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こんにちは。
[変わらず扉を開けると、まず目に入ったのは崩れ落ちるトランプタワーと、慌てるレンと何かを拾おうとする、ナオの姿。]
だ、大丈夫?!
崩れたら、また組み立てると良いんじゃないかな?
[組み立てるトランプでは無くなったカードを拾い]
また組み立てたいと思えば、譬え形が違うものでも。同じだと思うからね?
[レンに差し出した*]
うん、組み立ててみると良いよ。僕も完成した形、みたいし。
[レンのズレるサングラスの奥。まあるい瞳を見つめて微笑んだ。]
あれ? 今日はまた、ひとが少ないけど…、
[辺りを見渡して首を傾げる。
いつもの喫茶店に集まるメンバー。しかし明らかにひとが少ない。]
まだ、来てないだけだよ、ね…?
[ネギヤに続き、ふたりも減った空間。誰に問いかかる訳でもなく。
しかし呟く独り言は、不安色が漂う。]
あ、マスター、コーヒーとイチゴババロアを頼んでも良いですか?
[ポルテの姿を見かけ、少し躊躇いがちに注文する。
甘い物ばかり頼むのは、来られないハツネの為に。]
? 好きなら何故思い詰めたような…?
あぁ、姉は今日も来られないんですよ。仕事が忙しいみたいで。
[「演奏家なんですよ。駆け出しですが」。
モミジへの返答に付け加えて]
だ、大丈夫?
[咽せる姿を心配そうに見詰め、]
体重? 気にするほどの体型では無い気がするのだけど…そんなものかも知れないね。
[おんな心は解らない。]
実は僕も音痴なんだよね。双子なのに其処だけは似てないんだよ。
[肩を竦め見せ]
でもあなたは、異国の言葉を訳すことができる。センスが必要な仕事ですよね?
じゃあ、あなたは同じ物だけが欲しい?
[戸惑うナオの声に静かに返して]
崩れた物を組み立てて、同じ物を組み立てたって同じ物にはならないよ。
だけどね、だからこそ、組み立て直す楽しみや何かが、あるんじゃないかな?
僕達はそう思って居るんだけど…
[紡ぐ心の想い。押しつけないように、柔く語って。]
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