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[>>109イェンニの持参した衣類を一瞥した衣服を確認し。まあどれも着付けた。れるサイズだろうと判断を休むならワンピースが一番最適そうではある。寝間着だとでも思えば良い。
ブラウスとスカートを着せるのは手間が掛かりそうだという難もあり。]
着替えさせる間にでも水を。
[旅人の手にした薬箱を見て、イェンニに告げる。
尤も下着だけのクレストを前にしている彼女に今更席を外せもクソも無いが。]
少し落ち着いたが、恐らく熱がある。
薬はどれを飲ませたら良い?
[旅人に声をかけて薬を所望し。イェンニが部屋を出た頃合いに掛け布団をはいで上下一対の服を着せる。ファスナー式ではなく被せるもので良かった。
行動自体は正当な理由がある上で行っているものの、背中のファスナーを上げる役目を請け負えば、余計に気まずさを覚えそうだから。
頭を通し、腕を通してと悪戦苦闘の末に着替えを終えさせれば、水も届いたか。]
…おいガキ、起きれるか。
[水を飲ませるのは流し込む手段を考えれば更に誤解を受けそうなので、目覚めて欲しいと願いながら、肩を揺らす**]
―回想・少し前―
[ダグとクレストが不在のなか、大部屋には続々と人が集まってくる。そんな中、マティアスが誰かと喋る声>>55が耳に入ってきた。
それを不審に思ったのかイェンニが声をかけていたが、ニルスは無視を決める。ついにアルコール中毒にでもなったか、と胸中で毒を吐きながら]
[…そんな時だ。クレストが外から戻ってきたのは。その顔色は普段よりも更に蒼白で、外で冷えただけではない事を物語っていた。やがて彼がぽつりと口を開けば、ドロテアが死んでいたと告げられた]
[どうやらドロテアはダグが連れて来たようで、俄かに信じ難いその報せを確かめるべくコテージの裏口へとニルスは向かった]
―回想・コテージ裏口―
[裏口に着けば、そこにいたのは普段とは違って落ち着かない様子の養蜂家と、そして、変わり果てた少女。司書の報せは本当だったのかと息を飲めば、養蜂家から蘇生の処置はないかと問われる>>91]
蘇生…?何を言ってるんだ、彼女は…。
[そこまで言えば養蜂家は聞く耳も持たず、蒼白の少女に一般的な蘇生の処置を施し始める。明らかに彼女は息絶えている。それに心臓マッサージなど、とても意味があるとは思えない]
……ダグ…おい、ダグ…!!
[聞こえてるのか、とニルスにしては珍しく声を荒げて養蜂家の肩を掴むが果たして彼には声が届いていただろうか。あまりにも不毛な光景に、ニルスは溜め息を吐いて大部屋へと戻っていく]
………美しい。
[去り際に呟かれた言葉は誰かに聞かれただろうか。俯き、影のかかったニルスの顔はまるで蝶の標本を眺めている時のように、口元に笑みを浮かべていた]
[>>122慌てた様子のミハイルを見て、思わずクスリと笑ってしまう。
昨日は役人らしい、冷静そうな男だという印象を受けたのだが、こんな一面もあるのか。
その対比がおかしかった。]
おっと、こんな時に不謹慎でしたね。失礼。
熱ならこれが効くと思います。
[一言詫びを入れ、どれを飲ませれば良いかと言うので、>>128解熱剤を一包渡した。
ミハイルはてきぱきととクレストを着替えさせ、声をかけている。
口調こそ乱暴だが、その姿は心から気遣っているように見え、まさか彼がドロテアを死に追いやったナッキだとは思わないだろう。]
仲がよろしいのですね。
[目を細め、茶化すわけではなく、本心でそう言った。
自分には、家族も、友人らしい友人もいないため、羨ましいという気持ちがあるのかもしれない。]
―現在・大部屋―
[戻れば部屋に居る人間が減っていた。大部屋には誰が居ただろうか。状況はしっかりと把握できていないが、司書が倒れたという事は知れた。暫くした後に養蜂家も戻ってきたが、纏う空気はどことなく重たい。ざわつく空気のなか、テーブルに置かれた手記が目に入る]
これは…ドロテアのなのか…。
[手に取り文字を追えば、書かれている内容はこれまた信じ難いこと。この国の伝承で囁かれる水の悪魔、ナッキの存在。そしてそれが人になりすましている事。全てを読み終えれば、手記を元に戻す]
馬鹿馬鹿しい…だが彼女は確かに死んでいた…。
[つい先ほど見た蒼白の屍体。思い出して思わず笑みを浮かべそうになるが、無意識に仏頂面を保つ。綺麗な屍体、彼女の遺した手記、ナッキの存在。全てが非日常だったが暇潰しには丁度いい。ニルスは彼女の死などその程度にしか*思っていなかった*]
ああ、ま。
ここで暮らす前に面識はあったからな。
[スラブ民族も肌は白いが、顔つきは異なる。
移民である事を示したつもりだが、それが伝わるかは怪しい、
開いた紙の上にある粉を見下ろしてから視線を旅人へと。]
あんたは何処の出身なんだ?
[少なくともアジア系には見えないが、どうか**]
―少し先のこと―
[ドロテアの手記の話は誰かしらより聞く事が出来たか。
雪の精に思念で頼みを伝えれば、誰かが戸を開けた隙に一枚の紙が表口の玄関にひらりと舞う。
泥で綴られた文字は、短い文章となり薄汚れた半紙の上を泳いでいた。]
『わたしの事を追ったドロテアに敬意を篭めて。
彼女の手記は真実です。
今宵もわたしはあなた方のうち一人を招くでしょう。
わたしを見つける為には夜を迎えるまでに殺さねばなりません。
それを放棄するのなら二人招きます。
ひとりでも多くの皆さんを招待できることを祈って。
優しい水の精より。』
>>135
なるほど。
ということは、ミハイルさんも、クレストさんもこの村の出身ではないと…
[あるいは、外国からの移民かもしれない。
言われれば、少しこの国で出会った人々とは顔つきが違うような気がした。
自分の出身を聞かれれば、困ったように肩をすくめ。]
わからないのですよ…
私はもともと捨て子で、それも売り買いを繰り返されてきたせいで、出身はおろか、年齢すらもはっきりしない。
ですから、あなた方を見ていると、少し羨ましく思います。
あ………?俺……、ぶえっくし!
[瞳の色は、すぐに翡翠へと。
自らの置かれている状況を把握しきれていない
司書は、困惑の声を漏らす。
さて、その頃にはミハイルは
どのような格好をしていたか。
未だ上衣を纏っていない状態ならば、
頭に疑問符を浮かべながら、寒くないか、
そう問うただろうが。]
えーっと………悪ィ、倒れた?
[意識が無くなる直前の事を思い出して。
がしがしと頭を掻くと、
申し訳無さそうに、眉尻を下げた。
自分の格好には、気付かず。]
何か食べておいたほうが良いから、
スープも持ってきたわ。
食べられるかしら?
[ミハイルに盆ごと持ってきたスープと水を渡す。
布団の下に隠れたクレストの体が女性者の服を
纏っていると思えば、少し見てみたいなと
興味本位が湧いたが不謹慎だろう]
そうそう。
やっぱりドロテアちゃんの部屋に手記があったって。
イルマが手記を見つけて持ってきてくれたの。
何が書かれているかまだ見てないから、
私、見てくるわね。
[そう告げて、…は広間へと戻った*]
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