87 風の音・刻の音・ワスレモノ
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人が、消える・・・
それって、だんだん薄れて最終的にってかんじ・・・ではなさそうね・・・
過去の雷電さんとか、備瀬さんとかが消えたのじゃない、かぁ。
[過去の残像の様子を思い出しながら言うが、慌てたような、不安そうな彼女たちの様子(>>63)に、消えたのはやはり同じようにこちらに飛ばされた人なのだろう。と思う。]
あ。六花さんやチカノさんも来ているのね・・・
[ここに飛ばされる少し前に髪を切ったばかりの、可愛らしい女性と、時々利用する定食屋で働いている、大人しめの女性を思い出す。
まさか片方も落ちているとはしらない。]
(82) 2012/05/04(金) 22:07:56[公園]
― 駅前公園 ―
菊子ちゃん、和真くん!!
[息せき切って駆け込んだ公園には、幾つかの人影。少年少女の姿が見えるや否や、二人に大きく手を振って近付いた。]
待たせたかな。ごめん、 ね。
ね、チカノちゃんは。チカノちゃんは、もう、来た―――?
[見回して、約束の四人のうち祐樹の姿も見当たらないことに気付いたが。問えば、一人この場を離れたことは聞けただろうか。
問いののち、その場にヂグや日向子の姿があることに気付いて慌てて会釈をする。]
(83) 2012/05/04(金) 22:10:39[駅前公園]
―バク、キクコと合流するちょっと前―
そう、ですね・・・
[男性の言葉(>>65)にうなずいて、]
そして、過去の情景を見させられる。
ここに来る前に、もう3回も見たわ。それで、今、私は過去を追っているところなのだけど・・・
[ぐるりと辺りを見回す。「娘」や現在の夫の姿が出てくることはない。]
何となく、時計もってばたばた走るあの兎、アリスに出てくるあの子っぽくないですか?
[冗談めかして笑う。続く声にも、ねえ。と肩をすくめて、少し気分がほぐれる。]
(84) 2012/05/04(金) 22:16:36[公園]
―合流後―
ねえ。
[とんでもない時間に飛ばされりして。
頭をかく少年(>>70)に言おうとした冗談は、しかし、
「やっちゃった。テヘ☆でもまあいいよね。」と、妙にリアルに声まで再生されてしまい、言うのを辞めた。]
ええ。そうね・・・
[人が消えた現状。確かに、急がねばならないだろう。]
私は今、心当たりの場所をずっとたどって行っているのだけど、獏原君と鬼流院さんは、どうしてた?
[自分の名前について特に反応のない様子に安心しながら、首をかしげて尋ねた。]
(85) 2012/05/04(金) 22:24:51[公園]
[兎についての説明(>>71)には、]
ありがとう。そっか・・・それで、「落ちちゃった」と。
[本当に「テヘ☆」で済まされる問題なのだろうか。]
あ。あと、確か、私、こっちに飛ばされてすぐ会社員、とうか、経営者?みたいな男性と少しだけお話ししたわ。
ということは、飛ばされてきたのは、少なくとも10人、かしら。
[最初にいなくなった学生服の少女は存在すら知らない。]
(86) 2012/05/04(金) 22:29:55[公園]
・・・あら。
あの人も、ワスレモノを見つけたのかしら、ね。
[急に何もないところを見て何かをつぶやき走り出した男性(>>69)を見て、ぽかんとする二人に苦笑しながら説明口調でいってみたり。]
(87) 2012/05/04(金) 22:32:05[公園]
私もそろそろ行こうかな・・・
[彼らの話しぶりだと、ここで待っていたら人が来そうだ。待っているか、それとも、過去の追跡に戻るか。
一刻も早く自分の娘について知りたいと思う気持ちと、同じように飛ばされた人に会いたいという気持ちとで迷っていると、]
楠見さん。こんにちは。
大変なことになりましたね。
[人影が息を切らしてかけてきた。
後から男性が来たかもしれない。
もし来たのなら、会釈をするだろう。]
(88) 2012/05/04(金) 22:37:36[公園]
[病棟内を歩き回る。
幸いにというか、増築前のそこは建屋もそれなり階層も少ない。
そんなに苦労はしないかな、と思いつつ進んでいた三階で、その部屋は見つかった]
……はる。
[病室の横のプレートには、部屋番号と見知った名前。
ドアを開けるか否か。
逡巡していると、中から声が聞こえてきた]
(89) 2012/05/04(金) 22:45:16[病院]
「……転院は、仕方ないよねー」
「そんじゃ、今年の……は、無理か……」
「うん、わかってるよー、自分のためなのは」
[聞こえてくるのは、いとこの声。
懐かしい──と思えるそれに、目が細められる]
「あ、でもさ父さん、一つ、お願い」
「……ゆーには、いわないでね」
「いやほら、あいつきっと、怒るから」
(90) 2012/05/04(金) 22:45:25[病院]
……どーいう意味だよ、それ。
[思わずもらした突っ込みに重ねるように、伯父の声が何故、と問う。
それへの答えは、すぐには返らず。
間を置き、促される事で、ようやく、言葉として落ちた]
「……だってさぁ……遠くの病院なんでしょ?
それじゃ、『約束』……守れないし」
(91) 2012/05/04(金) 22:45:35[病院]
……『約束』?
[ぽつり、と。
零れ落ちたのは、疑問の声]
『約束』……って、え?
[疑問と共に、声に宿るのは、困惑]
なん…………だっ、け?
[瞬き、ひとつ。
何か聞こえないか、と耳を澄ますが、ドアの向こうからの声はもう、聞こえない。
思い切ってドアを開けてみる──が、そこには誰の姿もなかった]
(92) 2012/05/04(金) 22:45:50[病院]
髪結い ホズミは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2012/05/04(金) 22:46:49
……『約束』……はる、と?
[誰もいない病室。
妙に空虚に感じるそこを見詰めて。
零れるのはただ、疑問の呟きだけ]
……もしかして、それが……?
(93) 2012/05/04(金) 22:46:56[病院]
― 街中 ―
公園で休んでたとこでこうなったから……
いつもじゃないんだ。
[くすくす笑う六花>>77から目を逸らして言い訳した。時々抜けてる、とはたまに店番を頼む知人からもよく言われる]
いや、作品一つ受け取ってきたから重いよ。
[提案に答えたところで、また、聞こえないはずの声が聞こえてきたから。少し沈黙して]
ああ、ごめん。また声がね。
俺は店に先に行って確認して、ロッカ君の探し物も手伝えるようにしておこうかと。
(94) 2012/05/04(金) 22:47:59[街中]
正確な名前はわからないけど。
こっちに来てるなら同じ子かもしれないな。
[説明にへたり込みそうになった六花>>78にまた手を差し出しかけ、気丈に持ち直せば下げて真面目な顔で頷いた]
分かった。
[駆け出す背中を後から追いかける。運動不足が祟ったか、最後の方では息が切れてきて少し遅れてしまった]
(95) 2012/05/04(金) 22:48:32[街中]
……とに、かく。
ここにいても、仕方ねぇ……か。
[しん、と静まり返った空間。
誰の声もしないここにいても、得られるものはなさそうで]
どーすっか、ねぇ。
……駅前に戻るか、それとも……。
[過去の自分は、まだ海岸神社にいるだろうか。
いるならば、行ってみるべきか、と。
そんな事を考えつつ、ひとまず、病院を後にした]
(96) 2012/05/04(金) 22:55:22[病院]
あ。こんにちは。先ほどは、取り乱してしまってすみませんでした。
[遅れてやってきた男性(>>95)に頭を下げ、疲れている様子に、座るよう声をかけようと、手で示しながら座りやすい池のふちに近づいて、]
(97) 2012/05/04(金) 23:00:50[公園]
―!!
[その瞬間、手で示したその場所に、二人の人が現れた。
一人は、見慣れた制服姿の「娘」。もう一人は、同じ制服を着た、娘の友達。
「娘」は、今にも泣き出しそうな顔をしていて、「友達」が心配そうにのぞきこんでいる。]
・・・ごめん!今話しかけないで!
[固まった自分の様子を見た誰かが自分に声をかけてきたら、そちらを見ることなく、するどい声で制止するだろう]
(98) 2012/05/04(金) 23:02:09[公園]
日向子さん……。
ええ、本当に。
[ウサギの仕業であることはもう明らかだから、頷くに留めた。確か日向子には小さいお子さんが居た筈だ。さぞ心配なことだろうと眉下げて。]
ワスレモノを探しているところだったんです けど…
チカノちゃん……友達が、その、狭間に落ちてしまったかも知れないって聞いたものだから、つい走って来てしまって。
[風でやや乱れた髪に無意識に触れた。
彼女の手にかかるとどれだけ言う事を聞かなくなった髪の毛も大人しくなるので、社会人になってからは時折通っているのだが、今の自分の状態は少し、何と言うかその、だ。]
(99) 2012/05/04(金) 23:02:51[駅前公園]
んー?
[2人を探しながら、聞こえて来た声に生返事]
…アイツ、何か見つけたのか?
[声が届かないのが分かったから、会話するように返すことは止めて。文字通りの独り言を口にする]
そーいや……アイツが忘れてたことって、何なんだろうな。
[そう呟いて、思わず相手を探すように視線を巡らせた。声からはどこに居るかなんて分からなかったから、それ以上探しようが無かったけれど]
(+13) 2012/05/04(金) 23:05:07[街中]
[言いつつ、ベンチの傍に省吾の荷物を見つければ、そちらは一先ず無事であることに安堵して手元に持って来ようとした。確かに忠告されていた通り、重い。]
……日向子、さん?
[硬直して何かを凝視する日向子に気付くと、その視線の先を追う。>>98]
……!
[鋭い声に瞳を一度大きく見開くが、こくこくと了解の意を示し、荷物を持ったまままた少し離れた。
彼女もまた、見えない何か――彼女のオトシモノの欠片を見つけたのかも知れないと。]
(100) 2012/05/04(金) 23:07:24[駅前公園]
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