157 家出少女の電車内
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[ボックス席を形成する座席は、一人で座るには広すぎる。横に楽器ケースを置いていても同じこと。
思わずくつろぎたくなる魔力すら時に秘めるこの席に、
しかし彼女は実に行儀のいい姿勢で腰かける。
背もたれに軽く背を預けながらも背筋はぴんと伸び、
両手は膝の上あたりで軽く組んでだらけさせず、
時折数秒間目を伏せてはイヤフォンから聞こえる音楽に耳を傾ける。
後方座席の男の人がちらりと見たのはそんな姿。>>0:37]
(7) 2014/07/28(月) 15:58:27[ホーム側のボックス席]
[やがて、電車は動き出す。
ふと目を開ければ景色が後ろに後ろにと流れていた。最初はゆっくりと、しだいに早く**]
(8) 2014/07/28(月) 16:09:08[ホーム側のボックス席]
学生 ハツネは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2014/07/28(月) 16:13:00
学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/29 00:30)
[外の景色なんて見慣れたものだ。
特に感慨も抱かずそっと視線を外す。
後方へ振り返れば学生服姿の少年が、
何やら変な表情で後方座席の男の人を見ていた。>>25
顔が赤いのは暑さのせいなのか――ともかく、
燻るような感情を眼鏡のレンズの向こうから感じた。
ずっと音楽を聴いていたのだから直前の状況など分からず、
首を傾げていると。
イヤフォンの向こうで女の人が、
「ちょっとそこまでお行きませんか」――と誘い文句を唄った]
(26) 2014/07/29(火) 02:04:13[ホーム側のボックス席]
…………。
[今の歌詞と少年の表情とがどう考えてもあっていない。
思わず一時停止ボタンを押した。
それでも変な笑いがこみあげてきそうになるのは、
止まりようもない]
(27) 2014/07/29(火) 02:12:17[ホーム側のボックス席]
[だが―――
赤いリュックサックを傍に置き、
いかにも「ついていけてない」といった風な顔をした少女を視界に置いたとたん。>>20
物怖じも何もせず少女に向けて笑みをみせた**]
(28) 2014/07/29(火) 02:55:09[ホーム側のボックス席]
学生 ハツネは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2014/07/29(火) 03:03:02
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