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― ??? ―
イルマに連れられて海辺にいった
何かが岸に流れついているって
結局、何か、はなかった
イルマが話があるといって、何かを切り出そうとした
でも、おれは、そんなことよりも
いつもならもっと騒がしい海鳥の声が
全くここで聞こえないことに、気になって
獣たちの息遣いが聞こえた
イルマの手を取って、俺は走り出した
酷い泥濘に足を取られているかのようだった
この泥濘は、血と疲労と痛みでできていた
でも、ある時を境に、軽くなった
― 早朝 1F ―
[久々に見る、風景は鮮やかで]
[赤に染められた部屋。
音なき慟哭が悲しい]
クレスト、ごめ、ん……
おれは、くずだ。
お前に、悲しんでもらうような、やつじゃ、ないんだ…
[頬を伝う涙を拭おうとする手が、通り抜ける]
……ゆう、れい、か。
今更、見えても、遅い、のに、な。
[ずっと闇の中で不安だった。
それが――晴れても、これだ]
[友が傷つき涙を流し、これから人狼の事件と向き合うところを、無力で、ただ、見ているしか、できない]
とっておき、の、罰、だ、な…
[自嘲気味に呟いた]
ドロテア、も、どこかに…
[そうきょろきょろはすれども。
親友が自分から離れぬようにまた、死人の魂もそこから離れられなかった]
[触れる手。あれは、あの画家の家の子だったか。
―― その浮かぶ表情に、ぞっと、した]
[人が死んでなお、笑みを浮かべることのできる。
昨日ドロテアが死んだ時のレイヨの対応を見ていなかったが故。
今、笑みすら浮かべる余裕があるレイヨは、怖かった]
ヴァル、じぃ……。
[血塗れのナイフをじっと見る]
[知っている人が、まるで知らない行動を取ることが、怖い]
くれ、すとが…?
何で、クレストが、人狼だと…?
[誰も疑いたくないといっていた心優しい友人が、まさか誰かを殺めるなどと想像できない。ましてやその相手が、自分だなんて]
[激しく首を横に振る]
……全部、夢だったら、よかったのにな。
[イルマは元気で、自分はいつもどおり。
最近は鮭を川に捕まえにいくのがなかなか楽しい。
星読みなんてなく。
今頃収穫祭の準備をするのだ。
祭は皆で喜びを分かち合う日。最初は、村にはなかなかなじめなかったクレストの手を引いて祭にいった日を思い出す。
スローテンポの自分と、しゃべれないクレスト。
お互いが無理せず、のんびりと、過ぎていく時間が、本当に貴重なものだったなんて、思うのは]
だいたい、失ってからなんだ…。
[遅いのだ]
兄ぃ…。
いいんだ、おれ、兄ぃが、人間だ、っていってくれなかったら。
ウルスラ、みたいに、みんなに、疑われたかも、しれないから
だから……
[はじめてみた、ユノラフの涙に、喉がつまった]
[ずっと、泣いている友のそばにいた。
泣かないでくれという言葉も、手も、届かない。
無力感をかみ締めていた]
お前は、お前だけでも、生きていてくれ。
クレスト…。
[虚ろな表情で部屋を出ていく彼の姿を見送り――
そして、人気がなくなった自分の部屋から、居間へと移った]
[今もこうして、心が存在しているのはきっと。
罰なのだろう、と受け止めはじめていた]
― 居間 ―
[幽霊なので壁抜けをしてきた]
[鎮痛な面持ちの面々、そして――]
……アイノ?
[声だけ覚えた。姿は多分あの子――といううろ覚えだったが。
同じように、存在感が希薄な姿を見つけて、声をかけた。
ただ、こちらは――包帯も、傷もない顔だったので印象は随分かわったかもしれない]
[ヴァルテリの話から、投票の顛末を聞いた。
クレストとアイノが同票で、そしてアイノを殺めたと]
――クレスト、が、どうして…?
[不理解が疑いを生んだのだと、理性は知っている]
クレストは、みんなのために、つらい話を、きかせてくれた、じゃん
ヴァルじいだって、人狼に直接あったことないのに、クレストは、騒動のこともしってるって……
[苦悩するクレストを励ます言葉も、庇う言葉も、届かない]
れい、よ。
お前、何をいって、るんだ……?
[――アイノを殺したのは、この場にいる大人たちの投票だ。
それは――投じた自らも知っている。
手を下したのはヴァルテリだが、自分も殺したも同じなのだ]
[――でも、だから。
死した人を前に笑う、彼が、わからない。]
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