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うむ。
血も涙も信義もないと思ったが。
案外気の良いおっさんではないか。
伊達に腹肉がついているわけではないな。
[上機嫌な少女は右手に珈琲、左手に携帯を持って何度も頷いた。
そして、すたすたとテントの前に行くと右足でテントの入り口を器用に開けて、入ろうとして、くるりと振り返ると]
女のテントは宇宙だ。
覗いたら…怪我して火傷して後悔して…最後に爆発する。
[厳かに宣った。]
-テントの中-
血まみれか!
[左手の携帯を覗いて思わず叫び、
珈琲の入ったマグカップを床に叩き付けた。]
間違えた。…血まみれか!
[携帯も床に叩き付けた。]
-テントの外(食堂)-
イ…イイ…イマッ…イマリ!
ヤベー!マジヤベー!
テントの中が…じゃなくて携帯の写真!
高見盛ばりのツッパリ23連発よりマジヤベー!
[驚きのあまり口調がスラングになる。]
岡村さーん…てなにをさせるか!
…なんだのっぽ。
おっさんを村長にでもするつもりか。
残念だが私はまだ未成年だからな。投票権などない。
そいうことはおっさんどうしでやってもうらおうか。
[あまり状況を理解しない少女は、そう言ってゾウサクを見やった。]
おっさん…。
気の良いおっさんと思ったのに。
そんな物騒なモノで…私のテントに覗き穴を穿つつもりとは!
[叫んでイマリの背後に隠れた。]
爆発してしまえ…
[イマリの背後から、ぼそりと悪態をゾウサクに投げつける。
ついでにイマリの襟元から背中にスプーンを忍ばせた。そして少女はいつの間にか手にしていたロープを、円を描くようにテントの周りにめぐらせ始めた。]
このロープの内側は私の部屋だ。
侵すべからず。…ただし!白線の上を歩く者を除く。
[マイルールを宣言してテントに潜り込んだ。**]
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