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始まってた。ノーマンです。
びっくりするくらい出オチで申し訳ないです。照れ照れ。
うん。実は設定もよくわかってないんだ。
[瓶を傍らに投げ置いて寝転んだ。
茎が折れる音が、男の心をにわかに浮き立たせる]
なぁ、知ってるか?
酒は、明日を忘れさせちゃくれない。
[秘密の話をするような小声で言って、男は自嘲した。
閉じた瞼に、雫が落ちた*気がした*]
[近く。遠く。鐘の音で目を覚ます]
ここは?
[そこは美しい草木に溢れる庭園]
きれい。
[そばにあった小さな花を手折ると、
開いたままの本に栞代わりに挟んで*閉じた*]
じしゅてきに……?
[その言葉の響きはなんだか素敵でした。
土に置かれた瓶と男を、一歩下がって思案するように見くらべました。]
じゃあ、「自主的に」頂くわ。
[茶色い小瓶を手に取りました。あけると濃い匂いが立ち上ります。
舌でなめるように一口。
失礼にならないように、しかめた顔を背け、瓶を土の上に戻しました。
口を開けて、舌に残る濃厚な味を夜気で薄めました]
水が欲しいわ。
[庭には水場があるはずでした。
男に小さく頭を下げると、水場にむかって歩き出しました]
[背にかかる男の声に、振り向いて首を傾げました]
だから、枯れる前に探すのよ。
[からん。ガラス瓶の投げ置かれる音がします。男の姿は、花の向うに隠れました。
聞こえて来る声は小さく、自分に向けられたものかも、男のものかも判りません]
明日を忘れる……?
忘れたいの?
[まだ舌に残る味を確かめるように、口を*動かしました*]
ドドンガドドンガー!
[何てことだ。猫と一緒にパンを食べていたはずがいつのまにか花避ける庭園に迷いついている。一体何が起こったんだ。全然わからないぞ。あと部族のエリートである俺はライオンとしゃもじで戦って倒したりできるもののこのままでは上手く歯車の一員になれそうにないぞ。どうすれば良いんだ!とまあ大体そんなような意味の言葉をノーマンは悲しそうに庭園の草を毟りながら紡ぎます。その瞳はかすかに涙に濡れていたそうです]
[腰ミノと柄のやたら長いどこかのしゃもじだけで自由に草原を駆け巡っていた頃の名残でノーマンは近くに存在する生命体の位置を正確に把握したものの、このままでは自分の存在はひどく危険であるということを本能的に察しました]
モルゴルロモアアホアア!!!!
[ノーマンはあわてた様子で人語を解するようになれるこんにゃくを口に*詰め込みはじめます*]
[女が一人。生垣をぬって現れる]
[背筋をしゃんと伸ばして、バラの花ひとつひとつを話し掛けるように覗き込んでいる]
[やがて人影を認めると]
あら……変ね。
[訝しげな表情を作って呟くも、何が「変」なのか思い出せなかった。それが自分事ながらおかしくて、思わずくすりと笑みをこぼすと]
こんばんは、よい夜ですね。
[声をかけて歩み寄った]
ここは…どこ?
[いつの間にか寝入ってしまっていたらしい。目を覚ますと東屋の椅子にもたれていた]
変なところで寝ちゃって誰かに運ばれたのかな…。
やだなぁ、みっともない…。
[起き上がって辺りを見回すと、東屋の外には見知らぬ庭園が広がっている。生垣には大小のバラが咲き誇っていて]
綺麗……ママが良く話していたっけ。
まだ誰かが手入れしていてくれたのね。
[東屋を出るとバラの生垣に近寄り顔を寄せる。豊かな香りが夜気に立ち込める]
[そうして歩いているうちに、この庭園を自分の庭のように感じ始めた。はじめて訪れる場所であるにも関わらず、自分がどこを目指して歩いているのかはっきりと知っていた]
急がなくっちゃ。夜は短いですもの。
[バラの咲き方を満足げに検分しながら歩いていくと、生垣の向こうに人の気配を感じる]
パパ……?
[思わずこぼれた呟きに自分で驚く。親を「パパ」などと呼ぶことは到底あの厳格な父が許さないだろう。それにこの庭園には父が来よう筈もない]
[ちりちりと何かが意識に引っかかったが、気にしても仕方がないと頭を振ると人影に声をかけて歩み寄った]
[無精髭を顎一面に散らした男と可愛らしいボンネットを被った金髪の少女が楽しげに話しこんでいる]
[...の常識で言えば奇妙極まりない取り合わせに足を止めていると少女がくるりと向きを変えて歩き去る。見送った男が寝転んだ拍子に低い垣を押しつぶしたのを見て、小さい悲鳴をあげる]
ちょっとあなた。
そう、そこの髭のあなたよ。
[憤然と言い放つと、つかつかと歩み寄った]
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