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あんかけ炒飯、焼豚テンコ盛りお待たせしました。
堂禅先生いつもありがとネ!
[医師のポケットに鼻先を突っ込んで、どんぐりポトリ。]
―雪道―
〔吐く息は白。立ち昇る煙の様に
杏奈を包んでは闇に吸われていく。
きっと残るものは彼女の足跡、だけ。〕
……。
〔当の彼女はというと、不機嫌な色を隠さない。
管理棟から離れ、5分。
ふと立ち止まると手持ちランプを空いた手で覆う。〕
なにこれ、ふざけてる。ホントに真っ暗じゃない。
〔感情を凝縮した言の葉をようやく一枚、ぽつり〕
〔覆った手は、手持ちランプの灯りを消した。
直後、慣れない闇が杏奈を飲み込むが。〕
―――。
〔立ち尽くし、前方を凝視する事、3分。〕
…やっぱり。
〔納得した様に呟いたのは思惑通りだったから。
手持ちランプの灯り以外に無い雪道は、
かえって灯りの無い方が視界がはっきりする。〕
〔地を覆う、幻想的な白。
其れは進む道に敷き詰められ、続いている。
まるで杏奈という姫を迎える為に敷かれた、
"居城"までの絨毯の様だ。〕
……ふふ。
〔文学部の部長は、表出している性格と反し。
内面はそんな夢見がち少女。
自分だけの絨毯を踏みしめ、我が物顔に胸を張る。〕
灯りが足りなくてよ、セバスチャン。
もっと足元を照らして頂戴。
本当に気の効かない執事だこと。
〔そんな雰囲気に酔ってか、一人芝居。
しゃくしゃくと踏みしめ、おほほ、と笑う。〕
……。
〔笑いの数秒後。芝居を止め立ち尽くしては、〕
……バッカみたい。
〔現実に戻る言の葉を一枚、雪道へ降らす。
その程度の分別はついた、夢の様だ。〕
……ついたら、ゆっくりしよう。
続き、読まなくちゃ。
〔しゃくしゃくと歩みを再開し。
呟きながら鞄の中へ伸びていく、手。〕
楽しみ…。
〔ほぅ、と息を吐き。
瞳は再び、夢見がちな色で染まっていく。
鞄から這い出た手が所持するのは一冊の本。〕
あっはっは。
バレンタインプレゼントとは言ったが、チョコレートだとは一言も言ってないぞーぅ?
…行っちゃったな。
[予想通りの反応を見せる息子にそんな言葉を投げ。
荷物を手に、後を追った。]
ま、あれはちょっとしたサプライズでな。
本物のプレゼントはこっちだ。ほれ。
[コートの内ポケットから小箱二つを取り出し、座り込んだままの息子に手渡す。]
万年筆と機械式腕時計だ。社会人になったら使え。
んじゃ、ちょいと仕事行って来るわ。またな。
[鞄と紙袋を手に、管理棟とは違う方へと歩き出した。]
[適当に彷徨い、見つけた家屋の扉を手当たり次第にノックしていく。]
ふーゆきせんせー、隠れても無駄でーすぞーぅ?
年貢の納めどきというやつですなーぁ?
[人の気配が誰だろうとあまり気にしていないよう。
もしかしたら、読書中の誰かを邪魔することがあるかもしれない。**]
[鍵を開けて家の中に入る。頬被りとサングラスを取り、荷物を置いて家の中をゆっくりと練り歩く]
聞いていた通りの場所ですね。
綺麗で静かな村。いかにも、精霊たちが好みそうな……
[微笑み、傷の残る柱を手で撫でながら独白。やがて畳の上に大の字に寝転んで眸を伏せた時、外からノックの音と男の声が響く。顔を顰めて体を固くし、嵐が去るのを待った]
はあ。どうやらここにいても安息の時は訪れなさそうです。
……名残惜しいですが、明日の朝にでも発ちましょうか。
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