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[泣きそうな万代を見て、ぽんと一度肩に手を置く。
それ以上は何も言わず]
はいはい、お散歩ですね。
[若葉に答えて立ち上がる]
[つぶやくように]
そうですね、ちゃんと食べてあげないと。
……でも、よかった。
[腐る前に発見できて、と口に出すことはしなかった]
この中に犯人やその協力者が複数いる、という可能性は……あまり考えたくないですね。
六人の中で一人いるらしいというだけでも、多く感じるくらいですから。
[セイジが口にした「可能性」の話には、否定するわけでもなく、希望のように零した。アンを喰らわねばという声にはただ頷き]
可能性といえば……
……アンさんだけで済むとも、限らないのですよね。
むしろ、……
[小さく呟いて、首を横に振った]
― 集会場の外 ―
[外は天気が良くて、太陽を見れずに目を細める。儀式も近いのもあり2年前の事も自然と思い出される。]
……いい天気だね、清治くん。
えへへ、ごめんねー。
連れ出しちゃって。
―集会所の外―
はあ……暑……。
[肌を刺すような直射日光に思わず呟く。
しかし風通しの良くない集会所と比べればどっこいどっこいか]
そうですね。
……わざわざ外に出たのは、理由でも?
[口調だけは暢気な様子の若葉に訊ねる]
[立ち上がって、マシロの頭をくしゃくしゃと撫でる]
うちのお母さんに聞いてみるよ。
よろしくね。
[集会場にまだいる人にそう言って、靴を履く]
― 集会場の外 ―
[裏口の辺りの近くには日影があり、こっちこっちと清治を手招く。先に辿り着けば小さな背のまま伸びをひとつした。]
んっ! 〜〜…ぷは。
もう一回、確認したくって。
清治くん。手…貸して?
複数犯…というのは考えたくないですね。
[清治の言葉に苦笑いを浮かべて]
それにしても、本当に困りましたね。
アンちゃんはまだ若かったのに…
[唯でさえ閉じた村の中、貴重な若者が居なくなるのは辛い。]
ここに居る人も比較的若い人ばかりだし、早く犯人を見つけないと大変な事になりそうだ。
[今回集められた面々を思うと、思わずため息が漏れた]
――集会場→――
[ワカバとセイジの姿は見て取れたが、声までは聞こえない。
そのまま道を進み、自宅へ]
あっつい、あっつい。
ん……?
[玄関の前でしゃがみこんだ]
あはは。
[扉の前に置かれていたのは、仕事道具が入った鞄と、いくらかの服が入った鞄の二つ。
蹲った姿勢で、独りごちる]
帰ってくるなってこと?
[手を差し出されれば、その手、爪も眺め その大きさを確かめるように見た。
彼の手へ視線を落としたまま顔を上げずのまま]
………、双葉がね
清治先生は優しくて大好きだって言ってたよ。
昨日も「さくら」を練習してて
家にいても 縦笛をよく持ってるの。
……、清治くん。
アンちゃんの手の爪に誰かの皮膚がついてたんだ。
きっと必死で抵抗したんじゃないかな。
…清治くん。
[髪を撫でられて、少しだけ目元が柔らかくなる。頭を下げて]
ありがとうございます、ホズミさん。
お願いします。
[出て行くホズミを見送りながら、外の日差しを見て]
この気温では、あまり持ちそうにない…。
急がないと。
[独りごちた]
[ワカバとセイジが連れ立って去っていくのを見送った。続けてホズミが去るのも見送り]
本当に……若かったのに。
ええ、集められた方も、皆さん若くて……
私くらいならまだ、仕方ないですけれど。
[ダンケが漏らすのに同意した。男自身も三十を越えて程無いまだ若い範疇ではあったが、容疑者の中では最年長であったために]
・発見時の状況からこいつが一番怪しいというポジションになる。
>わりと中途半端である。
・おばあちゃんが行方不明なんですけど探してくれませんかと村長に頼んで断られてがっかりして誰かに腐ったら食べられなくなるよどうしたらいいの?って泣きつく。
>だいたいできたってことにしよう。
・適当に誰かを疑う。
>これからがんばる
――→集会場――
[しばらくしてのち鞄2つを手に集会場へと戻り、マシロへと会釈するように頭を下げた]
ごめん、お母さん出かけてたわ。
途中で会った人にも聞いてみたけど、知らないって。
でも、探してくれるって、言ってたから。
[たたきに立ったまま、室内を眺める。
泳いだ視線を自分の足元に落とし、*呟き声を零した*]
私がやりましたって村長さんに言ったら、それで終わるかなぁ?
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