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私もそろそろ行こうかな・・・
[彼らの話しぶりだと、ここで待っていたら人が来そうだ。待っているか、それとも、過去の追跡に戻るか。
一刻も早く自分の娘について知りたいと思う気持ちと、同じように飛ばされた人に会いたいという気持ちとで迷っていると、]
楠見さん。こんにちは。
大変なことになりましたね。
[人影が息を切らしてかけてきた。
後から男性が来たかもしれない。
もし来たのなら、会釈をするだろう。]
[病棟内を歩き回る。
幸いにというか、増築前のそこは建屋もそれなり階層も少ない。
そんなに苦労はしないかな、と思いつつ進んでいた三階で、その部屋は見つかった]
……はる。
[病室の横のプレートには、部屋番号と見知った名前。
ドアを開けるか否か。
逡巡していると、中から声が聞こえてきた]
「……転院は、仕方ないよねー」
「そんじゃ、今年の……は、無理か……」
「うん、わかってるよー、自分のためなのは」
[聞こえてくるのは、いとこの声。
懐かしい──と思えるそれに、目が細められる]
「あ、でもさ父さん、一つ、お願い」
「……ゆーには、いわないでね」
「いやほら、あいつきっと、怒るから」
……どーいう意味だよ、それ。
[思わずもらした突っ込みに重ねるように、伯父の声が何故、と問う。
それへの答えは、すぐには返らず。
間を置き、促される事で、ようやく、言葉として落ちた]
「……だってさぁ……遠くの病院なんでしょ?
それじゃ、『約束』……守れないし」
……『約束』?
[ぽつり、と。
零れ落ちたのは、疑問の声]
『約束』……って、え?
[疑問と共に、声に宿るのは、困惑]
なん…………だっ、け?
[瞬き、ひとつ。
何か聞こえないか、と耳を澄ますが、ドアの向こうからの声はもう、聞こえない。
思い切ってドアを開けてみる──が、そこには誰の姿もなかった]
……『約束』……はる、と?
[誰もいない病室。
妙に空虚に感じるそこを見詰めて。
零れるのはただ、疑問の呟きだけ]
……もしかして、それが……?
……とに、かく。
ここにいても、仕方ねぇ……か。
[しん、と静まり返った空間。
誰の声もしないここにいても、得られるものはなさそうで]
どーすっか、ねぇ。
……駅前に戻るか、それとも……。
[過去の自分は、まだ海岸神社にいるだろうか。
いるならば、行ってみるべきか、と。
そんな事を考えつつ、ひとまず、病院を後にした]
―!!
[その瞬間、手で示したその場所に、二人の人が現れた。
一人は、見慣れた制服姿の「娘」。もう一人は、同じ制服を着た、娘の友達。
「娘」は、今にも泣き出しそうな顔をしていて、「友達」が心配そうにのぞきこんでいる。]
・・・ごめん!今話しかけないで!
[固まった自分の様子を見た誰かが自分に声をかけてきたら、そちらを見ることなく、するどい声で制止するだろう]
日向子さん……。
ええ、本当に。
[ウサギの仕業であることはもう明らかだから、頷くに留めた。確か日向子には小さいお子さんが居た筈だ。さぞ心配なことだろうと眉下げて。]
ワスレモノを探しているところだったんです けど…
チカノちゃん……友達が、その、狭間に落ちてしまったかも知れないって聞いたものだから、つい走って来てしまって。
[風でやや乱れた髪に無意識に触れた。
彼女の手にかかるとどれだけ言う事を聞かなくなった髪の毛も大人しくなるので、社会人になってからは時折通っているのだが、今の自分の状態は少し、何と言うかその、だ。]
んー?
[2人を探しながら、聞こえて来た声に生返事]
…アイツ、何か見つけたのか?
[声が届かないのが分かったから、会話するように返すことは止めて。文字通りの独り言を口にする]
そーいや……アイツが忘れてたことって、何なんだろうな。
[そう呟いて、思わず相手を探すように視線を巡らせた。声からはどこに居るかなんて分からなかったから、それ以上探しようが無かったけれど]
[娘が口を開く。]
「ねえ。私、お母さんの邪魔、しちゃってるのかなぁ。」
[言葉を出すと同時に、ぽろぽろと涙を流す。その様子に、]
―っ!なっ!
[絶句することしかできない。友達もそのようで、]
「どうしたの、みーちゃん?」
[ハンカチを渡して優しく手を握る。]
「私、おじさんのこと嫌い。私のお父さんは、お父さんだけだよ。
でも、私がそうだから、お母さん、おじさんに優しくできないの。
私、お母さんの邪魔だけはしたくないのに・・・」
[嗚咽をあげながらそう言い、そして、必死に何か言葉を紡いでいる友達とともに、「娘」は消えた。]
─ 駅前公園 ─
え、あ、そんな。
手入れとかよくわかんなくて、はずかしいんです、けど。
[髪を誉めてくれる穂積>>80に赤くなりながらも、誉められて悪い気はしない。
気を抜いてたら、と軽い口調で言われるのも気遣いからだと解るから頷きを返した。
和馬の説明>>70から二人の知り合った経緯やお子さんとはぐれたことを知ると、少し迷いながら口を開いて。]
あの、きっとお子さんも、大丈夫です。
お姉さんのお子さんだもの、お母さんを心配させたりするような子じゃないはず。
[根拠のない気休めだから、口にしていいか悩んだけれど。
大丈夫、そう自分にも言い聞かせるみたいにそう口に出した。
どうしていたか>>85と穂積から聞かれると、ん、と表情を改めて。]
あたしはとりあえず、風音荘に誰かいたらって思って見に行ってました。
心当たりは…まだ、思い出せなくて。
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