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[サウナに風呂場、洗面所…。
あるだけのタオルをかき集め、広間に戻る。部屋に籠もったのか、探索中なのか、人が減っていた]
あの、これどうぞ。
[蛇の人にタオルを2枚、手渡す。蛇には、この寒さは堪えるだろうと。
動物もその多くを被写体にしてきた為、蛇も多少は見慣れている筈だが]
旅の方ですか? 俺は写真家のユラノフ。
折角の夏至祭なのにこんな大雪…ずっとこの村に住んでいますけど、こんな事は初めてですよ。
それにしても、立派な蛇ですね。
こんなに大きな白蛇、見たことがない。
[嗚呼、カメラが濡れていなければこの場で撮らせてもらうのに。
その後も、二言三言、会話を交わしただろうか…ではまた、と声をかけて他の面々にタオルを配り歩く]
[イルマとイェンニはどこかに行っているのか>>63>>74姿が見えない]
マティアス、これで体を拭け。
ずぶ濡れのまま風邪引いたら、酒飲むどころじゃないぞ。
[ひとり残っていたマティアスに声を掛け、タオルを手に握らせた。
最後に、自分に体を拭く。
残ったタオルはその辺に置いておけば、戻ってきた人が使うだろう。カメラ用に一枚貰い、残りを真ん中のテーブルに置いた]
こんだけでかいコテージだ。空いてる部屋くらいあるだろ。
俺はカメラの手入れがしたいから一度部屋に行くが、マティアス、お前はどうする。
[行くと言うなら隣の部屋まで連れて行き、そうでないならその場で別れ、空いている適当な個室に入った**]
[そうして上着を脱ぎ、首周りも拭う。
グラスを揺らせば、酒の表面が波紋を作る。
それを見ながら呟いた言は、
その場に居る誰もが、耳で聞き取る事の出来ないもの**]
―― コテージ内 土間 ――
[荷馬の身体を藁束で擦ると、
真冬のように湯気が上がった。
養蜂家は、いかんなあと言ちベールを捲る。
露わになるのは、地味で幸の薄そうな面体。
ほうと吐いてみる息は白く眉尻が下がった。]
[荷馬の背から鞍を外して屈む折には、
蜂除けのベールはまた勝手に垂れる。
鞍にひとつ吊るしたままだった甕壷を
小脇に抱え、養蜂家は土間を後にした。
背後では、荷馬が安堵めいて
――ふるると鼻を鳴らす音*。]
[歩みゆく廊下の窓が風雪にかたかたと鳴る。
厨房には糧を探すイェンニの後ろ姿が見えた。
もしかしたら他にも誰かいたかもしれないが、
そのまま通り過ぎて玄関ロビーへ廊下を歩く。]
… 結局、
司書くんのあとには誰もこないか。
[急な降雪とはいえ、屋根下へ入り損ねる者も
いなかろう――それでも扉に鍵はかけずにおく。]
[ちらりと覗いた大部屋の暖炉には、
まだ火は入っていないようだった。
薪の備蓄は、夏至祭期間の煮炊きを賄う程度。
衣服の乾燥に火を使わない選択をしたらしき
彼らの判断に、男は口を挟むことをしない。]
かたい帆布の服でよければ、
貸せるよ。
[酒を飲む移住組の姿が目に入ると、
養蜂家は、ひときわ濡れた司書のほうへ
声をかけ――返答を待たず、
そっけなく階段をのぼっていった*。]
へぇ、お役人さんも、こんなオカルトめいた御伽話に食いついてくるんだな。
[意外だった。
同郷のクレスト以外と話しているところをほとんど見たことがないせいか、無口で冗談ひとつ言わない印象が強い。そのミハイルが、自分の冗談に乗り気な態度を見せている>>111。
珍しいなと思いながらも、それ以上に写真に興味を持ってくれた事が嬉しくて]
ああ、映ってたらな。
[くしゃり、と笑顔になる]
現像自体は手間ってほどじゃないんだが…さすがにここには暗室も道具もないだろうから、現像するのは雪が止んで写真館に戻ってからになるだろうな。
いつ止むか分からないが、まあ、ずっと降り続けるって事はないだろ。
それまで、色々と撮っておく事にするさ。こんな画、そうそう撮れるもんじゃないしな。
[目線を外にやると、降り積もる雪は一層深く*]
[慣れない場所での階段の上り下りはマティアスには大変だろうと、1階にある居室のうち2つを、続きで借りる事にした。
部屋は大して広くなく、簡素なベッドの他には小さな机くらいしか置いていない。寝具もタオルケットが一枚あるだけ。この寒さを凌ぐには、心もとない。
それでも部屋に篭るなり濡れた服を脱ぎ捨て、タオルケットに包まれば、冷え切った体に熱が戻ってくるのが分かる。窓辺に干しておけいくらかマシにはなるだろうが、乾くには時間がかかるだろう]
もっと酒、持って来りゃ良かったな。
[撤収する際に、ちゃっかりイェンニの店から持ってきた蜂蜜酒を口に含み、タオルケットに包まった格好でカメラの手入れを始める。
幸い、本降りになる前に辿りつけたお陰でほとんど濡れていなかった]
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