう、後藤君。
……ああ、『初めまして』なんだね。
[…と、そこで沢渡の様子を見守る。
嬉しそうな様子に気づいて双方を見つめた。]
立ち話もなんだし、談話室に行こうか。
何か飲むかい、二人とも。
あ、わたし、白湯のみます。
お茶も持ってたりするんですけど、お茶よりお水のほうが、好きです。
[バッグの中には、ちゃんとお気に入りのマグカップも入っている。
談話室ではいつも、給湯器の湯をさまして飲んでいた。紅茶は渋いし、緑茶は苦いし、まして、コーヒーなど。
ココアやジュースのような甘いもの嫌いではないのだが、そこはまあ、思春期の少女のことだ。いろいろと気になる年頃なのである。]
先生がコーヒーなら同じで。ブラックでいいんで。
違うのだったら…お茶、かなぁ。
[といいつつちょっと早歩きで自分の部屋に向かう]
[自販機で適当に見繕おうと思ったのだけれど、少女から告げられた以外な言葉に一瞬目を丸くしてしまったのは、気が抜けていたからだろう。
飲料制限を受けている可能性も有る。尤も、思春期特有の思考でジュース類を避けているとまで読み取れるほど、此方も成熟した医師ではなかったのが残念なところで]
……、なるほどね、了解。
後藤君は――、…ブラック飲めるんだ。オトナだねえ。
[珈琲にするつもりだった己。沢渡の病状は詳しくは無いが、後藤は確か飲み物に制限は無かった記憶があった。
部屋へと去っていく後藤に手を振り]
ん、待ってるよ。
[談話室に到着すると沢渡からカップを受け取り、飲み物を用意し始める]
303号室
[二人と会話してから自分の部屋に戻り、荷物を持つ。
普段から準備してあったので持つのは早いのだった]
…誰かと一緒に、って言うのは初めてだな。
[教えていることはあったけれど、此処まで年の近い人といっしょなのは初めてで。
少し、楽しみには思っていた。]
/*
一応家族性突然死症候群を考えていたのですけど…
治療しちゃうと死亡率下がるので…これであることは病院は理解してなく、原因不明にしてることにしよう。
http://www.nanbyou.or.jp/entry/66
このあたりが分かりやすいかな?
/*
千夏乃の病状:
病巣が深く手術が難しい場所にあり、手術しなければ半年、しても三年、と両親には告知が済んでいる。
…とここまで書いて、グリオブラストーマの発症年齢は中年以上が多い、などという記述を発見するなど。まあしかしだいたいそんな感じ。
[沢渡は席に着いた頃か。其々の飲み物を用意する。己と後藤の珈琲は自販機カップのものだ。砂糖もミルクも入っていない。
それを手に、談話室の席へと戻り]
え、……ネガティブフレーバーって、なに…?
[きょとんとした眼を後藤へ向ける]
高い珈琲は、なんだろ……、酸味が強いのが多い?
……くらいしか、知らないや。
[其々の前にお望みのカップを置き終えると、あはは、と笑った。
彼らが勉強を始めるにしろ、雑談を始めるにしろ、己は頬杖の姿勢でそれを*眺めているのだろう*]
ありがとうございます。
[結城医師からカップを受け取って、椅子に掛けた。
いつもの窓辺のテーブル。相変わらずの曇り空だが、昼に近くなり日が高くなった気配はある。海の群青も、わずかばかり彩度を増しているようだ。
千夏乃は布のバッグから教科書とノートを取り出して、テーブルの上に並べ、山ほどのカラーペンと鉛筆が入った大きなペンケースをその上に乗せた。それから、タータンチェックのブランケットを膝にかける。これで準備は完璧だ。]
わたしは、カフェオレやミルクティーなら、飲めるんですけど。
でもいつも、ついミルクを入れすぎちゃう。
[コーヒーの香りは好きだが、味はまだ好きになれないらしい。
いつか、自分もブラックのコーヒーを飲めるようになる日がくるのだろうか。そんなことを思いながら、カラフルなペンで数式やメモが書き込まれた教科書のページを*めくった*。]
[お婆さんが手を振ってくれたので、満足してベッドに戻る。
まさかあのお婆さんがこちらまで来るとは思っていない。]
今日のご飯はなんだろーなー
[隔離された病室なので一人だけご飯は別物なのだ。
食堂に行きたいと思っても行けないし、
外なんてもってのほかだ。
誰かが来る時は恥ずかしいのでニットの帽子を被っている。
これなら今の悲惨な頭を隠せる。
ご飯が来たので、手を合わせて、食べる事にする。]
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