190 じんろうさまのかみかくし村 〜むしのこえ〜
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−鳥居の前・公衆電話の付近−
え。……あぁ、うん、そうなんやぁ
[受話器から「良い子にしてるのよ」とそれだけ聞こえ、頷く前に電話は切れる。
両親と離れて暮らし、親戚に預けられている春名双季(はるなふたき)は毎年祭りの日を楽しみにしていた。唯一両親に会える日だから。
今年は仕事の都合で、来れなくなってしまったらしいのだけど。]
……寂しい、なぁ
[鳥居の向こうでは賑やかに祭りの準備が行われている。まるで鳥居がひとつの壁となり、自分が切り離されているような感覚に陥った。]
(7) 2016/ 9/21(水) 19時10分位[1976年境内]
小柄な ニキが接続メモを更新しました。(09/21 19時10分位)
−境内−
[双季にはそれなりに友達がいた。だけど埋められない隙間はどうしても存在する。
鳥居を潜たニキの視界にうつる姿>>1>>3 兄弟や年の近い親戚の子でもいれば、こんなに寂しくなかったのだろうか。
羨ましい、と思う。
しばらくぼうっと見ていると、愛称を呼びながら駆け寄ってくる同級生の声にはっとなり、ニキは笑顔を浮かべた。]
お祭り?……うん!ええよ、一緒にまわろか!
[その友達、小夜の手をとり、双季と小夜は出店が出るあたりを歩いてまわっただろう。]
(8) 2016/ 9/21(水) 20時00分位[1976年境内]
「羨ましいのなら、」
「連れて行けばいいじゃない」
[その声は先から鳴いている虫からか、周りにいる人からか、それとも、
自分自身の意思なのか。]
(*0) 2016/ 9/21(水) 20時00分位
-村のバス停-
やっと着いた…
[疲れ切った表情でやってきたのは、高校を卒業後実に10年ぶりにふるさとであるこの村に戻ってきた柄(ガラ)もみじという名の女性
今は首都である京東でOLとして働いている]
えーと、こっちだっけ?
[地図と昔の記憶とをにらめっこしながら、今日泊まる予定の民宿へと向かう]**
(9) 2016/ 9/21(水) 20時30分位[境内]
ママ モミジが接続メモを更新しました。(09/21 20時30分位)
牛飼い スグルが接続メモを更新しました。(09/21 21時10分位)
大学生 フユキが接続メモを更新しました。(09/21 21時40分位)
[小夜の手を引き、神社の裏。
学校で何があったとか、そういった他愛のない話をして笑いあう。しばらくすれば着替える為にと、一度別れた。
またねと手を振り笑うも姿が見えなくなると、ふと神社に向き直る]
……?
[何か声が聞こえたような気がした。
気がしただけ、かもしれないけど。]
(10) 2016/ 9/21(水) 22時10分位[1976年境内・神社の裏]
「 」
「 」
「 ………―――。 」
[うすら、と深い蒼い目に、紅が差す]
(*1) 2016/ 9/21(水) 22時10分位
[>>6不意打ちのように元気な声が耳に飛び込んでくる。
青年は数瞬の間の後に、少年に出迎えの言葉を向けた。]
…いらっしゃい。
ええと、ありますよ。
[漫画雑誌の最新号を手元に引き寄せつつ、記憶を手繰るように彼の顔をまじまじと見つめる。
そうしていると彼から質問が投げかけられて。]
近野物語…だけど。
そんなに難しくはないよ。
[口調は普段のものに。
とある民俗学者が某地方に伝わる逸話、伝承などを記した説話集。
冒頭近くには神隠しの話も描かれている。]
(11) 2016/ 9/21(水) 22時10分位[柳樂商店・店先]
[真面目に祭事の手伝いをしているとはいえ、空腹にれば食事は必要だ。時計屋の息子の焼きそばの屋台を訪れれば]
焼きそばを一つ…いや、二つかな、頼めるかい?
[二つ目の焼きそばは杏奈の分。
屋台の傍の女性>>2に]
おお、これはどうもヘイケさん、秋祭りは楽しんでおられますかな?
[会釈をして。焼きそばを待つ間の屋台はソースのいい香りが漂う。定番にして人気のメニューである屋台は人を引き寄せるだろうか]
(12) 2016/ 9/21(水) 22時10分位[1976年・境内]
餅肌 ネギヤが接続メモを更新しました。(09/21 22時10分位)
[聞かれれば、淡々とどんな内容か話すだろう。
代金と引き換えに商品を手渡し]
毎度あり。
…あ、そうだ。
君、牧場の家の。優…こう…?
[けれどこうじ、まで出て来なくて、あやふやなまま。
そんなぼんやりとした会話を行った後に彼を見送ろうか。]
(13) 2016/ 9/21(水) 22時20分位[柳樂商店・店先]
[どのくらいそうしていただろう。
今は空に薄らと赤が差してくる頃だろうか。
もうすぐ祭りの時間だ。]
そろそろ帰らんと、約束過ぎてしまうわ。
急ごかな。
ちょっとなんや、虫がよう鳴いてて……
[気味悪いし。
そう言いかけて口を閉じた。
声がかかれば軽く挨拶を交わして、家へと急いだだろう。]
(14) 2016/ 9/21(水) 22時20分位[1976年境内・神社の裏]
――はい、柳樂商店。
…あぁ、父さんか。
…はい、はい。
分かったよ。
[そろそろ出店に置く品物の一部を追加で運んで欲しいとの事。
青年は戸締りを済ませると、荷車にラムネやビール瓶を乗せる。]
…っく、おも…。
運び終わったら一本貰おう。
[そんな事をぼやきつつ、沈みゆく夕日を視界に収めながら神社を目指した。]
(15) 2016/ 9/21(水) 23時00分位[柳樂商店・店先]
[築50年は経っているであろう宿の女将に挨拶し、早々と2階にある部屋に行く。
!
…やはり疲れていたのだろう。
昼過ぎには着いていたはずなのだが、ハッと思ったときには外は既に暗くなり始めていた。
まだゆっくりしていたいと思う気持ちもあるが、「二度寝したら朝になるよなー…」と思い、重い腰を上げて外に出る。]
ふぅ〜
[やはり都会と違い空気がおいしい。]
「「よしっ!!」」
[…と一声叫びながら寝ぼけてボサッとしている顔を叩き起こして、いざお祭りが開催されている神社へと向かう]
(16) 2016/ 9/21(水) 23時00分位[村のバス停→民宿]
ママ モミジが接続メモを更新しました。(09/21 23時00分位)
[道中、喉の渇きを感じ近くにあった「柳樂商店」という名のお店を見つけて立ち寄ろうとするが…]
あれ…?
[>>15扉が開かない。 よく見ると殴り書きのような文字で「秋祭りのため本日閉店」という張り紙が貼ってあった。
もちろん近くに他のお店は見たたらない。
はあ… と肩を落としながら再び神社に向けて歩みを進めた。]
(17) 2016/ 9/21(水) 23時20分位[民宿→神社]
あら、神主さんのところの……
そうそう。杏奈ちゃん、元気にしてますか?
[ふっくら色白の品のよい青年に声をかけられた(>>12)。]
──この村のお祭、虫の声もお囃子の一部みたいですよね。
[二十年程前、縁あってこの村の子どもたち相手の仕事をしてきて、この季節が来るごとに思うのだ。]
(18) 2016/ 9/21(水) 23時20分位[1976年・出店前]
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