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備前さん、改めて宜しくお願いしますね。
[傘について問われると]
ええ。これを手放すわけにはいかないんです。
彼らの攻撃を防ぐために……
この黒い傘は必要なんです。
完全に防ぎ切るというわけにはいきませんが……
[頷き、やはり彼らにまつわる説明を]
[問題のない反応、もしくは眠っている様子ならば]
まぁ……疲れかねェ。
[緊張を解いた口調でバク告げる]
おい少年。
今は熱はねぇみたいだから、汗拭いてあったかくして寝かせておいてやれ。
頭……額を濡れタオルで冷やすのもいいが、あまり冷やすのはよくねェから気をつけな。
何かあったら呼んでくれ。
もしもーし。木は口をきかないと思いますぞ、風雪センセ。
いやまあ、作家のイメージとしてはそれでいいかもしれませんが。
[強い風と、葉擦れの音。]
うう、寒っ。
ごめんなさい。落ち着きます。
[ドウゼンに言われて、深呼吸。
パタパタと奥の部屋に下がると、ごそごそと毛布持ってきて、診察が終わるまで待機した。
疲れだと聞けば、ほっとしてぺこりとお辞儀]
分かりました。せんせ、色々ありがとうございます。
また何かあったらよろしくお願いします。
……えと、あの。昨日通れなくなった道以外、道ってないですか。通れるようになるまで、どのくらいかかるか分かりますか? 疲れてるなら、予定切り上げて帰った方がいいのかなって。
あなたも一緒にいかがですか?
[彼女が管理棟から出てきたことなど知らず、シーツを纏った女性に声をかける。グリタの後について歩き、途中一度だけハナミズキの方を振り返って、管理棟の中へ。管理人に軽く挨拶して、囲炉裏の傍に座る]
チョコ……? どうかしましたか?
[ビセの呟きと、どこかきょろきょろした様子に、首を傾げ。軽く周囲を見やってみたが、ハナミズキ以外に妙なものはなく]
そう、名も知れぬ強大な存在を……
僕は仮に「彼ら」と呼んでいますが。
彼らは宇宙に在り、僕らを攻撃してきているんです。
この異様な現象も……
まず間違いなく、彼らの直接攻撃か間接的な攻撃、影響によるものでしょう。
村に伝わる伝承というのも、恐らくは……
[真実、と言いかけたところで、ふいに空気のそれとは違う微かな冷たさを感じ]
……そう、ですか。
[ふと、不安そうに窓の外に咲き誇るハナミズキと雪を見て]
はい、色々ありがとうございました。
考えてみれば、帰るよりここでのんびりしていた方が疲れも取れるかもしれないし、ちょっと頑張ってみます。
えと、せんせーも、帰れなくて色々大変だろうけど、頑張ってください。
[もう1度だけお辞儀して、義兄に毛布をかけてみた]
ふぅ。生き返りますなぁ。
管理人さーん、お茶下さい。玄米茶があればそれを。
なければ熱いお茶ならなんでも。
[大声で管理人を呼び、茶を出すよう頼んだ。]
お前さんは、いまどき珍しいいい子だな。
だいじょうぶ。きっとうまくいくさ。
[バクにそう言って、ひらりと手を振って出て行った]
[ぐつぐつ煮え立つ鍋を見て熊鍋から肉を取り出す。ほふほふと熱気を冷ましながら口に含むとジューシーでまろやかかつ柔らかく脂の弾けるような味が口の中でまるで花畑のように広がる]
美味しい! わー熊ってこんな美味しいんだー
[思わず至福の独り言をついこぼす]
まあ。得体の知れない攻撃、なのですねぇ。
[ゆっくりしつつも驚いた声を上げた。
実際に自分の身の上にも、何か不思議な事が起こってるからだろうか。タカハルの話を大分信じたらしい]
そうそう。さっきから時々、どこからともなく、声がするんです。
これも、何か…この現象の影響かしら…
いまも、何か怒ってるような声が聞こえてくるんです…
[心配そうに、タカハルの方を向いた]
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