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その早口をうんと生かせるようにしなくちゃ、ね。
[そう言って取り出すのは修正テープ。
マシロが回っている間に、彼女の台本の端から
端までの全ての句読点を消している。]
……ふう。
[地味だ。]
監督の皆を見る目が一気に厳しくなったね……。
早口言葉が上手いマシロちゃんと、
性別の変化の演技にも対応出来るサヨちゃんって。
確かに、アンちゃんを選んだ理由よりは
私も納得出来る、出来るけれど。
[やはり、認めたくはないらしい。]
うん、気付かれないくらいの数を、そぉっと
入れておくんだって。
[「靴の中に画鋲」は地味に効く。
それを提案するニキちゃん怖い子、とは胸の内。]
……でも、輪ゴムの方が色々とくるよね。
それだけ詰め込んじゃうと。
[片付ける先を考えるのだとか、どうして輪ゴムが
入っていたのかを考えるのだとか。]
うん、凄いボリュームだからびっくりしちゃうかも。
[輪ゴムではちきれんばかりの靴を見つめ、
筆箱の中に修正テープを仕舞い込む。]
あれれ、見られちゃった……?
ちょっと紛らわしい汚れが見えたから、手直しを
してあげなくちゃと思って。
変な所で台詞を詰まらせるようなことになったら、
大変だもの……。
[確かに、あれでは止まる事はない。何処までも。]
後はー…サヨちゃんのお稽古のお手伝いもしなくちゃ。
男女の中身が入れ替わるんだもの、きっと慌しく
なると思うの……。
[そう言いながら彼女の台本を何かと摩り替えた。
中身はオネエ言葉の台詞がぎっしりの台本だ。]
ニキちゃん、お片付け手伝うわ。
[その後は、何事も無かったかのように振舞うのだ。]
オネエ言葉の台本なら、わざわざ男女で
入れ替わる必要はないわよね……。
あの台本、見つけるの苦労したの……。
[探せばあるものね、などと小さく笑いながら
ニキの片付けを手伝う。]
[サヨの一連の動作を、じぃっと見つめる。
監督の目に止まった演技をする人だもの。]
完璧に台本をマスターしてる……。
やっぱり、流石としか言い様が無いわ。
[ちょっぴり悔しいけれど、認めようじゃないの。
なんて心の中で偉そうなことを言ってみた。**]
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