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─ 街中 ─
………
[今にも泣き出しそうな灰色のそら。
冷えた空気に吐く息も白く染まる。
見上げた瞳は、雪降るかな、と忙しなく天を見詰めていた]
……っくし!
[言葉の無い静寂は突然のくしゃみに破られる。
下を向き、マフラーに口元を埋もれさせると、男は寒そうに鼻を啜った]
…凍える。
[ぽつ、と呟くと止めていた足を動かし始める。
男は自分の店に戻る途中だった。
冷えた身体が温もりを欲している。
戻れば暖かい部屋が待っていると思えば、動かす足も速まっていった**]
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昨日はキャラ考えつつ凄い勢いで寝ていた。
どうも、龍猫です。
ぼけっとしたキャラがやりたくてこんなのになりましてん。
以前考えた内科医にしようかと思ったんだが、やっぱりあれは酷く昏いので止めたw
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なんか寝てばっかりだったね。
例の傾向が出てるね。
さて、何を忘れていることにするかに悩むターン(決めてないのか
いっそ記憶喪失も考えたんだけどね(
それって経営者としてどうなの、となったので保留中。
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1個考えてるのは、不遇のペットを助けるのを夢見てたのが、ペット売る側になっちゃってる、ってやつ。
[言語化は出来ていない]
─ 街中 ─
[早足で進む道の先。
曲がり角で白くて長いものが揺れた]
………
[一拍瞳を見開いた後、足を更に速めて曲がり角を覗く。
しかし人の往来があるだけで、想像したものは痕跡も全く残っていなかった]
───……
[男は不思議そうに首を傾げる]
…誰かの……いや、それにしては…
[疑問の声を零すが、それも直ぐに途切れ。
思考のみで疑問を整理しながら再び歩き始めた。
考え事をしているため、その歩みはやや緩い**]
─ ペットショップ前 ─
[緩やかな足取りはある店の前で止まる]
…………
[ショーウィンドウ越しに見詰めるのは、真白のネザーランド・ドワーフ。
まだ幼い仔である白ウサギは男を見返した後、後足で耳の後ろを掻いた]
……やっぱり、あれは……
[疑問からの推測は思考の中でのみ続けられる。
推測が立ったとは言え、抱く疑問は解消されるどころか増えるばかり。
ショーウィンドウに白い曇りを作りながら思考を続けていると、店の入口がカランと開いた。
「オーナー何してるんですか」と声がかかる]
…なんでもない。
[緩い動作で声をかけてきた店員へと向き直り、男はゆっくりと首を横に振った。
そしてそのまま店の中へと入っていく。
ここは男が経営するペットショップ『EdesP』。
小動物を主に取り扱っているこじんまりとした店だ]
………
[店内に入るなり、男は深く息を吐く。
外とは異なり、温もりのある空気。
ようやく身体を暖められそうだった。
スタッフルームへと入ると店員がコーヒーを淹れてくれる。
差し出されたそれを、男は何も入れずに口へと運んだ]
/*
『EdesP』とはEngel des Pups(天使の仔)の略
なんてことを書こうとしたら火狐が固まって箱再起動までするに至ったがっでむ。
─ ペットショップ ─
当日は、……あぁ、飾りつけは十分。
シフトは、
…構わない、私が入る。
[客が居ない間に店員と軽く打ち合わせ。
イベントシーズンであるためか、店員は休みが欲しいと言ってきた。
男としては居てくれた方がありがたいが、居なければいけないほど忙しい、と言うわけでもないため、店員の願いには是を示す]
今日明日は頼む。
[それだけを告げると、男は店の帳簿を手に取った。
店員は入店の音を聞きつけ対応に回る。
店内から仔犬の甲高い鳴き声が聞こえて来た]
…………、
[男はペン先で帳簿の数字をなぞり、小さく息を吐く。
経営状態は良いとは言えない。
生き物を扱う以上、何かとコストがかかるのが現状だ。
最近はやり繰りに頭を悩ませることも多くなった]
…追加は厳しいな…
[今いる仔達が今のうちに売れてくれるなら良い。
だが成長するまで残ってしまうと大きな赤字になる。
ペットショップはなかなかシビアな業界なのだ]
…………
[ペンを指に挟んだまま、人差し指を曲げて顎へと当てる。
男が思案する時の癖。
その体勢のまま何十分も考え込むのはざらだった]
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