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[ぺたり
ぺたり]
[壁のディスプレイに灯りがともる。
女性は笑みを浮かべ、ディスプレイに軽やかに指を躍らせる。
表示されたのは、通り一遍のインフォメーション。]
ダーリン。あたくしの名前を教えて頂戴。
[7つの名前が映し出される]
……アン・プレーチェ・ライデン・ルリ・バク・テンマ・ペケレ……。
……ペケレって変わったお名前ね。
[少し間を置いて、ぷ、と噴き出す]
まぁ。ペケレってあたくしの名前なのね。
ペケレ……ペケレ。哲学的といえなくもないわね。
[歌うように名前を唱える]
7人の眠り姫はみんな起きてる。王子様頑張ったのね。
7人だと小人になっちゃうわ。
他の眠り姫はどこにいるのかしら?
[ディスプレイを指でぴんと弾く。反応は無い]
今は内緒なの?
つれないダーリン。
[くすくすと笑いながらディスプレイに背を向ける]
じゃあ。眠り姫たちに目覚めのキスでもしてこようかしら。
[扉が開き、明かりが室内に差し込む。
まぶしそうに目を細めた後、裸足のまま歩き出した]
[またひとつ――白い墓碑のひとつへ触れようとした折、
ぱきり
乾いた音が空気を響かせるのが聴こえ…指先を止める。]
……、
[石畳へ片膝をついたまま振り返ると、先刻樹上へ見た姿。
Knockerは立ち上がる。膝へは塵ひとつついては来ない。]
おはようございます? …お怪我はありませんか
[丁寧な辞儀を向けて、彼女の足元を見遣りながら言う。]
なぁ、ルリルリ。
喰われた夢は、どうやったら帰ってくると思う?
帰って来ないのかな?
[隣に残る少女に声をかけるが、答えは期待していない。]
いいお天気ね!
ダーリンあなたもそう思わない?
[ぺたり ぺたり]
[適当な扉を開き、たどり着いたのは、白い石の群]
お墓かしら?
[顎に手を当てて辺りを見回す]
あら、眠り姫さんたち、グッモーニン。
[墓碑群に居る人を見つければ笑顔で声をかける]
……しかし、私は間違いなく大人だろうね?
やたら老け顔の少年だったりはしないだろうね。
しないかね。それはよかった。
[ふう、と息を吐き]
>>96
おけが?
[視線の先にある自分の足をふらふら振る]
だぁれ?
[Knockerに尋ね、そして聞こえてきた女性の声>>99に顔を向けた]
グッモーニン?
[天を覆う白いドームには、太陽を模した暖かな光源。
石畳は仄かに温かく…佇むなら冷え来るもあるか。
華やかな響きの声が、新たなひとりの訪れを告げる。
白壁の如き墓碑の向こうを振り返り…丁寧な一揖を]
おはようございます。
…あなたにもよき朝だとよいのですが。
[此方も眠り姫とやらに含めるらしき女の言>>99へは、
僅か困惑げな笑みで空気を震わせずそう答えた。]
[娘の白い素足>>101が揺れる。小枝のささくれなど
刺さらなかったかとすこし見遣るが…赤は見えず]
大丈夫だったようですね。
テンマと申します… 天満貴文。
私の名には、あまり意味はありませんけれど。
[そして、ルリへもそうしたようにまず己の名を告げ、
出会ったふたりへ、名と――もうひとつを*尋ねた*。]
それから――お2人のお部屋は、どの扉でしょうか?
あら。外れちゃった。
テンマさんとおっしゃるのね。よろしく。
あたくしはペケレよ。
部屋は……あっちの方ね。
[出てきた方角を告げる]
テンマ。
[男の質問>>103へは、しゃがみ込んで枝を手にして土の部分へ図解し始める]
プレーチェ!
[ペケレ>>104に抗議の声を上げ、自分を指差した]
[部屋のすぐ前に扉。開けばビオトープ。
のぼった樹。小道、この場所。
描いたのはそれだけ]
なぁに?
[はたと動きを止め顔を上げる。
枝を捨てて近寄ったのは墓碑の一つ]
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