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いや。しっかりしているみたいで、安心した。
人が死んでりゃ、それはまあ…
驚くのは当然、だし。
[自らの常識を口にして、クルミの伝える言葉を聞く。
うん。と頷いて、自らも日記を確認した。]
じゃあ、その場に居たのはクルミとソラと、
12thと2ndと……
[彼女が知らなかった2ndの情報を付け加える。
思いついて、手にしていた水のペットボトルをクルミに差し出した]
飲む?
[テントの中、タブレットが振動と電子音が鳴れば浅い眠りから覚める。
数時間も眠れたか解らない程の時間。
もしかしたら誰かが階段を駆け下りる音が聞こえたからかもしれない。
タブレットを開くと、新たな情報が増えていて
寝る前にはなかった11thの行動が書かれてもいた。
店員に起こされる未来も変更になったか消えていた。]
「**前 11th 3rdと屋上に向かう」
屋上、…って
[更に予定が追加され、電子音がテント内に響く。]
4thと 会う、…か
[眼鏡の奥、目が細くなる。
タブレットの液晶を消し、テントから寝癖頭のまま出て伸びをする。]
いいんじゃないか?それで。
まじまじと見たいものでもないしさ。
いや……、どういたしまして。
[返されるペットボトルを受け取る間。
時折挟まる沈黙が、纏まらない思考にありがたい。
言葉遣いが自然と解れていく。日常を、思い出した。]
2ndと話を?
[意外な話に瞬いた。
それから少し眉根を寄せる。]
これは、グリタさん、
ここでお休みでしたか。
[それはもう、セイジは行ったあとだっただろう。
フユキの動向は、扇子にあるとおり。]
どうやら、
上で、死体が出たようです。
[水のボトルは袖にしまいこんだ。]
お早うさん。
寝覚めの悪い話をどうも。
[鞄を斜めに掛け、コートを羽織る。
ポールを手に持ちながら、視線を向けて]
その死体は、0th … で、あってるか?
[>>75カノウくんの言いたいことは分かる。きっと、その気持ちも。
私は少し、首を捻る。どうするのか、考えたって答えは出ないって分かってるのに。]
私もそう思ってた。
けど、知らないままの他人だから殺していい、ってわけじゃない、よね?
ここで誰かを殺すっていうのは、その人の世界を壊すってことでさ、なんていうか……。
そういうのの重みって、ちゃんと分かってなきゃいけないと思う。
今の神様がどう思ってるかは分かんないけど……生き残って、新しく神様になるっていうのは、そういうの全部、背負うことだと思うんだ。
私は、生き残りたい。だから、……ちゃんと全部、受け止めたい。
って、思う。
[言葉を整理しながら話すのって、難しい。
でも、口に出してみれば、それはすとんと落ちてきた。
そう、多分私が求めてるのって、そういうことだ。
私は、カノウくんをじっと見上げる。]
零番かどうかは、わかりません。
私も今から向かおうかと思っていました。
[そして、扇子を開ける。
書かれた文字に、またグリタに視線を向ける。]
でも、どうやらそのようです。
零番らしき遺体を見ると…。
ちなみに先ほど階段を駆ける音をききました。
あれは、三番だそうです。
きっと誰かに報せにいったのでしょう。
[屋上の扉が開閉する音が聞こえた。
手帳には「3rdが死体を見て動転している」と書かれているがそれはまだ確認できないまま。
いつのまにか白々と空け始めた空の下。
顔を出し始めた太陽の代わりというように風船は全部空に上がっていった]
――かわらなかった……
[ネギヤがいっていた、0thの死は変わらなかった。
血を流して倒れているアンの姿に、ほんの少しこげ茶の瞳を細めた。
死を悼みはするけれど、その死を哀しむほどには彼女の事を知らず。
3rdのように動転するには、物騒な事になれて過ぎている。
だから0thから視線をはずして手帳を開く]
[手帳に視線を落し、ようやく3rdが近くまでいたことを知る。
今は「3rdは2Fで1stとあう」とかかれていた]
ネギヤ、さっきまで3rdが屋上に居たらしいよ。
[静かな声でそんなことを伝え。
「死は覆せなかった」と書き込んだ]
そうか…。
俺の目覚ましは、クルミの足音か。
[誰か、――3rdが11rhと屋上で会っていたなら、報告する相手として浮かぶのは、1st。]
…俺は屋上には行くつもりはない。
[扇子を開く4thを一度、眺めてから]
壊れやすそうな日記だな。
[上へ行くという4thの横を通り抜けようと]
……。…クルミは強いな。
[真っ直ぐに見上げてくる視線に、多分少し顔が歪んだ。
少しクルミの瞳から視線を下に逸らす。]
世界を壊す?人を殺して?
…いいわけがないさ。
知ってても知らなくても、いいわけがない。
でもやらなくちゃいけない。
俺は死ぬ気も、自分の世界も壊される気がない。
なら……、
[言葉を切り、視線を上げた。
再びクルミの目を見返す。]
俺は気楽でいたい。
自分の為に仕方なかったんだと思っていたい…んだと、思う。
俺に選ぶ権利なんてないのは、分かりきっているのに。
……だから、こそ。
[苦しげに一度、顔が歪む。結局は目を、逸らした。]
ええ、そうですね。
開けば、
壊れやすいかもしれません。
[横を抜けていく十番に目を細める。]
グリタさん……。
迷いがありますか?
[初見とか印象が変わっていた。
彼に何か変化があったこと、感じ取る。
ただ、そのまま行くなら行かせるまで。引き止めはしない。]
貴方は自身の世界を愛していらっしゃる。
それにお変わりはないですよね。
[振り返らず、そう尋ねた。]
迷い…、って 何の事だ?
[唐突な問いに足を止めるが振り返らず
自分の世界に対しての重ねての問いには]
俺に二言はない。
[背中合わせに近い状態のまま、そう告げた。]
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