センセー! センセー!
全く何処へ行ったんですか…。
[がさがさ。
夕暮れ時の森をさまよう]
あ、あそこに家の明かりが!
すみませーん! 大沢家政婦紹介のものですが…
[なぜか手に羊羹の載った皿を持ったまま、
日本家屋の扉を叩いた。]
[勝手に扉を開けて中に入る。
なんとなく此処に来たような記憶がした。]
ところで私は、何故羊羹を持っているのでしょう?
[手には大事そうに持つ、皿に入った羊羹が一切れ。]
[深々とお辞儀をするリウに気付くと、此方も深々とお辞儀をし]
いらっしゃいました。えーと、若女将?
[ふとそんな言葉が頭を過ぎり]
やはり食べるためでしょうかねぇ。
でも一体何処で手に入れたのやら…。
[センセーに食べさせるため?
いや、センセーは犬だから甘いものは
控えていただかないと]