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何ぞ、達観したような事言うじ?
そうやなあ、……
前から思ってんけど、学校の教室分けって、大抵アンチ年功序列ねんよな。
階段を昇るのが段々大変になるっていう。
あ、今のは洒落やないさけな。
[話題に、ふと思い出したように言って。タカハルが額を摩る様子には、にやりと笑った。
一段一段、階段を昇っていき]
……案外、これなんかが十三段やったりしてなあ。
[呟いては、タカハルをちらりと見]
そらあれやろ、マシロ
お前が単に、体力が落ちとるんやろ
太ったんと違うん?
[ゆっくり、階段を昇る途中
13階段かもなんて、脅かすから]
13階段やったら、数えないかんかったな
[マシロの呟きが聞こえて少しの間、足が止まる]
・・・
[上るのを再開した後、数えない・・・数えない、と思うたびに数えてしまう]
うぅ・・・
[13段じゃなかった]
よかったぁ・・・脅かさないでくださいって言ってるじゃないですかー
[涙ながらに訴えた]
女子相手に太ったとは、失礼な奴ながや。
階数が上やといちいちひどいやろいね。
[ヨシアキに言い返しつつ、階段を踏みしめる。一段、二段、少女も数えていきながら。
十二段を昇り終えて]
何や、残念やな。
やって、検証していかんとやわいね。
まあ、階段はたっだあるし、後回しやけど。
[タカハルを振り向いては悪びれず]
別にええやん、太ったって
可愛いマシロちゃんは、気にせんやろ
[冗談交じりに、12段の階段を昇り終えて
再び、3年の教室を目指して歩く]
13階段の定番は、屋上に続く階段やけどな
まぁ、昇るのえらいし、後回し賛成
[悪びれずに「残念」と言うマシロに]
なにが残念なんですかー・・・やめてくださいよー・・・
[後回しと言う声に]
そうですね。どこの階段かわかんないですし。多いですよねー。階段。
[賛成しながら遅れ気味に後を追っている]
全く、デリカシーのないやっちゃ。
本当に無職独身五十代になるげんぞ。
そういえば、屋上も七不思議によくあるもんやな。
あったらラスボス候補や。
[三階へ向かい、更に階段を昇りつつ]
よっせ、と。
[三階に辿り着いたなら、教室に向かう前に一度立ち止まり、集う面々を確認した*だろう*]
別に、独身50代やろうとええよ
女だけが人生やないわ
嫁が見つからんかったら、仕事頑張るし
ラスボス・・・な
まぁ、それもええ
[教室の前で立ち止まる、マシロ
ついてきている人間を、確認するようだ]
…―――
あれ、アンは?
[ヨシアキの言葉に周りを見渡す]
あれ・・・?いませんね・・・どうして・・・
[少し考える]
最後に見たのって・・・いつでしたっけ?学校に入ったときには・・・いました・・・よね?
[不安に負けそうになりながら、必死に記憶をたどっている]
・・・ぼくも見て無かったです・・・
[その後ムリに出したような、少し明るい声で]
で、でもきっとトイレ・・・とかですよね。もう少し待ってみましょうか。ね?
[頷いてほしくてたまらなかった。そうだと言ってほしくてたまらなかった。そう考えるほうが現実的だと・・・そう、分かってはいるのだが・・・玄関で感じた嫌な予感が―――]
[頭痛は一瞬のことでさほど気に留めることもないと判断した。
皆について校舎の中へ。
3階へ向かう]
13段の階段についてはノートに書いてあっただろう?
[どこというのはチラッとしか見ていないので覚えていない。]
……おらんな。
何処行ったんやろ、兄貴。
[ヨシアキが零した疑問に同意する。確認した集っている姿は、六人。己を入れて七人。一人、足りなかった]
私は、入ってくる前に見て……
それから、後ろで何か話しとる声は聞いたような気がするねんけど。誰か話しとったけ?
[周囲を見て訊ねる。セイジが話すのを聞けば]
ほうか。ならいいんやけど。
兄貴の事やさけ、迷っとらん事を祈るわ。
[頷き、やれやれというように*肩を竦めた*]
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