情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
にゃあ〜う。
[主人である校長とヘイケが話している間にも、
ホズミから貰ったみたらし団子をかぷっ、とひとかじり。団子を頬張ってもぐもぐしていると、それ見た校長がホズミに礼を言う。
ナオ達が店に入ってくると]
にゃあ。みゃぁ〜う。みゃあー。
[一声鳴き。きょろ、きょろ。
きょろ。
きょろ。
ウミや、食べる時は落ち着いてお食べ。との校長の声。]
[フユキの背が見えなくなると、
するりとした足取りで店の中にいる人間達の足元にまとわりつき。
今度はとて、とて、とてと茶屋の入り口へと歩いていき、入り口付近に座って]
んなぁ〜〜〜〜〜〜〜〜あぅ。
[「これこれ、ウミ。せっかくボタンさんが乾かしてくださったスカーフがまた雨に濡れてしまうよ。おや、話を聞いてアンちゃんを迎えに行こうとしてくれてたのかい?」との校長の声には]
にゃあう?
[首をかしげて。]
みゃあう……。
[>>41ホズミに答えるように鳴いた
「そうかそうか、ウミは心配なんだなぁ。どれ、これを飲んだら私もすぐにアンちゃんを探しに行くとしましょう。子供たちは危ないから雷が弱まるまで出歩くのはよくないですよ。ウミも、雨の間はここで雨宿りさせてもらいなさい。ボタンさんにはお願いしておくから」
との校長の言葉にはしっぽの先端のみをぱたり、ぱたりと動かして]
ぐる、ぐる、ぐる。
[入り口を見ながら微妙に喉を鳴らしていたが――]
んなぁ〜〜〜〜う。
[フユキを追うかのように店の外へと飛び出した。
「これ、ウミ……!」と制止しようとする校長の声には構わず、雨が降り時々雷の轟く外へ**]
[フユキに追いついた頃にはその毛並みとボタンに乾かしてもらったばかりのスカーフは、すっかり濡れて水気におかえりなさいを言っていた]
にゃあ〜う。
[差し掛けられた傘に入り、ぶるり。と震えて体の水気を飛ばす。
きょろ。きょろ。
道の先を探るように視線を動かしながらも、フユキの歩調に合わせて歩いて行く。
途中フユキがポストに話しかけた時には]
にゃあ!にゃあ!
[傘から出て別の方向を促すように鳴いたり。
そんなやり取りを繰り返し、やがて橋の入り口に辿り着き]
―古い吊り橋―
………。
[橋に着けばもう視線はきょろきょろ動くことなく、橋の下の光景を見ることもなく。
フユキが橋の下のヘイケとやりとりをしている間、足を止めて橋の一点を見つめる。]
……んなぁ〜…う。
[声をしぼり出すように鳴くと、雨にかなりの体力を奪われたのか。
眠りに落ちるように
その場にくたりと崩れ落ちる。]
[濡れて猫にしては低い体温であるが、鼓動は規則正しく刻まれている。眠りに落ちているだけのようだ]
………………
わたしの…… から だ
この ……した うごけ ない
きてくれて
みつ け てくれて ありがとう ……
[猫が意識が眠りに落ている間にその口から紡ぎ出された人の言葉は、誰もがアンを気にかける中で果たして雨にかき消されるのだろうか。
やがてヘイケの連絡を受けて顔を蒼白とさせた校長が来て、冷たくなったアンと共に連れ帰ったのならば、暖かい家の中で目を覚ますだろう*]
[ヘイケの連絡を受けて雨の中飛んで来た校長は、
アンの姿や橋に集まる者達の話に動揺を隠せないようだが、それを押し殺そうと努めて、アンを自分の家へと運ぶこと。若者は運ぶのを手伝うよう指示する。
]
……………。
[抱きかかえられた猫は寝息を立てるばかりで、猫に似つかわしくないような言葉などは喋らない*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了