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>>98
[俯き軽く唇を噛んだままラッセルの話をじっと耳にして]
何にでもなれると、そう思ってましたの。あの頃は…。
でも、なりたいものなどなかったの。ただ、一番分かりやすい形で、最高学府であるというだけで、大学と学部を選んでそれに向けて走ってしまって…。
とっても分かりやすく、挫折してしまいましたの。
解剖実験に耐えられないなんて、馬鹿みたいですわ…。そのうち教科書の写真すら正視できなくなってしまって。
…えっ?そんなわたくし、不正などしてませんわよ!
[突然の菓子折り話に、思わず顔を上げてラッセルを軽く睨む。]
……楽しかったのだと、思いますわ…。狭い世界ですけれど、ずっと一番でしたもの。でも、今になると、その当時の自分を見るに付けただただ痛い思いしか沸かなくて…。
愚かな自分が、嫌になりますの…。
[風に乗ってはらりと湯の上に落ちる梅の花びらを追うようにして、また視線が下へと。]
他のトコなんかいかないけどさー。
でも置いてかれたら泣く。
泣いてやるー。
[口付けられた部分を手で押さえつつ。
真っ赤になっておろりと。]
……うぅ……不意打ちとは卑怯ものめー。
[手を振り返した]
>>100
[おやすみー、と手を振りながら]
>>101
どんなって、こんな?
[首を傾げて見せつつ]
別に恐れてくれとはいってないよ?
八つ当たりを恐れなければいいんだから。
[肩を竦めると立ち上がり]
私も寝よーっと。
[ひらひらと手を振ると*2階へ*]
>>103
この間っから殴られたり蹴られたりしてるこっちの身にもなれっての。
八つ当たりされて気分良いわけねーだろ。
[へーへーお休み、とひらひら手を振って]
…気にいらねぇ奴だったらやり返して黙らせるんだがなぁ…。
[肘を付き手に顎を乗せて視線で去っていく姿を眺めて。グラスに残ったウォッカを一気に飲み干す。残った食器を全部片付けて食器洗浄器を回せば合宿所へと*戻っていく*]
<中>
よく絡む奴が一番印象に残るからなぁ。
ニーナ=シャル>ローズ>ソフィー>セシリア=メイ
最初よりは変動したか。
ローズ落ちてるし。
<中>
つーか何で俺は恋愛下手な奴しか出来んのだろね。
元が受身なせいか。
押しキャラとか出来ん。
相手が予め了承してるなら良いんだが。
>>102
[足湯の湯をじっと見ながら聞いていたがシャーロットの額を軽くはじいて]
そ〜ゆ〜時はだな〜、そんな後ろ向きに考えんな。
何事も前向きに考えんの!学生で挫折なら早かったじゃん!
これが職についてからだったらすっげ〜大変だったろうし。
休学してみてやりたいと思ったこととか、戻りたいとかはね〜のか?こっち着てからでも。
[睨まれると不敵に口角を吊り上げて笑み]
そっちの方がシャーロットらしいんじゃね?
ま〜あれだ。多分、ローズやハーヴェイが話してたことだな。今の自分がいるのは昔の自分があるからで、過去に戻れるなら…とかいう話?
[屈伸をしてから立ち上がり、シャーロットへと目を向けて]
ここでチャンスだ。……ここは過去だぜ?
ひょっとしたら…本当に過去に戻ることもできんのかもな…俺達次第で…。
[羨望混じりで呟いて。シャーロットへ手招きをすると合宿所へと向かい]
足湯冷めすっぞ。まずシャーロットは明日からクラスでの思い出作りだ!一度恥を捨てて馬鹿になっちまうのもいいんじゃね〜の?俺は協力する!
[料理も美味かったしな!と笑うと*合宿所へとゆっくり歩みを進めた*]
>>105
い、痛いですわよ!
[弾かれた額を手で押さえると、少し唇を尖らせて上目遣いでラッセルを睨み]
早い挫折は良かったこと、ですの?…やりたいこと…?
[何があるだろう?と考える。休学してからはその事実に目の前が真っ白になって何も考えられず、ひた隠しにしてきただけで。挫折したことを知られれば、てっきり嘲笑の対象になるだけなのではと思い込んでいた。でも。]
過去に戻る。わたくしたちは、ある意味、リセットボタンを手に入れたということなのかしら…?
[馬鹿になると聞いて、ふと、ある映画を思い出す。『ペッとつばを吐いたり、馬にまたがって乗ったりしたい』と、そのヒロインは言っていた。
そして、ビーカーの水は、不思議な感慨をもたらしてくれた。腰に手を当てて飲んだ牛乳は、妙に美味しかった。]
ふふ…。
[合宿所への道を辿りながら、思わず笑みを漏らす。明日は何の料理を作ろう?いつしか涙は消え、そんなことを*考えて。*]
[がさがさとツツジの植え込みから体を引き抜く。空を仰ぐと日はすでに高く]
ここらじゃないのかな…先生が他にぶらつきそうなところって…。
――昨夜、合宿所を飛び出してから向かった雑貨屋で見た幻を思い出す。無邪気に頼み込むあの日の自分と困ったように微笑んだレベッカさん、そして差し出された指輪。
[何かが動く気配に顔をそちらに向けると、白い猫が校舎の陰に消えるところで]
[立ち上がると、誘われるように校舎の玄関口に向かった]
[職員室にあるスチール製の棚にビデオテープを発見し、何本かを適当に手にして視聴覚室へ]
若い……。
[小さなスクリーンには、入学式の映像]
[雑貨屋から見繕って来た菓子パンを頬張りながら、最前列でリモコンを弄る。
早送りで次々行事が映し出される中、不意に視界に入った人物の姿に狼狽してリモコンを取り落とした]
……何で、嬉しくないんだ?
やっと見れたのに。
[リモコンを床から拾いあげることすら出来ずに、机に顔を伏せた。
初年度の体育祭、アーヴァインがブカブカの学ランを着て応援する奇声が*室内に響いている*]
[角に消える白猫を追いかけて二階への階段を昇る。先に階段を昇り終えた白猫が左に折れるのを目にして動悸がする]
あの先は、教室と…科学室。
[階段を昇り終えて左を見やると、予想したとおり白い尻尾が科学室へするりと滑り込むところで。急いで幻が霧散するのを恐れるようにゆっくりと科学室に向かい、ドアの前に立つと取っ手に手をかけて開く]
[そこには猫の姿はなく、借り物の指輪をはめて嬉しそうに目の前にかざす自分の姿]
レベッカさん…わたし…ただ貴女やマリーみたいになりたくて。
[目を背けたいが逸らせない。6年前の自分が指輪を外して箱にしまったのと同時に背後の扉が開く気配。入ってきたのが誰かは振り返らなくても覚えている。アーヴァイン先生はあの時『おや、いけませんね』と言ったのだったか]
[待って、お願い、あの日の自分と同じ台詞が喉に出かかるが]
え……?
[箱を手に取り開いたアーヴァインの肩がぴくりと震えるのが背後からでもわかった。そして、振り返った先生のいままで見たことのない神妙な顔つきに思わず声がもれる]
先生……?
[返事はもちろんなく、アーヴァインの幻が自分の体を通り抜けて行くのを呆然と見送った]
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