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耳の形。人によって違うんや。耳たぷも、耳の穴も。
[耳たぷを口に含み、舌で舐めた。いつもより小さな身体を抱き寄せる。
触れる感触が覚えてるのと違う。]
俺は優しかったやろ、エートゥと初めてシた時も。
それに、無理そうなら後ろを使えばいいし?
[髪に触れる手を捉え、近くの空き部屋へ─────]
[───事後。]
エートゥ、お前が裏切り者なら、俺が始末してやるから。
死ぬな。
[汗で額に張り付いた髪を指で払ってやり、耳たぷを軽く噛んでから置き去りにして部屋を出た。
今度こそ、ニューヨークへ。]
[ニューヨークに着けば、まずはきょぬーのねーちゃんに連絡を取った。]
0020の居場所は探知できているか。0026の時計に発信機とか盗聴器とかついていないのか。
[まだ時計を身につけているかわからないが。]
遅い?パパ(ボスの意)の長話と飛行機の時間に文句を言え。
[携帯にがなりながら、いつもの場所へ。]
よ、ねーちゃん。俺はやっぱりきょぬーじゃない方が好きやって再認識してきたわ。
援護は必要ない。
[ねーちゃんと別れて歩き出す。
やがて、振り向く姿を見つける。]
花を、散らしにきた。
[わざと声をか
けてからチャクラムを投げる。
0020の胸元に向けて。]
皮肉?言ってる意味がわからへん。
[胸元を狙ったチャクラムは、予想通り外れた。]
エートゥのこと?・・・
他人に聞く必要ない。俺が何者か、解っているだろう。
[小さい動作で避けたナイフが耳を掠め、血が流れた。]
ちっ。
[二本目のチャクラムは手からすっぽ抜けて0020に向かう。どのあたりに当たるか、予想もつかない。]
[こちらに向かって駈けて来て、チャクラムに足止めをされてゆっくりと倒れる0020を抱き留める。]
・・・違う形で出会いたかったな。
きっと、殺すか殺されるかの違いやろうけど
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