情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
曲者すぎて、怖いよ――俺は。
[聞きに行く、という声に終始思案顔。
ドロテアの呉れた時間はそろそろ尽きるだろう。]
俺は、宣言通り長老の所へ行くつもりだ。
――聞いたからにはビャルネも行くんだろ?
[こちらを見やるビャルネに返す答えは抑揚なく。
よく鳴る杖は変わらず存在を誇示するようで、流れるのは微妙な――沈黙。]
[躊躇い――躊躇うわけにはいかない。
間違い――考えれば何も出来ない。]
――俺がまじない師だって言ったら、どうする?
無実なのはアルマウェルだ――。
長老の足とも言える人間の潔白は朗報だろう?
[真と嘘の情報開示。聡い男は恐らく殺意に気付くだろう。
二人きりで、自らをまじない師とし、恐れもなく人一人を潔白と言った自身へ向けるビャルネの表情を正面から観察して。]
[相手が何を言ったか、どんな顔をしたか。
ぎりぎりの所で目を逸らし、舌打ちは何に宛ててか。]
ビャルネが――"そう"だなんて、確証はないさ。
でも、
["確証なんて持てるわけないだろ?"
音にせぬ言葉は冷たい雪の上に書士を倒し、その拍子に杖は音を立てて近くの雪の上に落ちる。]
――、沁みるな、雪の上に寝るのは。
[口元ばかりは笑う。
そのまま体勢の利のままビャルネの腕を捻る――強く。
強く――鈍い音響かせ関節が一つ増えるまで。]
俺こそ、怪しまれるかもな――
俺には アルマウェルの潔白さえ、わからんし。
[ビャルネは何か言っただろうか。
死にたくはない、と言っていた男は今何を想うのか。]
本当なら、待つべきだったかもな――長老の指示。
そのつもりで向かってたとこだし。
[袖の中から出したナイフはコンパクトなもの。
ざくり、刺したのはその太もも。]
――でも、俺は臆病者だから、さ。
だからこうして、先手うっちまった――ハ、
[相手を痛めつけながら反応を見るのは拷問に似ている。]
不意打ちでなきゃ、準備、出来ちまうだろ――
[相手の喉元をぎりぎりのところで押さえつけたまま、刺したままのナイフを捻る。]
狼は、ちっとばかし遠いが――まだ、
今から呼べば間に合うかも、な。
[相手が抵抗して左腕をつかんだなら、浅く息吐きだして耐えるけれど――いずれ伝う赤は指先からビャルネの首を伝いを雪を濡らすのだろう。
狼は、動かない――。]
[折ったのはビャルネの左腕。
刃を突き立てるのは太もも。
歯止めをかける余地を残していることは悟られているか。]
――そんな顔、すんなよ
俺が、 …いじめてるみたいじゃないか――……
[困ったような声音。
太ももから抜き取るナイフに相手は何を想うか。
満足に消毒もしない腕からは血が流れ落ちているけれど、今痛いのは自分じゃないことを知っている――ナイフはそのまま、ほんの一瞬の躊躇いの後、脇腹に。]
[ビャルネの声、苦悶の顔――逸らしそうになる目を縫い止めて、経験のない行為は加減も歯止めのかけかたもわからず、徐々に麻痺して]
――、
悪ぃな、下手くそで。
[にゅぐり、右手に伝わる感触は生々しく、生を訴えるぬくもりと震えが直に伝わって。
そろそろ抜かなければ、相手は本当に息絶えてえしまうと――失血量を見てもわからない……どころか]
人って、案外、生きてるもんだな……
[覚えた感想は、ソレ。]
[耳覚えのある音を微かに捉え、また浅い息。
左手が押さえつける喉に知らず力がこもり、ビャルネに声を与えたかどうか。]
……、マティアス、か。 寒いな、此処は。
[呼ばわる声は少し震えてもいたかもしれない。
いっそう深く、内蔵をえぐりとらんばかりの勢いのまま力を強めて。
後ろに居る男――同時に二つを考える余裕のない頭はいつしかただ相手の生を奪うことに徹することに*なる*]
[背後からかかる声。
組み伏せた相手を想えば些細な失血はそれでもどこか寒い。]
――あ?
もめた、くらいでこんなこと……してたら
俺は何人、殺ってんだよ。
[狼使いとして?
どこにも確証など――ありはしない。
片方を否定するにとどめたまま、耳慣れた声を聴く。]
["よりによって――" 今は、何も沁みない。
ただ、"よせ"という命令にびくりと反応を見せただけ。
自分ではやめられない。
既にかけるべき歯止めなど狂ったから――。]
――、は、 ……っ、
[引き剥がされ、そのまま後ろへ押され尻もちをつく形。
地面に両手をつき、背面で支えながら吐いた息。
暫し呆然と、だらしない格好のまま自らが施した惨状を眺め]
も、無理だろ……手遅れだ。
[小さく呟く声はまだ震えていただろうか。
ああ、寒いな――考えたのは*そんなこと*]
[それから誰が来たのか、手出ししたのかどうか。
背に手をついたまま、暫し呼吸を繰り返し、]
――どけ、
[右手にはナイフを持ったまま――書士に落とした最期の刃は喉。
びくりと跳ねたが最期、彼はもう動かない。]
……長老の所、行って来るわ。
[ナイフを抜いて、雪の上に落とし、こときれたビャルネを担ごうとしたところで一つ息を吐く。]
無理――今そんな力なかった。
[呟いて、ふらりと立ち上がると引き止めもされなければ長老のテントへと*向かう*]
[長老のテントへと向かう時、すれ違いざまに聴いたイェンニの声に息を吐くと、視線すら向けずに通過して。
その後現場で話されていることは知らず、テントに着いた時に見えたアルマウェルが問うような視線を向けると、長老へと併せて]
いましがた、ビャルネを殺してきた。
指示、待てなくて――すいません。
[右手と左手には見分けはつかぬだろうも自身とビャルネの血で染まり、喉を刺した時の返り血はまた、自身に赤を散らして。
何か問われることがあったなら、"音"と――書簡と彼の態度からまじない師ではないと思ったことだけ*告げる*]
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了