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[ぱらり ノギ巡査、いつもの新聞を捲る。
何気なく吹く口笛は
旋律も無くぴうぴうと鳴る。
かわいいくまの落書きがされた机の
抽斗の奥には――ノギ巡査部長の業務日誌。
報告書に綴るべき、辻褄合わせの虚構は
白髪頭の警部殿がたぶんなんとか*捻り出す*]
[聞こえない、こんなに近いのに。
抱き寄せられる、その腕の強さもあやふやで]
――。
[何を言おうとしたのか、わからない。
自分が何を見ているのかも、あやふやで。
ただ自分が唇を震わせたときだけ、聞こえた気がした――優しい女性の声]
[ゆるりと腕の力がゆるむと、音が戻ってくる。
静かな男の声は聞こえるけれど、ああこの声とさっき聞こえた声が並んでいたのかなんて思っていたら、意味を理解しそびれた]
[それから――
モミジの周囲の変化はごく僅かだった。
顔なじみの駐在員の代わりに来ていた
左道使いの存在は知らない。
ただ、彼から来ていた贈り物がひとつ]
……誕生日プレゼントですか?
まだ半年以上も先の話なんですけどねー。
[返す相手は既に村を離れ、行き場がない。
戻ってきたノギ巡査には覚えがないという。
そんなわけでつぐみ亭のカウンター横には
炭細工のフクロウが鎮座している]
―― 30日 編集部→寫眞館――
電話出ないんで、フユキ先生のところ行って来ます。
[そう言って編集部を出ると、先に寫眞館へ足を向けた]
ご購読ありがとうございます。
こちらはお礼のアイス券です。
今なら半年間購読申し込みで、更にもう一枚差し上げますがいかがですか?
[受付に座っているツキハナ母の曖昧な笑顔。
それにつられるように、栗田もにへら、と笑った**]
[男の背中にかける言葉なんか思い浮かばなかったから。
困って困って、困った顔で相棒を振り返ったら]
……。
[あんまり見ない不満そうな顔がねるねるねるねをすすめてきた]
食べる。
あと……ごめんね?
[長靴てくてく近寄って、相棒を見上げた]
[しかし、あれ以来ゼンジとクルミの姿を
見る事はなかった。
客としてではなく、通りで会うことさえない。
他の客が相変わらず色々な噂話をしてきたが
モミジはそれらを出来るだけ聞き流した]
不思議ですよね……って
はい、鯖の生クリーム丼できましたよ。どうぞ。
[彼女が弁当と代金のやり取りをしている裏で
優しく勇気ある少女と飄々としているが芯の強い会社員、
そして失われたひとを思い続ける骨董屋の主人が
「だいじなもの」のやり取りをしていたなど
知る由もない]
[噂話を聞きながら思う。
一応は丸く収まったように見えても
実際はそうじゃないんじゃないかと。
客の波が引いたところで
そんな思考を巡らせていると奥から声がかかる]
「そろそろ配達行ってもらっていいか?」
分かりましたー。
[二つ返事で自転車に乗りこみ、
配達先の駐在所へと*向かった*]
― 28日 ―
[夜が明けた翌日。
夢美堂から、店主の姿は忽然と消えていた。
同日朝、派出所のポストには、
差出人不明の紙が投げ込まれていた。
それは、行方不明の2人がいる場所を仄めかすもの。
もっとも、それが発見される以前に、
彼らは解放されていたわけだが。]
[夢美堂では、変わらず白猫が日向で丸くなり、
タケさんがこっくりと居眠りをしている。
消えたのは、店主と、人形と、
届けられた写真だけ。
店主の失踪は、少しの間噂になるだろう。
でも、結局それっきりで。
ただ。時折、夢美堂の軒先に、
花束が届けられた…かもしれない**]
―― 駐在所 ――
すみませーん。
これ、そこの空き地で拾ったんですけど。
[[詰め替え用インク]を手に扉を開く。
中に居たのはいつもの巡査]
あ、聞きましたよ。
娘さんでしたっけ? おめでとうございます。
[>>118相棒を見上げていると、静かに静かに言葉が振ってきた。
まるで無垢な、真っ白な言葉は、額に当たって溶けていって、少女はぱちりと瞬きする。
宙でゆらりと揺れる相棒の手がやがて髪に触れるときには、相棒の顔は手に隠れて見えなかったけれど。
にこり、と。笑った**]
[万年筆の詰め替え用インクを乗せた手のひらを見ている]
そうだ、俺原稿取りに行かないと。
[フユキ先生の次回作にご期待下さい]
―― 駐在所 ――
お届け有難うございます、グリタさん。
でも空き地は立ち入り禁止ですよ。
[ノギ巡査、大人にも子供にも分け隔てない男。]
ェヘヘ、そうなんですよ。
娘です。
生まれてすぐに此方へ戻ったんですが、
とりあえず娘のファーストキスは
奪ってきたので強く生きていけます。
ごまかされませんよ。
グリタさん、
ちょっとそこに座りましょうか。
[ノギ巡査、拾得物届出の書類を出しながら
説教モードの笑顔でグリタの腕を掴んだ*。]
[のんびり話をしていると、大家がそう言えば、と何か思いついた風]
……どーしました?
[こて、と首を傾げて問えば、編集さんが来る頃じゃないのかね、と問われ。
……表情が一瞬、へにゃ、と崩れた]
ああ、まあ、そーですが。
……まあ、気分転換も大事、ってことで、ちょっと散歩してきますわ。
[が、それも一瞬、すぐにけらりと笑って歩き出す。
紫煙がふわり、風に乗って、漂った**]
―― ある日の編集部 ――
フユキ先生、次回作はこういうのどうでしょう?
猫耳メガネの美人が、壷の中から6人出てくるんです。
それぞれに得手不得手があって、あ、ちょっと待って下さい、電話切らないでー!
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