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グリタさん、
私は、貴方を買っていました。
なので、ご相談してくださればよかったのに。
貴方が守りたいものについて。
[男はそれを知らず、そして、ヨシアキから聞いた。
男の思うグリタはそこで終わったのだ。
だが……。]
うん、頼む。
無理に隠したりはしなくてもいいけどな。
クルミが困ったら、困る。
[眠気を誤魔化すのに、水を一気飲みした。
大真面目に返し、案ずる言葉には、うんと頷く。]
そうするよ。ありがとう。
クルミは…、……大丈夫か?
[あまり一人にはしたくないと、
言葉ではなく表情で心配を告げて見遣った。]
[2ndが7thの日記を破壊した、という言葉には一度そちらを見やった。殺伐、という言葉がそこまで直接的なことだとは思っていなかったのだから、どこか気が緩んでいる。10thはそこまで考えていて、尚2ndの行動を肯定してたのか]
……、2度も言うのか。
[あっさりしてると思っていた2ndが、
何度も10thへ悪態をついている様子を少し怪訝に見た。それがただの悪態だとは、思わない。
10thを運ぶのには手を貸さなかった。
ただ、あとからついてくる9thにぽつりと告げる>>69]
あとで話がある。
[どうせ行動は駄々漏れだから、捕まえるのは簡単だろう]
えっ、
[ゼンジの返答は、予想をしていなかった。
だから一瞬、意図を測りかねて言葉に詰まる。
諭すようにも響く、その言葉に]
…──立ち戻る?
本当に守りたい、ものに… …?
二番……お名前はマシロさん、でしたでしょうか。
[扇子を広げて、考える。
マシロの動きはヨシアキが、そして、男の動きはクルミに筒抜けだが……。]
空が綺麗で、空気も澄んでいますね。
グリタさん…。
[そう告げて…。*]
[屋上には長居しない。
10thと話した言葉は覚えている。
娘がいるといっていた、
彼のその世界ごと娘も死んだのだろう。
一度だけちらと振り返る。
4thは悼むような顔をしていた]
……お前もそういう顔をするんだ。
[それだけ零して、5階へ戻る。
向かった先はカフェバーの奥、
先ほど2ndがいたと思わしき場所だ]
[ゼンジの言葉には、暫し考え込んでしまった。
ぐるぐると思考が回転する。
何か。何かを見落としているのか。それとも]
…。…守りたいものを増やしすぎている。
… と、…?
[悩んだ末に返したのは、こんな問いかけだった。]
私は、困らないよ。大丈夫。
[頷きに返すのは、やっぱり笑顔。
泣くのは、もう止めた。
全部終わるまで、泣かない。
――― そう、決めた。]
んー……実は、ちょっと、眠い。
どっか、あるかなぁ。
[心配してくれる表情が嬉しくて、むず痒いような気がして、困ったような笑みになる。
何処か眠れる場所、と言っても思い浮かぶところがなくて。
空になった二人分のコップを纏めて、軽く伸びをする。体中が、ばきばきだった。]
ええ
[驚くヨシアキにそのまま肯定を。]
――……貴方の守りたいものはなんですか?
いえ、今、返事はいりません。
それでは、
のちに。
[そして、沈黙が落ちた。]
[倒れた7thの傍らに、壊れた機械。
気を失っているだけのように綺麗な外傷のひとつもない亡骸だ。近寄ってしゃがみこむ。
髪にはあの綺麗な花の飾りを咲かせたままだ]
……この花の咲く世界も、
7thと一緒に壊れたの か。
[カフェバーの花瓶に刺さった花一輪を手にとって7thの胸の上に添えた。自分の世界にいた時のような嫌な気分がして、俯きため息を吐く]
― 階下・5Fカフェバーへ ―
[そして、グリタに再度黙祷したあと、下に下りる。
向かうのは、マシロが日記を壊したと思われる場所。
そこに先に訪れた者の姿を見た。]
――……セイジさん、こちらでしたか。
っ、たく、
鬼が鬼じゃない人に「鬼ですか」って聞かれてどうするんだか。
[1stと3rdが話し合う様子を見て雑感をこぼす。
口調も声色も荒っぽいのは、
“賭け”の勝ちがなくなったことへの悔しさが滲み出ているから]
10thに薄々感づかれた。
と思ったから殺しちゃったんだろうか。
ああっ、もうこうなったら本当に“ヤローろ〜ら〜”してしまえばいいんだ……。
[とは言うものの見届けることしかできないわけで。
ゆるりと首を横に振って、別のことを考える]
11thは、どうするのかな?
神の日記所有者達と、3rd&11thの利害が衝突しなければ。
このままどっち側も生き残れる、……はず。
つまり、理屈で言えば。
神の日記所有者達に何もしない方がいい。その方がより生き残れるから。
ただ、
理屈で分かっていても、
感情はどうにもならないことって、ままあるよね。
[一息。
屋上が写るところまで一跳躍で移動して、]
それと、――2nd。
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