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[桜並木の様子の丘。...は幾分距離を取って裸の梢を見上げながら]
毎年ご苦労なことだ。
あいつらも、お前達が呼んだのだろう?
[見上げる梢の向こうにどんよりとした雲が広がっている。敷き詰められた灰色の覆いから白いものが、ちら、と零れる]
今年は早いな。
[薪を足さなくては、とぼんやり考える。舞い落ちる雪のひとかけが梢に差し掛かった、その時、一瞬にして桜の枝を満開の花が覆った――思わず息を飲み身構えるが、再び見据えた梢には花どころか蕾すら見えず裸のまま。...は舌打ちすると踵を返して立ち去った]
[管理棟に着いてからも先ほどの胸騒ぎは消えず、朝餉を取っていた数人との挨拶もそこそこに利用者名簿を手繰る、と、そこには書いた覚えのない自分の名前。その筆跡は書き連ねられている誰のものとも判別できなかった]
[平静を装い名簿を閉じて納屋に向かう。納屋に入ると薪を割る鉈を手に取り刃を検分する。ひゅん、小気味の良い音を立てて鉈を壁につき立て、くっくっ、と喉を鳴らして笑う]
そうか、ようやくか。
ようやくお声が掛ったという訳だ――待ちわびたぞ。
[化け物め、呟く...の表情は歓喜に*溢れていた*]
[納屋から薪を一抱え持って居間に戻ってきた]
だいぶ冷えてきましたね。
雪も時折ちらついているようです。
[囲炉裏に薪を足しながら居間の3人の様子をちらちらと見た]
食料は予め運び込んでいる手はずですし、人数が増えたので応援が一人、食料補給がてら来ているという話だったのですが。
まあ詮索してどうなるでもありません、戻るのを待ちましょう。
ところで今日は何を描いていらっしゃる?
遂に吹雪いてきましたか。
[起き上がったホズミの言葉に窓を叩く雪の音にようやく気がつく。昼間の光景を思い出して眉を顰めた]
無理に出歩かない方がよろしいでしょうな。管理人もまだ戻らないようですし、わたしはそこらをぐるりと見てまいりましょう。
火は種だけ残して落としますが、貴女はどうされますか?
ここでお休みになっても結構ですしょうし、奥の部屋を使っても文句は言われないでしょう。
[戸棚からレインコートを引っ張り出すと着込んだ]
[ホズミに後を頼むとレインコートの前をしっかり閉じて管理棟を出る。カンテラを管理棟の戸口に掛けると、灯りを絶えず視界に入れるようにしながら周囲を見て回る]
……これはまだ酷くなりそうだな。
閉じ込めるつもりか?
[悪態をつきながら雪の中を進む。地面に木の陰に、人影は見えないかと目を凝らすが何も見つけることはできなかった]
/*
[その頃、乃木は…]
まいった、本当にまいった…。
[東屋で雪を凌いでいた牛を見つけて逃げ出さないように繋いでいる途中で、右足を踏まれて立ち往生していた]
無理に引き抜くと折れるよな、これ。
[遠く見えるカンテラの灯りがとても暖かに映った]
/*
はあ、はあ、やっとどいたぞ、あの馬鹿牛め。
[編み上げの靴を脱いで右足の様子を見る。多少腫れてはいたがどうやら折れては居ないようだ。靴を履きなおして東屋を出ると、雪は先ほどよりも激しくなっている]
これは、これ以上はミイラ取りがミイラになりかねないな。第一、あの管理人が外をうろついているという保証もない訳だし、案外今頃のうのうと夕飯でも食べているかもしれない。
何にしても一度戻るか。
*/
[ガスッ、と鈍い音がしたかと思うと、ドアノブの直ぐ横から尖ったものが突き出した。続いて、メリメリ、という音と共にドアノブが鍵ごと弾け飛ぶ。
乱暴に開いた扉の向こうに鉈をぶら提げた...が立っていた]
おや、みなさんお揃いで。
返事が無いので、悪い予感がして力ずくで戸を破ってしまいましたが。
どうやら私の早とちりだったようですね。
[ドアを叩くが返事がない…嫌な予感と共に妖しく咲き誇る桜並木が、"あの事件"の現場が脳裏を過ぎる。頭が真っ白になり、気がつくと鉈を振り上げ、戸に突き立てていた]
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