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―村外れの屋敷→―
[自家所有の避暑用の屋敷へ、使用人のたちの手で荷物を運びこませる。
その間に、屋敷の管理人に例年の挨拶を向けた]
やあ、牡丹さん。かわりないか?
今年も夏の間、世話になる。よろしく頼む。
ちょっと出掛けてくるよ。夕食までには戻る。
荷物は解いて、片づけておいてくれ。
[村の上にそそぐ陽射しが、強い。
日光に弱い己の肌を守る為に、厚着も帽子も必要だ。
しっかりと服や帽子で全身を覆うと、村道へ出た。
祭囃子の練習と思しき音色が、風に乗って漂っている]
―道端―
[3年ほど前から夏の間はこの村の屋敷を使っているが、村の住人たちと接触した経験はない。
面識の無い村人たちとすれ違えば、いささか面倒臭そうに会釈を送り。
やがて取り出した封筒と手紙を、陽に透かすように持ちあげ、呟く。]
この 意味不明な字
数字、と…
取り消し線… この、名前…?
こないと、次は――…
神隠しにあったと。噂になっているらしいぞ。
[そして緩く、頸を振った]
ワタシはここの者ではないよ。
あなたも、そうなのだろうな。
[ズボンのポケットに名刺を入れる。
ポケットから垂れる鎖の先には、懐中時計。
その時計の蓋には、羽根をもつ何かの意匠――自家の家紋が刻まれている*]
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