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うう、オレじゃねーのにー。
[ぷう、と頬を膨らませて厨房に回りこむ。
そこに見えるのは減っていくバニラアイス]
イマ、イマ、リ…
これだ、これっ!
[箱のアイスがみるみる減っていくのを
指差した]
[回り込むデンゴを凝視。
そして、指差す先の箱へ視線を移し…]
…ほんと、嘘ばっかり言ってると…
[減ってた。]
………。
[しかも、進行形で。]
……。
[思わず黙り込み、ゆっくりと。
お盆に、出来た分だけの二つのパフェを乗せ。]
――。
[言葉では言い表せない表情で
厨房を出て、ズイハラ達の下へ]
[あっという間に空になったアイスの箱を
むすっとした表情で見て]
あー。全部くっちまった!
みんなの分のパフェ、つくれねーじゃん。
責任取れよな、モヤったろー。
[ぷうう、と頬を膨らまして
厨房を出たイマリに続いた]
お、お待たせ…しました…
[空ろな目でパフェをことり、ことり。
二つだけテーブルに置く。
勿論、ミナツの分と自分の分は未だ作って無い。]
……。
[黙り込んだまま、側の空いている席に座り]
……お化けです。
[ぼそ、と俯き、呟いた]
おばけぇ?
[くっついていったイマリが座って俯いて言った言葉
今更ながらそれに驚いて]
おばけ…おばけ……?
え?
う、うわぁぁぁぁぁ
[すごくびっくりした。
お化けとは、思ってもみなかったから]
そうだよな、ふつー、おばけだよな。
なんで気付かなかったんだ…
[イマリの隣に座って、俯いた]
変な世界、ですよね…
[しみじみ呟いた]
お化けが居るのに…
死者がいて、其れを還せ、だなんて
[俯く顔はいつしか真剣になっているだろうか。
刻限までそう無い事を、パフェを作りながら。
ちらりと視界に入った時計で感じていた。]
[二つのうち、チョコをデンゴへ。
ブルーベリーをズイハラへ差し出して]
ごめんね、ミナツちゃん。
アイス、もうなくなっちゃったみたいで
[苦笑いをし]
……ごめん
[小さく、繰り返した]
…アイスなら…あるぜ…
[俯いたまま、ぶすっとした声で]
アイツが、また出したらしい。
[厨房には真新しいアイスの箱が
出されているだろう]
[とん、と椅子を降りて厨房へ回り込む。
アイスの箱が開いていて、その脇に…
ステンレスの調理台の上にアイスで文字が]
なんてよむんだ、これ
[漢字はあまり読めなかった]
…何とか、参上。
[むむむむと腕を組んで唸って]
誰かーこれ、なんてかいてあんだ??
[誰かが厨房へ回ってきてくれたら、文字を指差す。
そこには『隼太参上』と]
−回想−
[マシロに気づき駆けて行けば、イマリもこちらへとやってきて。
言いづらそうに行き先を告げられれば]
私も行きます。寒いし。
[イマリの顔を真っ直ぐ見る事はできなくて、それでも誘いに乗る。
少しマシロとその場で話したかもしれない。マシロも行くと言えば5人で目的の場所へと向かった。]
→喫茶『snow』
[先に店に入ったイマリがいらっしゃいませと皆を招き入れるのにくすりと笑う。
椅子に座ったデンゴが「またでたっ」と言うのに]
さっき言ってたもやもやしたやつ?
[こてり首を傾げれば、イマリがパフェを作ってくれると厨房の中へ入っていくのが見える。
その間、ズイハラと他愛ない事を離したかもしれない。
厨房の中にいるイマリとデンゴの騒がしい姿に微笑みながらぷらりと足を揺らしながら2人が戻ってくるのを待った。]
−回想:終−
[パフェを二つお盆に載せて戻ってきたイマリにアイスがなくなちゃったと言われれば]
ううん。大丈夫ですよ。
何か飲み物でも淹れましょうか?
[イマリが苦笑いするのに自分もくすりと笑う。そこにデンゴの声が聞こえれば厨房へ。]
ん?何?
[そこに見た文字は雪が天から降り始めるのと同時に消えてしまった彼の名前。]
ジュンタ…?
[そう呟き、その文字から目をそらせずにいた。]
[厨房へ向かうデンゴの後は追わず。
やがて聴こえてくる、"誰か"の声にも]
……ん
[矢張り、少し怖いのか動き出しはしない]
…参上?
[なんだろう?と首をかしげ、座る面々を見るか]
[だが、厨房へと向かうミナツを目で追う。]
――、
[彼女が、"ジュンタ"と零せば]
…ジュンタ。
[同じ様に、名を繰り返し。
ちらと、ズイハラを見遣り、そのまま俯いた。]
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