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[シンヤの宣言に苦い表情をして]
見える者が出ちまったのか……。
いや、弓槻君の気持ちは解らないでもない。――君が本物であれ偽物であれ、な。
提案だ。前提として、今回車両を移る者は全員一致で投票する。その上でだ。
ひとつ、これ以降発言する者は、自分が見える者かどうか宣言しないこと。
ふたつ、我こそは本物の見える者だと言いたい者は、自分が占った者――今後「鬼かどうか判断すること」を、便宜的にそう言うぞ――に投票する。
みっつ、聞こえる者はシンヤに投票する。
もう「占い師ではない」と宣言してしまった者がいる以上、どこまで有効かわからんが……。俺は占い師を失いたくない。あくまでも提案だが、各自メリットとデメリットを考えてみてくれ。
[掠れた声で話し終えると、隣席のコハルに気遣わしげな視線を向け、スーツのポケットを探った]
[薬用喉飴をひとつ取り出し、コハルに手渡す]
良かったら食べな。……女の子が好みそうな味じゃないけどな、効き目は保証する。
[「医薬部外品」と明記されたそれに、苦笑いしつつ。]
[近藤の話を聞いてあっと声を上げる]
言っちゃってごめんなさいなのね。
六花、その案いいと思うのね。
あのね、どっちか片方出る案の、真ん中の案だと思ったのね。
[んーとと何度か言い、続けて言いたいことを纏める]
見たい人は見える…占い師さんに任せるってことでいいのね?
六花もそれでいいのね。
この案でやって、もしハッキリと決めちゃったら、その人の狙われやすいかもしれないのね。その人が耳の人とか、もし…もし、シンヤくんが偽者だったとして、本物だったりしたら大変なことになるのね。
だから六花は希望出すけど、占い師さんに任せたいのね。
[弓槻を偽者と仮定することを心苦しく感じ、もしを強調した]
まだ、誰を隣にバイバイするか決められないけど、オジさんとヨシアキくんは希望しないのね。
どっちも案の良い悪いの何を選んだのか分かりやすかったし、混乱しないよう対処も出してて鬼さんっぽくないと思ったのね。
今思ったのはこれくらいなのね。六花、ちょっと静かにしてるのね。
[喉を押さえて着席した**]
[弓槻の告白に、うなずきを返す]
そうか、お前が・・・。本物か偽物かわからないけど、どちらにせよよろしくな。
そして近藤のおっさんの考えもわからなくはないな。一応俺も、見えるとか見えないとか言うのは避けておくぜ。
ただなあ。こんな状況でみんな混乱しているのは当たり前だからわかるけど、なんか話のまとまりがないっていうか・・・。せめてまとめ役がいれば助かるんだけどな。
とりあえず一人は、さっさと閉じ込めて様子を見たいだろ?そうすれば聞こえるっていう力も役に立ちそうだしさ。
でもそのために、どう話すのかっていうのがまとまりがなくて、これって鬼の奴らにいい展開なんじゃないかって思っちまうよな。
なんでもし、この後投票まで名乗らないなら、暫定的に弓槻にまとめをお願いするってのはどうかな。弓槻には負担かけるし、もし弓槻が鬼だったり鬼に味方するやつだったりしたら困ったことになるけどさ。
[弓槻の言葉に驚き、顔をそちらに向ける。
弓槻の言葉に反応してしゃべり出す者の顔も見渡し、また弓槻に視線を戻す]
ふーん…。
あんたが見る力持ってる奴ねぇ
ま、俺は名乗り出ないほうがよかったんじゃないか?って思ってたから、近藤さんの意見に乗っとくよ。
でも聞く力持つ奴に関しては、隠れてて見る力をそいつに無駄に使うのはよくねーと思うから、隠れてられねーと思ったら、名乗り出るのもいいと思うぜ。
そのへん、本人がどっちがいいか考えればいいと思う。
[バクに向き直り]
まとめってどういうことする感じ?
意見のとりまとめ的なもんなら、誰がやっても同じだと思うから別に誰でもいいけど、弓槻さんの独断もありっつーなら反対しとくぜー。
[弓槻が見える人だという告白に彼女は少し安堵した。一番懸念していた知らない間にいなくなってしまう。その状況は少しでも回避できるそう思ったからだ。まだ弓槻が本物かどうかはわからないが、今は彼にすがるしかないだろう]
近藤…さん?に賛成!
りぃは隠れていることよりも守る力みたいのもあるならでてくることでも力を持つ人たちが守られるんじゃないかなとも思ったよ。
さっきも言ったけど、いつの間にかにいなくなっちゃうのは怖いからね。
出ていたらもしかしたら、守る人?がすごい感じで鬼を対峙しちゃうかもしれないし。
でも、見える人も聞こえる人も両方でてきちゃったら守る対象いっぱいでよくないとも思うよー。
なので、近藤さんに全面賛成ー!
だから、りぅが言うことはありませんー。
[無理やりテンションをあげるも空元気に終わってるような気がしてしかったなかった。力あるもの全員をだすのは不安だが少しならまだ守りようもあるだろう]
[そして、椎名の言葉に長澤同様の懸念を示す]
どういうまとまりが必要なのかによるなー。
りぅは今日はこのままで、他の車両に行ってもらいたい人の名前をみんなぐるっと言っていってある程度の時間で弓槻先輩がじゃあ、多数決でこの人って発表すればいいと思う。
[どうかなと周りを伺う。本人自体もどの方法がいいか決めかねていた]
[もぞりと身動ぎすると、ボイスレコーダーを再生してこれまでの会話を振り返る]
弓槻が見える者として名乗り出た、と
近藤さんの意見は、俺も賛同できるから乗っておくよ
各自希望を出した上で、見える者は見る先に投票、聞く者は弓槻に投票して名乗り出る、でいいんだな。
最悪、当人が鬼火に囲まれたとしても、意思表示はできる、と
[この中の誰かに潜んでいると言われても長澤と鷹野、それに須藤は疑う気にはなれなかった。気持ちとして疑いたくないと思う反面、本当に大丈夫な人なのか早く知りたいとも思う。疑う指針をどうすればいいか彼女は頭をふって考える]
見える人には…、意見がかぶってる人とかとそういう人をみてもらいたいかも。
鬼も隠れてるなら突拍子なことは言わないと思うよ。
木のを隠すなら森の中とか授業で習った気がするもん。
もしかしたら、2人いるなら1人は変なこと言ってるかもしれないけどそれってその人の行動でもわかりそうだし。
見える人の意見に沿うけど、りぅだったらそんな感じで探すかな。
[不安が言葉にでていただろう、最後のほうは少し消え入りそうな声であった。そして、長澤と鷹野の間に何かを感じ、少し寂しそうに2人を見るが弱々しく笑うしかできなかった。]
まとめの件は長澤や成瀬が言ってるんで割愛
そろそろ希望を出そうかと思ってるけど…村瀬と三枝は外すつもり
あ、先生のクラスだからって贔屓は入れてないつもりだぞ。
あと、近藤さんもな。
[ちらりと近藤を見る。
初対面かつ最初の雰囲気に警戒はしたが、彼の提案は吟味をした上でも不審な部分はない。
ポケットを探ると、たまたま持ち合わせていた飴に気づいて、近藤にそっと渡す]
どうぞ、サルミアッキですけど。**
[二宮を奥の車両へと移動させた後、再び皆の所へ。
居ない間に話が進んでしまっていたようで、須藤が用意してくれたボイスレコーダーを操作して確認していく。]
んー…、了解。
投票は揃えた方がいいっていう意見が多いのも把握したしね。
誰か一人を選ぶというのに賛成しておくよ。
シンヤが名乗り出た後に、力は無いという宣言をするのを止めた近藤先生は鬼っぽくないのかな…とか思う。
きちんと自分の意見を言ってるように思える人達も、投票からは外したいな。
もう一度聞き直してみるか…。
[そう言ってから、再びボイスレコーダーと向かいあった**]
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