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[>>148 ヴァルテリの手から包帯が失せ、マティアスの傷が元通り包帯で覆われたのを確認する。]
ありがとう、助かったよ。
[感謝の言葉は、ヴァルテリとイェンニの二人に向けて。
続いて>>149 ユノラフの声が聞こえれば、視線をそちらに向けて苦笑いを浮かべる。]
まったくだ。今回ばかりは流石に厳しい。
せめて人狼の特徴の一つでも分かっていれば有難いんだが。
……ああ、そうだユノラフ。君はなるべく一人になるなよ。なるべく、信用できる相手と一緒にいるようにしてくれ。
[友として案ずるのが半分と、彼が唯一の武器である可能性を鑑みるのが半分。
それだけを告げて、ニルスは居間を出るべく扉へと向かう。]
…………ドロテアに会ってくる。
[そう言えば、自らが何処へ行こうとしているのかは自ずと知れるだろう。言い残し、扉を出て居間を後にした。]
…いいえ。ごめんなさい。
あなたが酷い怪我をしているのは、最初からなのに。
[マティアスに謝れれば、更に所在無い>>150
小さく首を横に振って項垂れた。
間を埋めてくれるようなユノラフの声に、少し目を閉じた]
[ぺこりと頭を下げ、ウルスラからペンを受け取った(>>153)]
『おれは みんなを しんじてる』
[と、丁寧な字で走り書きをしたものの、浮かない顔]
むゆう、びょう、か…
[去るニルス。仮説の中にあった言葉を拾った。
まったくかわらないのに、自覚なく人を殺める、誰カがいる。
誰かをあてることなど、とほうもなく難しいことのように思えた。
首をもたげたウルスラへの疑いもまた、霧散される。人は単純だと我ながら想った]
『けさのこと』
[と、ここまで書いて、ペンが止まる]
[心配させないよう、思いがけない惨状に気分が悪くなっただけ――そう告げようと、書こうとして、やめた]
[頭の中で言葉を推敲し、書きかけの紙を破り捨て、ゆっくりと、書き記す]
『とおい とおい ところだから』
『なにもわからない けど』
『そんなことをするひとが』
『このなかにいるとは おもえない』
…クレスト?
[ペンがさらさらと紙の上を走る。
書き記されていく彼の言葉に目を向けた>>160
その内容、初めて知る事実に目を見開く]
人狼に滅ぼされた町……
[小さくその言葉を繰り返す]
[クレストが紙書き出す言葉は、ところどころわからない。
ニルスとマティアスのお礼にはいやいやと首を振り]
ま、それほど綺麗にまけたわけではないが。
ないよりましだろうて。
[ぽん、とマティアスの頭をたたいて。
ゆっくりと揺り椅子へと戻る。
それから、周囲の話を聞いている]
ウルスラ様、よければ、
読んで下さいませんか?
[クレストが書いていく文字に目を眇める
マティウスには伝わらないだろうからと、
近くにいる彼女に強請ってみた]
[しかし、それができない事は、分かっている。この建物の中に人狼がいる事は、あの惨劇から明らかなのだから]
………っ。
[くしゃくしゃに顔を歪め、彼は頭を抱えた]
あ…、そうね。
[イェンニの促し>>168で、はっと気がつく。
既にニルスの姿はこの場にはなく、ならば女がすべきだろう。
クレストの書き記した言葉を、ひとつひとつ読み上げた。
部屋の皆に聞こえるように]
うたがいたく……ない…
[けれど読み上げる速さは徐々に遅くなり、
言葉の最後は消えるように小さくなった]
『もし』
[再びペンを取り、文字を書き始める]
『うわさが じじつなら』
『うまく ひとにまぎれているはず』
『かんたんに みやぶられるなら』
『ほろびたりしない』
[>>161 聞こえてきたイェンニの声に、自らの発言が些か無神経であったと気付くも、既に遅い。
振り返ることはせず、>>162ユノラフの言葉も背中で聞いた。
居間を出て、階段を上った先の廊下でレイヨとアイノを見つける。
辺りに漂う血の香は強く、思わず眉を顰めた。]
……どうしたんだい、こんなところで。
みんな居間に集まっているよ。……君たちも、早く行くといい。
[二人を居間に行くように促しながら、ニルス自身はドロテアの部屋へと足を踏み入れる。
目的は二つ。遺体を見ておく為と、それから―――。]
さて、思惑通りに人狼は動いてくれるかな。
[誰にも聞こえない大きさの声で呟き、小さく溜息を吐いた。]
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