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鬼は、案外臆病な奴が選ばれたのかもな。
だとしたら、やっかいだ。
[は、と息を吐いた後、12thへ視線を戻し]
あんたは、自分の世界を救う覚悟あんのか?
[日用品の売り場をうろうろしながら手帳を見る。
3rdの行動が新しく増えている。
「3rdは1stと11thと会った。」
「3rdは飴を11thと1stに渡した。」
「3rdは日記を見せた」]
……日記をみせたって、二人に?
[手元の手帳に視線を落す。
たしかこれがなくなったり壊されたりしてもダメらしい。
そんなに信用したのかな、と思いつつ。
手帳に記されている文字を読む]
[「3rdはフォークと果物ナイフを手にいれた」]
武器を手にした。
ということは不慣れながらもがんばる予定、と。
ふむ。
[その後2Fにいったとかいう表記もある。
ふーむ。と考え込んでいる間に、新しい文字が浮かび上がるのが見えた]
っと
[「{4}に移動した」と未来の予定が書かれている。
そのとおりにするかどうか、少し悩む]
誰を狙うか、ということはきっと。
かなり「鬼」の性格が出ると思うんだな。
[腹芸なしで考えることをいっていてここ2者で食い違いが出る。
人狼ゲームだったら「食べ筋」で熟練度がわかる という言葉もあるくらいだ]
包丁――。11thはやるきまんまんなんだな。
[一方こちらは武装の一つも手にいれていない]
んー、まあ、いってみるか。
[日用品売り場で何を見ればいいのかも良く分からないし。
とりあえず手持ちの武器はある。
だから新しく何かを得る事はないまま歩き出す。
普通の階段と、動く階段と、動く箱と。
どれにしようかと思えば、動く階段が近かった]
これで4Fまでいってみるかー
[そして恐る恐る、動く階段に足をのせた。
しかし2Fについたところで、周囲が暗くなる。
動く階段は普通の階段にかわってしまった]
わわっ、なに?
行き成り暗くなった……夜?
[魔力切れでもしたのかとも思い。
耳慣れない音楽に首をかしげたまま、動かない動く階段を上って4Fを目指した]
覚悟とかは考えたことはナイ
でも、手を汚してもやらなきゃならない事だと厳粛に受け止めているんだな。
その為には、今は1人でも多くの味方が必要
サバイバルゲームとバトルロワイアルを煽っておいて、実のところ陣営戦なんだな
だから、今もこうやって武器を持たずに話をしている。
武器を持って話しあいほどバカげたことはないんだな。
[相手は勝手に何やら解釈して、
すれ違い、上へと逃げてゆく]
…、って、待ち伏せじゃねーし!
あ、こらっ。
[その背はあっという間に小さくなった]
[日記を注意深く見ながら2人を伺っていると
不意に背後の電気が消えた。
順に広いフロアの電気が消えて行くが
フロアガイドの前はまだ、明るい。
身を小さくして、服と服の間に隠れたまま
じっと動かずに 2人の様子を伺いつつ、
日記に他の文字が浮かばないか待っていた]
そいやアイツ、今、ヤバそーなもんもってなかった…?
[ポールを手にしたコート姿を反芻する。
あれでもし、殴られたら。
痛いどころの話じゃ済まないだろう――
ぶるると身体を震わせて、慌てて絵日記を開く]
『10thは、武器・ポール改を手に入れる。』
『9thは、階段で10thと遭遇する。』
……。だああ、ちゃんと書いてあるじゃねーかっ。
見てなかったら意味ねー。
[どんな情報も、使ってなければ宝の持ち腐れである。]
うーうーむー…
そっか。絵日記を見ながら、先回りとかするんだな!
『9thの、かしこさが1あがった』
性格、か。
何というか、あんた、
随分と手練れみたいな口調だな。
陣営戦とか、…
少し意外だ。
こういったゲーム、前にやらされたのか?
[冗談交じりにそんな言葉を伝えながらも
覚悟を語るネギヤの口調は、好印象だった。]
あんた気に入った。
…まずはライトを、探そう。
それまで、0thや11thに襲われないよう
俺が守っててやるよ。
[タブレットをタッチすると、いくつか更新されていてそれを見て、ふ、と思わず口元が緩む。
近くにいたモチヤにはそれが見えただろう。
予定が書かれる10thの未来日記は、隠れた相手の情報は記されない。故に、3rdが近くにいる事にはまだ気付いていない。]
[薄暗くても、手帳の文字はまだ読める
「3rdは3Fに移動した」
「3rdが物陰から伺っている」]
……何を?
[手帳に突っ込みをいれるが流石にそれに対する応えはない。
ちょうど階段を上がって3Fについたところ]
探しにいってみるのも、あり?
[そんな呟きを零した]
…更新は、されない、か。
――待てよ。
10thと12thが組んだとしても、
俺から12thの情報が見えるんだから、
一緒にいるなら10thの行動も見えるって事じゃね?
って事は一概に不利になった、って事も無ェ…のか?
[唸り思考を進めれば杖を低く握った手に力が戻る]
実はそうなんだな。おいらの住んでいたところじゃ、そういう命のやりとりを何千回繰り返していたところなんだな。
[信じるかはわからぬが、首をすくめてみて]
感謝するんだな。
[言葉だけか、本当だかはわからないが、タブレットの明かりがわかるこの距離だけが信用と取った]
実は、おいらの日記には、0thの死を看取るおいらが予知されている
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