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よく考えると、カウコは占うべきではなかったかもなぁ。白を吊り外しするなら、殺しに行けないじゃないか。うーん。
いや、黒が出て嬉々として殺しに行く展開を期待していたとか、そんな、まさか。
ちょっと傾向を掴みたいので、テストー!
[手術室][裏倉庫][幽霊屋敷][スイカの名産地]
[主賓室][庭園][庭園][百合の間]
………うぅ。
[小さく呻きながら薄目を開ける。爆発の直前、なんとか脱出には成功していた。明確な記憶が残っているのは、暴走列車から切り離された最後尾の車両にしがみついた所まで。
どうやって逃げ延びたのか、最後は[校長室]で力尽きて倒れこんでいたらしい]
[其処は廃校舎の校長室だった。埃を被った高価そうなソファから身を起こすと、頬を掻く]
こんな状況で生き残るなんて、悪運だけは残ってたかな?
[古びた窓ガラスにぼんやりと映る自分の姿。それに違和感を感じて首を傾げる。否、違和感は、声を出した次の瞬間から感じてはいたのだけれど]
む?
[ひらひらと両手を上下させてみる。服がぶかぶかだった。珍しく狼狽を露わにしつつ、よくよく眼を凝らして自分の姿を見つめなおせば。
体が縮んでいた。いや、これは、縮んだというより]
どう見ても、……女の子になっていませんか?
[0099の言っていた「催涙弾で性転換」という言葉を思い出す。正直、殆ど冗談半分にしか捉えていなかったが。
列車から持ち出した筈の、敵の研究品が入ったトランクはいつの間にか紛失していた。あれが暴発して、その被害をまともに食らったと考えれば…]
あぁ、どうしよう。 死にたい。
[にこやかに微笑みながら、再びソファへ倒れこむ]
もう、いっそ僕は死んだことにしようかなぁ。
それでバカンスの続きを洒落込めば良いんじゃない?
[現実逃避しつつ、指でのの字を書いたりしていたが]
いやいやいや。でも、こんな恰好でどうするんだ。
どうやったら戻れるの?これ。
[(09)分の思案ののち、「名案」を思いついた]
分かった!もう一回同じことをすれば良いんだ!!
[つまり、再度性転換をすれば男に戻れるだろうと。そうと決めれば行動は早い。通信機器は全て焼け切れてしまっていた為、急いで本部へと向かう。
途中、不自然にならない程度に身なりを装い直して。ただ、黒い傘だけはいつも通りに]
[かけられた声に振り返ると同時、驚いて息をのむ。平静を取り繕おうとしたが、隠しきれなかった]
…………っ!!
[知り合いにこんな格好見られるなんて、一番避けたい事態だったのに。よりによって、0011と出会うなんて]
あぁ、ええと。
何のことでしょう。お兄さん?
[ふわりと曖昧に笑んだまま、見つめ返した]
[近づかれれば後ずさる。けれど次第に、距離は縮まる]
そう、きっと人違いですよ。
だから、こ、来ないで………。
[困ったような消え入りそうな声で呟いて、俯いた。揺れる髪からは耳が覗いている]
[耳に触れる唇にびくりと身を竦めて]
……な、何でばれちゃうかなぁ。あは。
[相手の言葉に瞬いた後、ちらりと目を伏せた]
んっ。でもねぇ。
僕、女の子ではやったこと無いんだけど。
[腕を伸ばすと指先に0011の髪を絡めて、彼の肩に頭を預ける]
優しくしてくれないと、泣いちゃうかもしれないよ?
[冗談みたいに、くすくす笑った]
おかしいな。早くカウコを解放して任務に向かわせてあげたいのに、真逆の行動をとってしまっている気がする。アイノごめんよ、アイノ…!
ふふ。その特技、何かに生かせれば良いのにね。
[少しだけ皮肉めいて告げた言葉。耳に伝う感触を堪えるように、ぎゅっと相手へしがみ付き]
そうだったっけ。覚えてないなぁ。
……もう一回教えてくれる?
[手を捉えられたままに、背伸びをすると彼の耳に一度口付けた→空き部屋へ]
[何事もなかったかのように、改めてボスへ指示された部屋へ向かう。その途中、ぺろりと一度指をなめて]
逃げる心算だったんだけどなぁ。
[安堵の表情なんて見せるから]
[最期、なんていうから]
情に流されるなんて、僕にも人間らしさの欠片が残っていたみたいだね。
[まるで他人のことのような口振りで、のんびりと呟いた]
>>#21
[ボスと対面がないのはいつものこと。だから、其処に違和感を感じることはないけれど]
………………ふふ。
[小さく笑みを零した。此方の様子は、ボスへとカメラで伝わっている筈だ]
了解でーす。
あ、でも、あんまりのんびりはしていられませんねぇ。
僕は個人的な事情も込みで、サル・カイーダの研究を調査しなくてはいけませんので。
というわけで報告です。
0099から『催涙弾で性転換』という言葉を聞いていましたが、催涙弾かはともかく、敵がオーバーバイオテクノロジーを持っているのは確実だと思われまーす。もっとも、性転換した所で死ぬわけでもないみたいですが。
>>#22
………いや、物証というか。身を持って体験というか。
あれ、僕が女の子になっちゃってるの、ひょっとして見えてませんか?おーい。
[天井に向かって適当に手を振ってみた]
研究所に忍び込んだ後、やっと逃げ帰ったと思ったらこの様です。
タイミング的に考えても、これはサル・カイーダの仕業かと。
XY染色体をXXに書き換えるなんて、現代医学では夢みたいなお話ですよ。そんな技術があるなら、僕ならもっと致死的な遺伝子を組み込んで、バイオテロで人類殲滅計画を立てちゃうレベルでーす。
まあ、ですので。
敵の狙いは相変わらず全く分かりませんが、さっさと手を打った方が良さそうです。
>>#23
え”。
[ボスの言葉に、ぴたりと硬直した。笑顔のままだが、明らかに冷や汗が]
やだやだ!絶対に嫌です!
自分が調べるのは好きだけど、他人に調べられるのは嫌いです!!
[とか何とか言っている間に、怖いお兄さんが(06)人ほどやってきて、医療班のいる部屋へ強制連行された。まさか自分の組織の本部内で、銃を乱射するわけにもいかず]
いーやーでーすー!!!
[黒い傘を、とりあえず傘のまま振り回して抵抗しているが、多分あまり意味はなかった]
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