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――梅ばぁの銭湯――
[ぶくぶくと沈みかけて、ハッとなって顔を上げる。]
あー…死ぬかと思った…ん?人集り…?
[湯船から顔を上げた瞬間、賑わう人の声と、懐かしい梅ばぁの姿が脱衣場、そして浴室内に映る。]
幻覚…幻聴か…?
[ぽつりと呟けば、やはり同じように呟くクインジーの声が聞こえて]
今の…見えたか?
[体を洗い始めたクインジーに問い掛けてみた。]
む、分かるか?
[口許を吊り上げ]
生きているものを描くのは楽しい。
昔も静物画を描くのがつまらなくてな。部活中に良く抜け出しては説教されたものだ。
[先程の光景を思い起こしながら]
おう、溺れんなよ?
[沈んでいたナサニエルに声を掛けながら湯船の縁に凭れ掛かってゆっくりと湯に浸かりながら]
…なんか、見えんのか?
湯気しか見えね〜。
[クインジーとナサニエルの言葉に目を凝らして辺りを見るが、...の目には何も映らずに]
…んな、ここに思い入れがある訳でもないからか?
>>252
え?
[訊ねられて体を洗ってる最中に右目をナサニエルに向けて]
お前も…見えたのか?
昔俺らがここ着た時の光景なら見えたが…。
>>254
…ラッセルには見えなかったのか?
[それこそ不思議そうに視線を向けて]
共有して見るって訳じゃねぇのかな…。
[職員室。アーヴァインの机の下から這い出す。手には「☆没収箱☆」とラベルの貼られた箱]
入念に隠してくれちゃって。おかげでもうこんな時間。
[時計を見てため息をつくと、留め金をはずして蓋を開ける]
うわ、がらくたばっかり。
[うんざりしかけたが目的のものを探し始める
口紅の蓋、折りたたみ携帯爪切り、金閣寺のキーホルダー……元は誰かの所有物だったのだろうそれらを取り出しては箱の外に並べていく、と]
あー、これって。
[見覚えのある掌ほどの大きさのアクリル製のフォトフレームを見つけて]
最初に持ってかれたのがこれだったなぁ。
思えばあれ以来念入りにチェックされるようになったような…。
何の写真挟んでたんだっけ。
[拾い上げて裏返すと、そこには見覚えのない数人の集合写真が]
……誰?
[取り合えずこれは返してもらおう、とポケットに仕舞うと捜索を再開した]
[箱の中身をすべてさらい終わっても目的のものは見つからず]
やっぱりない、か。
先生あれで正直だものね。
なくしたって言ったら本当になくしたんだろうな。
[ふうっ、と肩で息をつくと、立ち上がりスカートを払う。一旦戻ろうかと扉に目を向けると白猫の姿が目に飛び込んで]
あ、君。
[猫はぷい、と顔を背けて扉の向こうに姿を消す。慌てて追いかけようとして扉に額をしたたかにぶつけて]
いったぁぁぁ。
………あれ、じゃあさっきのは。
[どこかで見た猫だな、と思い出そうとするが、思考は痛みに*かき消される*]
>>260
ん?
俺は梅ばぁは見なかったぞ?
ふざけながら体洗ってる昔の俺と部員の姿だった。
…ここに飛ばされてすぐだったか、校庭で部活の練習してるのなら見たが。
>>262
ラッセルはここあんま来なかったんだっけ?
走馬灯って…何かやだな。
[死ぬのかよ、と突っ込みつつ]
>>262 ラッセル
[壁に新たな落書きをしていると、ラッセルから縁起でも無い言葉が聞こえ]
走馬灯って喩え方は言い得ていると思うが、あまり縁起が良いもんでも無ぇな…。
[苦笑を漏らし]
そうか、ラッセルは同好会室で見たんだな。俺は屋上で昔の自分と会った。若かった…。
[ヒシヒシと6年という歳月を身に染みてると、突然噴出すラッセルに僅かにびくりとしながら]
あー。何か代わりに野球部が叱られてくれたらしい。ちなみに書いたのは俺じゃなくて他の奴だ。書かせたのは俺だが。
あと、梅ばぁと俺は禁断の愛で結ばれていたから、梅ばぁにばれても彼女は叱れないのさ。
[顔色一つ変えずにサラリと言うと、再び湯船の中へ埋もれて行った。]
>>265
ギルは花、ニーナは動物、ラッセルは惑星、ナサニエルは梅ばぁが恋人か。
俺の周りは随分と変わった恋人を持った連中が多いようだ。
[くつくつ笑いつつ体を洗い終え、湯で流してから今度は頭を洗い始める]
[銭湯から戻って、...は食堂の厨房にいた。洗った髪は乾かした後、邪魔にならないように後ろにくるりとまとめて結い上げている。料理にチャレンジと思いつつも、ソフィーは何か用があるのかその場にいず、ローズマリーも見当たらず。]
…結局、何をすればいいのかしら…。
[真剣に悩んでいる。]
[合宿所に戻りながら、今朝冷蔵庫と食料カゴを物色した材料を思い浮かべて作れそうな献立を考える]
白滝がなかったのが残念だけど、まぁいっか。
[食堂を覗き込むとシャーロットの姿が]
ただいま。
あら、今日はロッテが夕飯当番?
[やはり、起きた時には昼を過ぎていた。
ここ数年、こんな時間に起きた事などなかったと言うのに、タイムトラベルという奴は時間の感覚までも狂わせるのだろうか]
なんかデコが痛いような……。
二日酔いか?
[もそもそと起き出すと、グレンは昨日洗濯してもらった衣服を持って、シャワー室へ向かった]
そろそろ、ちゃんとした風呂にはいりたいなぁ。
[頭を無造作に掻きながら、呟く]
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