189 あおいろ幻歌
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[耳に届く歌声は、聞き覚えは無いもの。
だというのに、懐かしい─否、自分はこれを知って─…]
…なんで、誰が、これ…
誰が歌って…どこから、聴こえて…っ
やだ、どうして…!
[どれだけ歩こうと歌声は変わらず耳に届いてくる。
その声に気を取られているせいで、>>12>>19四辻の向こう人が何人か集まっているのには気付けなかった]
(29) 2016/07/20(水) 21:15:54[海辺の街角ふらふら]
[歌が聴こえる。
声が聞こえる。
海で出会った素敵なおじいさんおばあさんが観客になってくれて、
波の音を伴奏に、幼い自分と、──…二人でつくった、歌声が]
…聴こえるはず、ないのに…!
[無意識、叫んだ声は誰かに届いただろうか**]
(30) 2016/07/20(水) 21:18:06[海辺の街角ふらふら]
合唱部員 イマリが接続メモを更新しました。(07/20 21:18)
[叫びに含むのは、取返しのつかない想い。
なんで、どうして。
気持ちが抑えられなくて、溢れ出して。
自分のそれを遮ったのは、てんてん、と跳ねる音]
………、…え…
おち…た…?
[>>#1軽い口調とは裏腹、非常事態が更に輪をかけて転がっているらしい、と。
気が付いた時にはやはり、既に兎は跳ねて彼方に消えていた]
(39) 2016/07/20(水) 22:21:16[海辺の街角ふらふら]
え…だれか、って、ちょ…え……え…
……ってか、それ、大丈夫なの…!?
[狭間というのは何処なのか、他にも疑問はあるけれど。
零れ落ちたという人は無事なのか、空間が揺らいだってどういうことなのか。
問うた所で返る答えは無いと解っていながら、声に出さなければ不安で押し潰されそうで。
歩くペースは徐々に遅くなって、立ち止まった所でふと、足音に気付き。
つい先刻までの自分の所業を思い返して慌てる間も無く、>>35呼びかける声に顔を上げた]
……っ、ご、ごめんなさい、大丈……
…あれ?
(40) 2016/07/20(水) 22:21:50[海辺の街角ふらふら]
[きっとさっき叫んだ声を聞き心配して来てくれたのだろう、申し訳無い気持ちで大丈夫と返しかけて。
近づくその顔を見たら、ふ、と微かな潮の香りと共に懐かしい何かが過っていった。
自分の知るよりも、幾らか皺が多く、深くなってはいるものの]
おじー、ちゃん?
[何時かの海、いつも夫婦仲良さげに自分達の歌を聴いてくれていたその人ではないか。
そう問いかけるこちらの表情にも、十に満たない程の幼い面影を見出すことは出来ようか*]
(41) 2016/07/20(水) 22:22:40[海辺の街角ふらふら]
合唱部員 イマリが接続メモを更新しました。(07/20 22:23)
[>>42こちらを見る顔は、何かを思い返す様。
ゆっくりと時間が過ぎて、その表情が変わっていくのを見]
やっぱり。
そうだよ、アタシ達皆で歌聴いてもらってた。
覚えててくれたんだ、おじーちゃん。
[>>43歌を、という言葉で確信に変わり、なつかしさに破顔した後。
名前を問われて、あぁ、と頷き]
アタシもう随分海行ってないもん、仕方ないよ。
(44) 2016/07/20(水) 23:05:44[海辺の街角ふらふら]
伊万里。イマリだよ、おじーちゃん。
ほら、あの子といっつも一緒だった──
[そう言いかけて、ふ、と声が詰まった。
あの子。そうだ、いつも一緒だった。
イマリちゃんって呼ばれて、アタシも名前を呼んで返して。
お嫁さんにしてねって、そんな約束もしていた──あの子は、──]
…おじーちゃんも、あのウサギに頼まれたの?
[何かを振り払うように頭を振った後、ウミに向ける笑顔は微か、強張っていた**]
(46) 2016/07/20(水) 23:08:34[海辺の街角ふらふら]
合唱部員 イマリは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/20(水) 23:12:06
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